No.2391 シエラネバダ・オトラ・ベズ(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるシエラ・ネバダ醸造所が造るゴーゼ・スタイル・エールです。珍しいゴーゼスタイルは,16世紀のドイツで誕生した伝統的なビアスタイルで,コリアンダーなどの副原料を使用して乳酸菌発酵したウィートエールです。すっきり爽やかな酸味を特徴とします。口に含むと,強烈な酸味が襲ってきます。初めて飲む味です。酸っぱすぎます。コリアンダーの他にグレープフルーツと食用サボテンの果実を投入することでフルーティーさを強化したセッションビールとのことですが,かなり際物系です。これもクラフトビールならではといいたいところですが,口に合いませんでした。IBU5。アルコール度数4.5%。355ml555円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2016.6.13.)
No.2392 シエラネバダ・ヌーナー・ピルスナー(アメリカ)

 昨日に続き,シエラ・ネバダ醸造所が造る缶ビールです。アメリカのクラフトビールでは珍しいピルスナー・スタイルです。口に含むと,麦の味がしっかりしていていい感じです。ホップの苦みも利いています。よくできたピルスナーではありますが,355ml540円というのは高いです。日本のピルスナーなら,プレミアムビールを2本買える値段です。アメリカのクラフトビールを飲む価値は,エール系にあると思います。ピルスナーなら,国産で十分です。とても美味しいビールでしたが,その点が残念でした。IBU38。アルコール度数5.2%。
(2016.6.14.)
No.2393 グランドキリン・雨のち太陽のセゾン(キリン)

 5月24日発売のコンビニ限定,期間限定のグランドキリンシリーズです。みずみずしい柑橘を思わせ,蒸し暑い初夏に楽しめるセゾンスタイルです。特徴は,@ドイツ・ハラタウ産のマグナムホップとベルジャン酵母を使用。A「ディップホップ」製法を採用。通常の仕込み段階でホップを使用することに加え,発酵過程でもさらに漬け込むことで,複雑な香味を引き出しています。グラスに注ぐと,透明感のある黄金色の液体。グランドキリン独特の香りが漂います。口に含むと,クリスタルヴァイツエンのようなフルーティーで甘みのある優しい口当たり。さすがキリンです。いいバランスしています。アルコール度数5%。330ml255円。製造工場は,滋賀工場のみとなっています。
(2016.6.15.)
No.2394 マンゴー・ラガー(北海道麦酒醸造)

 スーパー「ヤオコー」で販売している夏季限定フルーツビールです。原材料は,マンゴー,リンゴ,麦芽,ホップ,糖類,スピリッツ,香料,酸味料となっています。この辺ですでに,ビールではないなというのが予想できますが,まさにその通り。グラスに注ぐと,濃厚な黄色い液体。マンゴーの香りが漂います。口に含むと,9割マンゴージュース,1割ビールかなという感じ。ビール感はほとんどないですが,結構旨いです。アルコール度数は,しっかり5%あるので,ジュースと思って飲むと大変なことになります。要注意です。330ml278円。
(2016.6.16.)
No.2395 そよ風のケルシュ(銀河高原)

 6月7日から数量限定販売になった銀河高原ビールの新商品です。ケルシュ・スタイルの缶ビールです。華やかな香りと軽やかな飲み心地と缶には表記されています。銀河高原の缶のデザインにはいつもうっとりしてしまいます。上品です。グラスに注ぐと,無濾過酵母の濁りがある山吹色。フルーティな香りが漂います。口に含むと,フルーティーで爽やかな甘みが銀河高原らしさを主張しています。喉ごしはとても柔らかです。スッキリしていて柔らかいバランスのいい上質な1本でした。原材料は,麦芽(大麦・小麦),ホップ。アルコール度数5%。350ml288円。
(2016.6.19.)
No.2396 麦とホップ・プラチナクリア(サッポロ)

 麦とホップの新商品,プラチナクリアが5月31日に発売となりました。特徴は,クリアでキレのある味わいに寄与する窒素分の少ない麦芽,プラチナモルトと,爽快さを際立たせる渋み成分が少ない良質なホップ,プラチナホップを一部使用することで,驚くほどクリアな爽快感を実現したとのことです。原材料 は,発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)・スピリッツ(大麦)となっています。口に含むと,新ジャンルとは思えないビールのような味わいと,クリアで爽快な喉ごしを堪能できます。麦とホップは,最もビールに近い新ジャンルと言えるのではないでしょうか。近所のスーパーで350ml96円という安さを考えればこれは買いです。アルコール度数5%。
(2016.6.20.)
No.2397 スプラッシュビート(オリオン)

 沖縄県内および奄美地区で4月19日からで発売された期間限定新ジャンルです。特徴は,高発酵醸造による沖縄の夏にピッタリの飲み飽きない刺激感と爽やかな余韻がお楽しみいただける商品とのことです。原材料は,発泡酒(麦芽,ホップ,大麦,米,コーン,スターチ,糖類),スピリッツ(大麦)となっています。飲んでみると,ビールらしさはありません。新ジャンルとしては,美味しいと思いますが,ビールとは別物です。新ジャンルも,麦とホップのようにビールらしさを追求するか,新ジャンルとしての味を追求するかコンセプトが分かれるようです。こちらは,後者です。販売は,アサヒビールです。アルコール度数5%。350ml地元のスーパーで100円。
(2016.6.21.)
No.2398 一番搾り・東京づくり(キリン)

 キリンが5月から順次発売する全国47都道府県ごとに味わいが異なる地域限定ビール「47都道府県の一番搾り」シリーズの東京限定ビールです。横浜工場で醸造し,6月7日から発売となりました。東京の友人に買ってきてもらいました。横浜づくりが傑作だけに期待させます。東京限定ビールの発売は同社として初めてだそうです。特徴は,ホップに香りの良いハーバルホップを使用したことで,後味まですっきりとした味わいが楽しめるとのことです。早速飲んでみます。通常の一番搾りより旨いです。が,横浜づくりほどではありません。47都道府県全部飲むのは無理ですが,たぶん美味しい方だと思います。しっかりした麦の味,麦芽100%がいいです。アルコール度数5%。
(2016.6.22.)
No.2399 ヱビス#126(サッポロ)

 セブン&アイ・ホールディングスとサッポロビールによる共同開発商品です。6月21日より発売されました。この商品は,麦芽100%,厳選したホップ,ヱビス専用酵母使用,長期熟成など,原材料や製法にこだわってきたヱビスの特長はそのままに,新製法のデュアルスムース製法を採用することにより,渋みや苦みを抑えたスムースな味わいを実現したとのことです。デュアルスムース製法とは,穀皮に含まれる雑味成分を減らす「穀皮分離仕込」製法と,良質な苦味を残しながらも雑味成分の生成を抑制する「穏やかな煮沸システム」の2つの技術を掛け合わせ,ヱビスならではの上質なコクはそのままにスムースな飲み口を極限まで追求した製法とのことです。商品名の#126は,126年を迎えたヱビスの新たな挑戦であるという意味合いを込めています。柔らかな喉ごしが特徴です。美味しくいただきました。アルコール度数6%。350ml255円。
(2016.6.23.)
No.2400 至福の苦み(サッポロ)

 6月14日から発売となったファミリーマート限定,数量限定の新作です。特徴は,サッポロビールの協働契約栽培により調達した,ドイツ産の伝統的なホップ品種ハラタウトラディションと高α酸ホップ,ヘラクレスをバランス良く配合した点と,煮沸工程の途中でホップを3回添加することで,鮮烈な苦みと香りを実現したとのことです。口に含むと,香りよりも苦みを優先した個性的なピルスナー・スタイルに大感激。「驚きのある美味しさ!」をテーマにしているとのこと,期待通りの旨さです。黒ラベルより,このビールをサッポロの定番にして欲しいくらいの出来です。麦芽100%。アルコール度数5%。350ml223円。なくなる前にまとめ買いです。
(2016.6.24.)

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266.本日のビール(223)No.2391〜2400