No.2361 ヘレティック・イーブル・カズン(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるヘレティック醸造所が造るインペリアルIPAです。この醸造所はもともとホームブルワーで,数々のアメリカのホームブルワーコンフェデンスで長年受賞経験をし実力を兼ねそなえています。「ヘレティック」とは「異端」という意味で,世界で大量に造られているビールではなく自分たちにしか造れない面白いクラフトビールを目指しビール造りをしています。早速飲んでみます。ホップを引き立てるためにモルトは軽めにしてあります。IBU100という驚異の苦みですが,思ったほどでもありません。苦いビールばかり飲んでいるので,ホップの苦みに麻痺しています。バランスのよい優れた1本でした。アルコール度数8%。355ml626円。宇都宮のAQベボリューションが輸入しています。
(2016.5.11.)
No.2362 ブリュードッグ・アルバイノ・スクイッド・アサシン(スコットランド)

 販売店より。「3部構成の独創的なアートとのコラボレーションシリーズ,スモールバッチ2016の第1弾アイテムです。スモールバッチ2016はビールの域を超えた作品を製作するブリュードッグの新たなる試みです。今回のパッケージは力強い描写で知られるイラストレーター,ジョー・ウィルソンによるデザインの匠の技を細部に表現した衝撃的なポップアートに仕上がりました。」とのことです。シトラ・ホップの柑橘系のフレッシュさとチヌーク・ホップの松っぽさが,ライ麦のクリスピーなフレーバーと見事に調和しています。傑作です。IBU65。アルコール度数7.4%。330ml510円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.5.15.)
No.2363 ブルーマスター・ヒーリングタイム(ケイズブルーイング)

 福岡県福岡市にあるザ・ブルーマスターが造るコーヒー・ポーター・スタイルのクラフトビールです。グアテマラ産の有機栽培コーヒー豆を使用した麦芽使用比率25%未満の発泡酒です。グラスに注ぐと,黒に近い濃い焦げ茶色の濃厚な液体。口に含むと,思ったほどコーヒー豆の味は強くなく,甘みと苦みのバランスがとれた洗練された味わいです。初めて飲む醸造所ですが,なかなか力のある醸造所と思いました。原材料は,麦芽,ホップ,糖類,コーヒー豆となっています。アルコール度数5%。330ml508円。
(2016.5.16.)
No.2364 ブルーマスターあまおう・オートミール・ブラック(ケイズブルーイング)

 昨日に続き,福岡県福岡市にあるザ・ブルーマスターが造るクラフトビールです。スタイルは,とても珍しいフルーツ・オートミール・スタウトです。原材料は,福岡県糸島市産の高級苺「あまおう」の果汁,麦芽,ホップ,オーツ麦,糖類,砂糖,オリゴ糖,はちみつ,クエン酸となっています。グラスに注ぐと,濃厚な黒い液体。口に含むと,苺チョコレートのような強烈な甘みが襲ってきます。個性的といえば個性的で,これもクラフトビールの楽しさと言えなくもないのですが,個人的には,甘すぎてちょっと好みではありませんでした。これは,デザートビールですね。アルコール度数5%。330ml571円。
(2016.5.17.)
No.2365 宮島ビール・ペールエール(山口地ビール)

 広島県宮島の宮島ビールがプロデュースし,山口県山口市の山口地ビールが醸造するペール・エール・スタイル,缶ビールです。宮島ビールのビールは,基本的に,新潟麦酒が醸造していますが,このビールは例外です。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃い目のブラウンの液体。口に含むと,華やかな柑橘系の香りとともに,モルトの甘みを感じます。ややまったりとした喉ごしです。日本のクラフトビール,ペールエールとしては,標準的な出来だと思います。330ml572円は,ちょっと高いと思いました。お土産ビールの域はでていない印象です。アルコール度数5%。麦芽100%。
(2016.5.18.)
No.2366 ルネッサンス・クリッパー・インディア・セッション・エール(ニュージーランド)

 ニュージーランド南島のブレナムにあるルネッサンス醸造所が造るクラフトビールです。やまやで330ml3本1000円で売っていたので,飲んだことのない3種類を選んで買ってみました。1本目です。スタイルは,セッションエール・スタイル。アルコール度数が3.7%しかありません。グラスに注ぐと,柑橘系ホップの香りと,IPAのようなダークブラウンの濃厚な液体ですが,口に含むと,やたら軽い。ホップの苦み,モルトの旨味はしっかりしているのに,アルコール度数3.7%は,かなり物足りない感じです。高アルコールが苦手な方には,いいと思いますが,私にはあまりにも薄すぎました。コルドンヴェールが輸入しています。
(2016.5.19.)
No.2367 ルネッサンス・リトルRIPA(ニュージーランド)

 昨日に続いて,ルネッサンス醸造所が造るクラフトビールの2本目です。スタイルは,レッド・セッション・IPAとなっています。お洒落なラベルですが,表記は日本語となっているので,大量に輸入されているのかもしれません。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,鮮やかな赤銅色で,レッドIPAの名にふさわしい外観です。口に含むと,セッションだけあって,昨日ほどではありませんが軽い喉ごしです。アルコール度数は,4.7%しかありません。軽い割には,ホップの苦み,モルトの旨味は意外にしっかりしています。昨日のインディア・セッションエールよりは美味しくいただきました。3本1000円なのでお得感があります。
(2016.5.20.)
No.2368 ルネッサンス・オデッセイ・ウィット・ビア(ニュージーランド)

 3本1000円のルネッサンス醸造所が造るクラフトビール3本目,最後です。スタイルは,ウィートエール・スタイルです。グラスに注ぐと,澄んだ黄金色の液体から,フルーティーな香りが漂います。口に含むと,コリアンダーシード,オレンジピールのジューシーで,爽やかな香りが口内に広がります。小麦のうまみも程よく,3本目にしてやっと当たりが出たなという感じです。美味しくいただけました。アルコール度数もしっかり5%いじょうあって,飲み応えも十分です。330ml。
(2016.5.21.)
No.2369 ベルナルド・ボヘミアン・エール(チェコ)

 ビール大国チェコ共和国の南ボヘミア地方で,製法と原料にこだわって造った無濾過,低温殺菌のエールスタイルです。アルコール度数8%にもかかわらず,コリアンダーシードによる柑橘系のフルーティーな風味でスッキリ飲めます。エール特有の風味とモルトとホップが素晴らしく調和しています。伝統を感じさせる味わい深い1本でした。ベルナルド醸造所は1597年創業とラベルにありますが,日本では安土桃山時代,古すぎます。この古い年号は,16世紀に創設されたホンポレッツ醸造所のもので,スタニスラフ・ベルナルドらが1991年にリバイバルしたことによるそうです。330ml321円。コルドンヴェールが輸入しています。
(2016.5.22.)
No.2370 琉球ホワイト(オリオン)

 1月26日から,オリオンクラフトシリーズ第二弾として,限定販売されたベルジャンスタイル・ホワイトです。特徴は,コリアンダーの種とオレンジピールを加えたことによるスパイシーな風味,上面発酵で新採用の酵母が醸し出すフルーティーな香り,原料に伊江島産小麦を一部使用とのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,ホワイトにしては黄金色の澄んだ液体。口に含むと,さすが,アサヒ系列のメーカーだけあって,喉ごしが極めてドライです。ベルジャン・ホワイトでドライという新発想でしょうか。ドライ派には支持されると思います。アルコール度数5%。350ml192円。
(2016.5.23.)

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263.本日のビール(220)No.2361〜2370