No.2321 ドライプレミアム・原酒仕立てプレミアム(アサヒ)

 2015年9月に限定醸造で発売されたドライプレミアムです。醸造家だけが知る貯酒タンクに眠る原酒ならではの力強いコクと旨みを目指して作った原酒仕立てのプレミアムビールとのことです。ドライプレミアムの特長であるゴールデンドライ酵母によるキレはそのままに,貴重な国産ゴールデン麦芽,アマリロホップ,最高級ファインアロマホップといったこだわりの素材を徹底的に厳選し贅沢に作り上げた華やかに香るコクと飲み飽きないキレが楽しめます。原材料は,麦芽,ホップのほか,米,コーン,スターチを使用しています。スーパードライとは全く異なる豊かなコクで,とても美味しかったです。アルコール度数6%。350ml196円。
(2016.4.1.)
No.2322 グランドキリン・ディップホップIPL(キリン)

 2012年6月に発売されたグランドキリンが,2016年3月フルリニューアルしました。従来に引き続き,「ディップホップ」製法を採用。ひと手間かけたホップを発酵中に漬け込むキリンビール独自の製法です。使用するホップは,ハーバル感が特徴のドイツ産ヘルスブルッカーホップに加え,白葡萄や柑橘類を思わせる香りが特徴の希少品種ネルソンソーヴィンホップが一部,投入されています。香りを楽しむ爽やかなIPLスタイルに仕上がっています。コンビニ限定。製造工場は,滋賀工場です。アルコール度数6%。330ml245円。
(2016.4.2.)
No.2323 グランドキリン・うららかをる(キリン)

 グランドキリンシリーズ,春季限定の新作です。エールタイプ(上面発酵)のふくよかなアロマと,アメリカ産「ブラボーホップ」を使用した華やかな香り,そして小麦麦芽由来のなめらかな飲み心地を実現とのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,グランドキリン独特の柑橘系の香りが漂います。口に含むと,グランドキリンよりは柔らかな喉ごしですが,小麦の使用量が少なめなのか,ウィートエールのような小麦による個性は感じられません。あくまでも,グランドキリンであることを主張しています。原材料は,麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ・糖類(乳糖)です。アルコール度数5.5%。330ml255円。滋賀工場で醸造しています。
(2016.4.3.)
No.2324 麦酔ラガー(世嬉の一酒造)

 第5回東北魂ビールプロジェクト(あくら・福島路・いわて蔵・仙南シンケンファクトリー・遠野ズモナ)5社によるコラボビールです。2016年2月18日2000本限定発売です。グラスに注ぐと,ブラウンの濃厚な液体。炭酸の泡は,ほとんどありません。濃厚さが伝わってきます。副原料に柚子を使用していますが,柚子の香りはほとんど感じません。フルーツビールではないことは,明らかです。口に含むと,通常の2倍の麦芽を使用しているため,高アルコールで麦芽の旨みが詰まっていて濃厚です。アルコール度数8.6%を感じさせないスッキリ感は,宮城県柴田郡産の柚子がいいアクセントになっています。柚子はあくまで脇役で,バランスをとる役割です。絶妙なレシピです。素晴らしいインペリアル・ラガーに出会えました。330ml639円。
(2016.4.4.)
No.2325 いわて蔵ビール・リバース・プロジェクト・ヨイツギ(世嬉の一酒造)

 岩手県一関市の世嬉の一酒造と,俳優の伊勢谷友介さんが代表をつとめるリバースプロジェクトとのコラボレーション・ビールです。スタイルは,オーガニックIPAです。リバースプロジェクトは,クリエイティブな社会貢献集団で,「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」をテーマに,未来の生活を現実的なビジネスモデルと共に創造することを目的として,2009年から活動しています。早速飲んでみます。口に含むと,アルコール度数8%を感じさせない柑橘系ホップの爽やかな苦みと麦芽の旨みが一気に喉を通過します。ラベルには,インディアペールエールではなく,イワテペールエールと書かれていますが,アメリカンIPAの傑作です。330ml720円と,ちょっと高いのが難点ですが,久々にIPAの傑作に出会えました。
(2016.4.5.)
No.2326 いわて蔵ビール・渚咲 (世嬉の一酒造)

 一関市のクラフトビールが続きます。震災の被害を大きく受けた釜石市の花でビールを造ろうと,北里大学の釜石バイオテクノロジー研究所の協力のもと,沿岸に咲く浜ユリから酵母を採取し,醸造されたビールです。東北復興支援ビールで,売り上げの一部を三陸漁業の復興に役立てているとのこと,素晴らしい取り組みです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,ブラウンの液体から,華やかなホップの香りが漂います。口に含むと,麦の旨みとホップの程よい苦みがバランス良く,爽やかな喉ごしです。こんな形の支援であれば大歓迎です。アルコール度数5%。330ml511円。
(2016.4.6.)
No.2327 伊勢角屋麦酒・はなきんぶろんど(二軒茶屋餅角屋本店)

 昨日に続き,酵母にこだわったクラフトビールです。個人的にお気に入りの醸造所,伊勢角屋麦酒の花酵母シリーズ第3弾,限定のブロンドエール・スタイルです。酵母は,みかんの花酵母を使用しています。オレンジやグレープフルーツのニュアンスとは少し違った柑橘香で,まさしくみかんのような柑橘アロマと果実感のあるフレッシュな酸味を特徴としています。ホップは,みかん酵母に寄り添うようハーバルさのあるホップ,酵母の香りとの相乗効果を狙ってジューシーなホップ,さらに強調する柑橘様のホップを組み合わせています。爽やかで,フルーティーな香りが特徴の美味しいビールでした。アルコール度数5%。330ml559円。
(2016.4.7.)
No.2328 箕面ビール・ボスざるIPA(エイ・ジェイ・アイ・ビア)

 大阪の箕面ブリュワリーが造る併設ボトルショップ&パブのオープン記念ビール,限定品です。使用ホップは,ギャラクシー,カスケード,サザンクロス,センテニアル,ネルソンソーヴィン,アマリロの6種類。ロースト麦芽の香ばしさの裏にホップの個性が織り成すアロマが特徴のブラックIPAスタイルです。グラスに注ぐと,濃厚なとろみのある液体で,黒に近い焦げ茶色。口に含むと,華やかなホップと香ばしい麦芽の風味が広がります。強いコクと甘味,苦味がバランスよく襲ってきます。さすが,箕面ビール,いい仕事としています。IBU65。アルコール度数6%。330ml488円。
(2016.4.9.)
No.2329 独歩ビール10周年アニバーサリー(宮下酒造)

 岡山県岡山市のクラフトビール醸造所の老舗,宮下酒造が造るピルスナー・スタイルです。10周年アニバーサリーというネーミングですが,独歩ビールは1995年からスタートしているので,すでに20周年。限定ではなく,定番のビールのようです。販売店の解説によれば,「チェコ産のファインアロマホップ・ザーツを使用し,新鮮な酵母を再注入して発酵させる製法(クロイゼニング)により,すばらしい泡立ちとフレッシュさをもたらしたビールです。華やかな香りと,やわらかな飲み口が特徴です。」とのことです。コクのある美味しいピルスナーでした。アルコール度数5%。330ml441円。
(2016.4.10.)
No.2330 Kaede楓(城端麦酒)

 富山県南砺市の城端麦酒が造るフルーツ・ビールです。グラスに注ぐと,ピンク色のビールらしからぬ外観。口に含むと,カシスの香りで甘いスパークリングワインのような味わい。ビールらしくありません。原材料も,モルトエクストラクト,バーレイシロップ,カシスシロップとなっています。それなりに工夫されたクラフトビールならではの個性を持っていますが,量が200mlというのは,何とももの足りません。食前酒を飲んでいるようです。あっという間に終わってしまいました。447円というのも割高感があります。そこのところが残念でした。アルコール度数5%。
(2016.4.11.)

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258.本日のビール(216)No.2321〜2330