No.2311 小樽ストロベリー&チェリー(北海道麦酒醸造)

 小樽にある北海道麦酒醸造とヤオコーのフルーツブルーイング・シリーズ新作です。小麦のビールをベースに,栃木産の苺,余市産のサクランボを加えて熟成させたフルーツ麦酒です。ローソンブランドもそうですが,北海道麦酒醸造は,フルーツビールに特化した醸造所の感があります。グラスに注ぐと,予想を上回る赤ワインのような葡萄色の濃厚な液体。口に含むと,苺とサクランボの果実感たっぷり。ジュースのように甘く,ビールといわれるときびしいけれど,バランスよくとても美味しい。さすが,北海道麦酒醸造です。アルコール度数は,しっかり5%あります。330ml278円。
(2016.3.22.)
No.2312 ピンクキラー(ベルギー)

 昨日に続き,フルーツビールです。シリー醸造所が造っています。ホワイトビールにピンクグレープフルーツの果汁が入っています。グラスに注ぐと,昨日と同じようなとてもビールとは思えないピンク色の液体から,柑橘系の香りが漂ってきます。口に含むと,ピンクグレープフルーツの苦味が混じった甘酸っぱい爽やかな味わいです。ライム果汁やオレンジピール,コリアンダーも入っています。いろいろな副原料で全体は整っていますが,ビールというよりはジュースに近いです。特筆すべきは,価格です。なんと250ml86円。別に賞味期限間近というわけでもありません。とっても得した気分です。アルコール度数5%。
(2016.3.23.)
No.2313 アサヒ ザ・ドリーム(アサヒ)

 アサヒビールとしては7年ぶりの新ブランドを3月23日に発売しました。特徴は,麦芽使用比率を通常の1.2倍に高め,しっかりとしたコクのある味わいともに,高度な酵母管理技術を採用し発酵度を極限まで高めることで,爽快なキレ味を実現したとのことです。また,近年の健康志向の高まりを受け,糖質50%オフの機能を備えています。相当力を入れたビールのようですが,個人的には好みではありませんでした。原材料に,これまでのような米,コーンは使用していませんが,スターチを使用しています。キレを出すための選択だとは思いますが,麦100%で勝負して欲しかったです。ただ,日本人の大勢を占めるスーパードライファンには,うけるのではないでしょうか。アルコール度数5%。350ml174円。
(2016.3.24.)
No.2314 はこだてビール・社員の出世するビール(マルカツ興産)

 北海道函館市のクラフトビールです。クラフトビール界では老舗の醸造所,はこだてビールが造るビター・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,濁りのあるオレンジ色で,微かに柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,フルーティーでヴァイツェン・スタイルのような柔らかな喉ごしです。今どき,この程度で苦いとはいえない優しい苦さです。ラベルには「効能 世渡りが上手になるかもしれません。」「ご注意 必ずしも出世できるとは限りません。」とありますが,いかにもお土産ビールらしい雰囲気で,少々時代遅れの感があります。中身の方も,地ビール創世記の味わいです。アルコール度数4.5%。330ml475円。
(2016.3.25.)
No.2315 はこだてビール・北の夜景(マルカツ興産)

 本日,北海道新幹線が開業しました。というわけで,昨日に続き,北海道函館市のマルカツ興産が造るクラフトビールです。函館山の地下水100%使用,ほど良い苦みと爽快な喉ごしが特徴のケルシュ・スタイルです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,泡立ちのよいコーヒー牛乳のような濁った液体に驚かされます。濁りは炭酸のせいかなと思いましたが,時間がたっても変わりません。無濾過の酵母の濁りのようです。口に含むと,フルーティーで苦みは弱いです。爽快な喉ごしが特徴とのことですが,濁りのせいか爽快というよりは,まったりとした柔らかな喉ごしです。それなりに美味しくいただきましたが,ケルシュ・スタイルらしくない味わいです。アルコール度数5%。330ml561円。
(2016.3.26.)
No.2316 はこだてビール・北の一歩(マルカツ興産)

 はこだてビールが続きます。エール・スタイルとのことですが,エールにもいろいろあるので,単にエールといわれても何エールなのか飲んでみるまで分かりません。このあたりの曖昧さも,一時代前の地ビールっぽい雰囲気です。グラスに注ぐと,意外に濃い目の茶色です。無濾過のため濁りが強いです。口に含むと,ホップの苦みや麦芽の旨みも程よく懐かしい味わいです。近年開業したクラフトビールとは全く異なる原点に立ち返るような郷愁を誘う1本でした。日本の地ビールの歴史を振り返るにはちょうどよいと思います。美味しくいただきました。アルコール度数5%。330ml561円。
(2016.3.27.)
No.2317 はこだてビール・明治館(マルカツ興産)

 はこだてビール4本目です。アルトスタイルです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,褐色の澄んだ液体。これまで飲んだ濁りの強いビールとは異なります。口に含むと,アルトらしい麦芽の香ばしい旨みがホップの苦みと絶妙に調和しています。これまでに飲んだ中では,一番好みのスタイルです。スッキリしていて,洗練された味わいです。ちなみにマルカツ興産は,函館地ビール「はこだてビール」 製造販売のほか,オルゴール・硝子他土産物販売,レジャー施設併設ホテル運営管理,観光遊覧船の運行等を行っています。アルコール度数5%。330ml561円。
(2016.3.28.)
No.2318 はこだてビール・五稜の星(マルカツ興産)

 まだまだ続く,はこだてビール5本目です。函館山の地下水を使用したヴァイツェン・スタイルのビールです。思い起こせば,地ビールの虜になった最初のスタイルが,ヴァイツェン・スタイルです。小樽倉庫で飲んだあの味は,今でも忘れられません。そんな感動を呼び戻してくれるような懐かしい味わいです。ヴァイツェン酵母独特のフルーティな香りと,わずかな酸味のバランスが絶妙です。このところIPAにはまっていますが,柔らかな味わいのこんなビールもたまにはいいものです。アルコール度数5%。330ml561円。
(2016.3.29.)
No.2319 はこだてビール・いちごのはつ恋(マルカツ興産)

 まだまだ続く,はこだてビール6本目です。建設資材販売の大一興業のグループ会社,リュド・フレイズと,マルカツ興産による共同開発商品で,2014年11月から発売されたフルーツビールです。恵山町で栽培されている「はこだて恋いちご」を使用しています。冷凍保存したイチゴを解凍後にミキサーでペースト状にし,麦,ホップと混ぜ合わせて発酵しています。フルーツビールというと,ジュースっぽいビールが多い中,このビールは,きっちりとしたビールの味にイチゴの香りと酸味が感じられる正統派のビールです。美味しくいただきました。アルコール度数4%。330ml749円。ちょっと高いです。
(2016.3.30.)
No.2320 はこだてビール・社長のよく飲むビール(マルカツ興産)

 はこだてビール7本目,最後です。通常の2倍の量のモルトと函館山の地下水を100%使用し,1ヶ月間じっくりと熟成させたストロング・エール・スタイルです。アルコール度数が10%もあり,かなり危険な1本です。口に含むと,濃厚で,アルコール臭がプンプンする強烈な味わいです。社長は,こんなビールをよく飲んでいるのでしょうか。私には,濃厚すぎて,たまに飲む程度がいいと思いました。330ml633円。
(2016.3.31.)

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257.本日のビール(215)No.2311〜2320