No.2301 ジプシー・インク・ヒドゥン・ジェム(デンマーク)

 特定の醸造所をもたないファントム・マイクロ・ブルワリーのジプシー・インクが造るIPAスタイルです。ジプシーインクは,ミッケラーのミッケル・ボルグとトゥ・オールのトーレ・ギュンターが立ち上げたブランドです。ジプシーインクは,よりバランスと飲み易さを重視したクラフトビールをコンセプトにしています。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濁りのあるブラウンの液体から,柑橘系ホップの香りが漂ってきます。口に含むと,軽やかなモルトの旨みと強いフルーティなホップの苦みがバランス良く喉を潤します。ビールマニアを唸らせる1本でした。ホップは,アマリロ,カスケードを使用しています。アルコール度数6.7%。330ml547円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.3.10.)
No.2302 グスヴェルク・オーストリアン・アンバー・エール(オーストリア)

 オーストリアのグスヴェルク醸造所が造るアンバー・エール・スタイルです。グスヴェルク醸造所は,2006年創業の比較的新しい醸造所です。オーガニック専門のブルワリーとして,現在の醸造長兼最高経営責任者のラインホルト・バルタ氏により設立されました。「グスヴェルク」とは,ドイツ語で「鋳造所」を意味し,当初の醸造所がかつて鋳造所だった跡地に建設されたことに由来しています。グラスに注ぐと,濁りのあるアンバーカラーの液体。口に含むと,濃厚なコクと軽めのホップがバランス良く,喉ごしは意外にドライです。いつものアメリカンスタイルとは異なったヨーロッパテイストに,満足しました。アルコール度数5.4%。330ml605円。栃木県足利市のグローバルグロサリーが輸入しています。
(2016.3.11.)
No.2303 ベンチマークIPA(アメリカ)

 2011年にマット・エーキン氏がカリフォルニア州サンディエゴに創業したベンチマーク醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,フルーティーなホップの香りが漂うブラウンの液体。口に含むと,柑橘系ホップの爽快な苦みと麦芽の旨みがバランス良く,IPAとしてはローアルコールな割にハイフレーバーで,ゴクゴクいけます。これは,久々の傑作IPAです。量的にも1パイントと満足感の高い1本でした。IBU85。アルコール度数5.1%。473ml655円。ビアキャッツが輸入しています。
(2016.3.14.)
No.2304 ベンチマーク・ブラウン・エール(アメリカ)

 昨日に続き,カリフォルニア州ベンチマーク醸造所の缶ビールです。昨日のIPAが大当たりだったので,本日のブラウン・エール・スタイルも大いに期待が持てます。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃い目のブラウンの液体。カラメルの香りが漂います。口に含むと,麦芽によるキャラメルとビスケットのフレーバーが支配的で,ホップの苦みはほとんど感じません。期待しすぎたようです。美味しいビールではありますが,期待が大き過ぎたようで,満足感は今一つ。私には,さっぱりし過ぎています。IBU18。アルコール度数4.5%。473ml637円。ビアキャッツが輸入しています。
(2016.3.15.)
No.2305 HUBライズアップ・レッド(アメリカ)

 オレゴン州ポートランドにあるホップワークス・アーバン醸造所が造るレッド・エール・スタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,綺麗なマホガニー色の液体から,爽やかなグレープ・フルーツの香りが漂います。口に含むと,カラメルモルトのやさしい甘さが支配的です。IBU60ですが,それほど苦みは感じません。グレープフルーツやオレンジのような柑橘系ホップの爽やかさと,地元産の有機栽培されたモルトのクリスピーな旨みが見事に融合しています。ホップは,カスケード,センティニアルを使用しています。アルコール度数5.8%。473ml586円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2016.3.16.)
No.2306 ギルガメッシュDJジャージー・ヘフ(アメリカ)

 オレゴン州にあるギルガメッシュ醸造所が造るウィート・エール・スタイルの缶ビールです。原材料に麦芽,小麦,ホップにジャスミン茶を加えているので,発泡酒扱いです。個人的に,ジャスミン茶は苦手なので,どんな味なのか不安になります。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,ライトカラーの液体。ここまでは普通です。口に含むと,不安的中,かなり微妙な味です。これまでに飲んだことのないタイプです。それでも飲み進めていくと,意外に慣れてきて,ジャスミン茶の持つ清涼感が不思議にマッチしています。クラフトビールならではの体験でした。IBU9。アルコール度数5.4%。355ml485円。ファーマーズが輸入しています。
(2016.3.17.)
No.2307 ギルガメッシュ・マンバ(アメリカ)

 昨日に続き,ギルガメッシュ醸造所のちょっと変わった缶ビールです。昨日の体験で,多少の副原料には動じません。本日のビールには,紅茶とタンジェリンピールが使用されています。しかも,ホップをほとんど加えていないという珍しいビールです。IBUは,なんと1です。期待と不安が入り交じっています。早速飲んでみます。口に含むと,ライ麦の甘みが支配的で,予想通りホップの苦みはありません。それでいて,まとまったビールの味になっているから不思議です。とは言っても,これだけ複雑なレシピのビールを造るのなら,もっと直球勝負でいって欲しいなあというのが正直なところです。アルコール度数6.3%。355ml485円。ファーマーズが輸入しています。
(2016.3.18.)
No.2308 トゥー・ビアーズ・イーヴォIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるトゥー・ビアーズ醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。ここ2日間,ギルガメッシュの超個性的変化球ビールが続いたので,本日は,正統派IPAです。グラスに注ぐと,濃い目のブラウンの液体から,柑橘系ホップのフルーティーな香りが漂います。口に含むと,モルトの旨味に強烈なホップの苦みが襲ってきます。爽やかでいて重量感たっぷり,これぞ王道,直球勝負です。旨いです。バランス感覚の優れた傑作です。こういうビールを毎日飲みたいです。IBU70。アルコール度数6.2%。355ml498円。
(2016.3.19.)
No.2309 スクーナー・エグザクト3グリット(アメリカ

 2007年にヘザー&マット・マックラン夫妻によって創設されたワシントン州にあるスクーナー・エグザクト醸造所が造るノースウェストスタイルのIPAです。アメリカのビールにしては,缶のデザインがとても地味です。問題は中身です。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃いめの黄金色の液体から,柑橘系ホップの香りが漂います。これは当たりの予感。口に含むと,ヤキマ産のホップの苦みと,麦芽の甘みが見事に融合しています。フルーティーで軽めの喉ごし,あっという間に飲み切ってしまいました。缶のデザインが地味でも,中身は完璧。IBU61。アルコール度数7.0%。350ml504円。ビアキャッツが輸入しています。
(2016.3.20.)
No.2310 ヱビス・余韻の時間(サッポロ)

 3月1日,数量限定で発売された,ヱビスと世界的なフレンチの巨匠,ジョエル・ロブションの両者が手を組み完成した第2弾です。特徴は,ヨーロッパ産麦芽と熟した果実を思わせる薫りが特長の希少なホップ,モザイクと,ドイツハラタウ地方産の伝統的ホップ品種ハラタウ・トラディションを使用し,ヱビスの醸造技術で豊かな個性をひきだしたとのことです。麦芽は,フランス・シャンパーニュ地方産を使用しています。口に含むと,華やかなホップの香りが口いっぱいに広がります。香りを楽しむビールです。アルコール度数5.5%。350ml216円。
(2016.3.21.)

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256.本日のビール(214)No.2301〜2310