No.2291 ブラッククイーン(合同酒精)

 茨城県牛久市のシャトーカミヤで造られた発泡酒です。赤ワイン用ぶどう「ブラッククイーン」の果汁を使って,ワイン酵母で発酵させたフルーツビールです。グラスに注ぐと,ビールらしさは全くなし。赤ワインのような液体です。口に含むと,キリッとした酸味のワインのような独特の味わいが広がります。これほどビールらしくないビールも珍しいです。原材料には,麦芽とホップも使用していますが,ぶどう果汁が勝っています。もともとワインづくりには定評のあるシャトーカミヤですから,整った味で美味しくいただきました。とはいっても,ビールらしさはないのでいつものビールに飽きたときの変化球といった感じです。アルコール度数5%。500ml700円。
(2016.2.22.)
No.2292 牛久ホワイト(合同酒精)

 茨城県牛久市のシャトーカミヤが造る新作です。地元牛久産の小麦を使用したホワイトエールです。小麦のやわらかい口当たりと爽やかな酸味,アメリカ産ホップによるオレンジやグレープフルーツのような香りが特徴です。通常,「ホワイトビール」は生小麦や,使用される酵母でフルーティーで酸味のあるビールになりますが,コリアンダーやオレンジピールを使ってバランスをとるのが一般的です。このビールは,あくまでも発泡酒ではなく,副原料を使用しないで柑橘系ホップで勝負している正統派です。味の方も,傑作といっていいフルーティーで上品な香り,まろやかな喉ごし,感動しました。アルコール度数5%。330ml540円。
(2016.2.25.)
No.2293 みかんエール(北海道麦酒醸造)

 北海道麦酒醸造が造る,お馴染みローソン限定フルーツエールシリーズの新作です。和歌山産温州みかんを使用(果汁25%)しています。グラスに注ぐと,見た目はポンジュースのような全くのオレンジジュース。口に含むと,やっぱりオレンジジュースです。ビール感は,ほとんどありません。アルコール度数5%とのことで,ジュースと思ってゴクゴク飲むと,かなり危険です。アルコールもほとんど感じない恐ろしい発泡酒です。原材料は,みかん,レモン,麦芽,ホップ,糖類,スピリッツ,酸味料,香料となっています。オレンジジュースとして飲めば,かなり美味しいジュースです。ビールとしては,ちょっと評価が難しいですね。300ml288円。
(2016.2.27.)
No.2294 春の旬味(サントリー)

 いよいよ今週から暖かくなるらしい。春にふさわしい春季限定新ジャンルを飲んでみました。2月23日発売です。それにしても,缶のデザインがいいです。とても中身がアルコールとは思えない華やかなデザインです。中身の特徴は,アロマホップ由来の華やかな香りと,アロマホップとビターホップの組み合わせによる心地よい苦味を実現し,春の旬の食事にもぴったりの味わいに仕上げましたとのこと。早速飲んでみます。口に含むと,新ジャンルとは思えないビールテイスト。さすがサントリーです。発泡酒独特の鼻に抜ける嫌な甘みも,ホップの苦みで軽減されています。350ml115円ですから,これは買いですね。アルコール度数5%。
(2016.2.29.)
No.2295 クリアアサヒ・桜の宴(アサヒ)

 「クリアアサヒ」ブランドから,2月2日から春限定で発売となった新ジャンルです。焙煎したロースト麦芽と春らしい爽やかな香りが特長のセレクトホップをそれぞれ一部使用しています。クリアな後味はそのままに,心地よいコクと爽やかなホップの香りで,春の旬の食材によく合う味わいとのことです。早速飲んでみます。明らかにビールとは違いますが,旨いです。新ジャンル独特の後味の悪さも,ほとんど感じません。新ジャンルが進化しているのか,自分の舌が新ジャンルに慣れてきたのかわかりませんが,美味しくいただきました。原材料は,発泡酒(麦芽,ホップ,大麦,コーン,スターチ),スピリッツ(大麦)です。アルコール度数5%。350ml115円。安さも魅力です。
(2016.3.2.)
No.2296 ジプシー・インク・ペールトレイル(デンマーク)

 ジプシーインクは,ミッケラーのミッケル・ボルグとトゥ・オールのトーレ・ギュンターが立ち上げた特定の醸造所をもたないファントム・マイクロ・ブルワリーのブランドです。グラスに注ぐと,黄金色の液体から,柑橘系ホップアロマが静かに漂います。口に含むと,強烈なホップビターが襲ってきます。慣れてくると,南国系のパイナップルやパッションフルーツのフルーティービターに変化してきます。この絶妙な軽さ,苦さ,甘さはさすがです。イメージとしては,アメリカンタイプ80%,ベルギースタイル20%の割合で融合させたペールエールといった感じです。アルコール度数は,4.7%と,ややもの足りなさを感じます。IBU45。330ml547円。
(2016.3.4.)
No.2297 デ・モーレン・ハニー&ライIPA(オランダ)

 オランダのデ・モーレン醸造所が造るライIPAスタイルです。この醸造所の瓶ビールは,ラベルがシンプルすぎてどのビールも同じようです。印象に残らないラベルデザインですが,その分,中身勝負ということでしょうか。今回のビールは,EBU60,EBUは,IBUとほぼ同じ単位で,欧州での苦みの指標です。チヌークホップのしっかりとしたホップ感がウリのようなので,苦いビールが好きな私としては,大いに期待したところなのですが,飲んでみると,苦みよりも甘みが強烈です。それもそのはずで,副原料に蜂蜜を使っています。ホップの苦みより,蜂蜜の甘みが勝っています。クラフトビールならではの面白さはありますが,個人的には甘すぎました。アルコール度数7.3%。330ml576円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.3.6.)
No.2298 デ・モーレン・リヒト&ルスティヒ(オランダ)

 昨日に続き,デ・モーレン醸造所が造るアメリカン・ペールエール・スタイルです。デ・モーレンとは,風車を動力とした粉引小屋という意味で,ブリュワリーのマークにも使われています。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃いめのブラウン。フルーティーな香りが漂います。口に含むと,爽快なシトラス系ホップの苦みが程よく,好みのアメリカンスタイルです。ホップは,アマリロを使用。EBU37。後味は,麦の甘みが秀逸。完成度の高い優れたペール・エールです。昨日の蜂蜜入りが好みでなかったため,本日の1本は極めて満足感が高いです。あっという間に飲み終えました。アルコール度数4.5%。330ml518円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.3.7.)
No.2299 デ・モーレン・セイント&シナー(オランダ)

 デ・モーレン醸造所のビールが続きます。本日のビールは,英国産高級モルト「マリスオッター」の誕生50周年を祝い,マリスオッター100%で造ったIPAです。グラスに注ぐと,濁りのあるブラウンの液体。フルーティーな香りが漂います。口に含むと,グレープフルーツやマンゴーのようなトロピカルフルーツの味わいです。ホップの苦みも利いています。EBUは,35。ホップは,スラデックとアマリロを使用しています。そして何といっても,ビスケットやキャラメルのような麦芽の旨みが,ホップの苦みと見事に融合しています。満足感の高い1本でした。アメリカンIPAとは異なる,ヨーロッパ的な味わいです。アルコール度数6.1%。330ml576円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.3.8.)
No.2300 ノーライ・ボーン&レイズド(アメリカ)

 ワシントン州にあるノーライ醸造所が造るIPAスタイルです。この醸造所は,1993年にスポケーンにマーク・アーバイン氏によって設立されました。2002年にブリューパブを併設し,急成長を遂げた醸造所です。瓶のラベルが,シールではなく,印刷されていることから出荷量も多いことが分かります。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,赤みがかったブラウンの液体。フレッシュでクリーンなホップ由来の松やミントのような香りが広がります。ホップは,カスケード,チヌーク,ドライホッピングにコロンバスを使用しています。IBUは85。口に含むと,フルーティーで,強烈なホップの苦みが襲ってきます。アメリカンIPAの王道を行くビールです。アルコール度数7%。355ml619円。エバーグリーン合同会社が輸入しています。
(2016.3.9.)

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254.本日のビール(213)No.2291〜2300
2300種類達成!