No.2181 コロナド19thアニバーサリーIPA(アメリカ)

 カリフォルニア州コロナド醸造所がつくりインペリアルIPAスタイルです。コロナドの19周年を記念するアニバーサリー・エール。グラスに注ぐと,グレープフルーツを思わせるホップの香り。淡色のオレンジ色の液体が期待させます。口に含むと,香りはフルーツ盛り合わせのようなグレープフルーツ,マンゴー,パイナップル,グァバと松の樹脂のようなアロマ。フレイバーは,シトラスとトロピカルフルーツが中心でグレープフルーツ,マンゴー,パイナップル,オレンジが口の中で弾けます。攻撃的なまでにホッピーでありながらも,モルトの甘みがホップフレイバーとの絶妙なバランスで,アルコール度数9%とはとても思えない,危険な仕上がりです。ホップは,Citra、Galaxy、Green Bullet、Mosaic、Nugget、Simcoeを使用しています。傑作です。感動しました。355ML691円。
(2015.11.3.)
No.2182 ブリュードッグ・エルビスジュース・シトラスIPA(スコットランド)

 スコットランドのブリュードック醸造所が造るIPAスタイルの発泡酒です。発泡酒扱いなのは,麦芽,ホップ以外にブラッドオレンジとグレープフルーツが投入されているためです。グラスに注ぐと,美しいプラチナゴールド。フルーツカクテルのような柑橘アロマが鼻先をかすめます。口に含むと,まるで搾りたてのグレープフルーツジュースにホップを散らしたようなシトラスビター。酸味の強いジュースのようでありながら,IPAらしいトースティーな香ばしさも併せ持つ,繊細な味わいです。モルトは,Extra Pale, Munich,ホップは,Amarillo, Simcoe, Centennial, Magnumを使用しています。IBU40。アルコール度数6.7%。330ml540円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.11.4.)
No.2183 イーブル・ツイン・ホップ・フロッド(アメリカ)

 イーブルツイン・ブリューイングのオーナー,イェッペ氏は,ミッケラー氏の双子の兄弟です。ニューヨーク,ブルックリンでレストランも経営しています。そのレストラン「ルクサス」は,史上初クラフトビールのみでミシュランの星を獲得したそうです。イーブル・ツインは,ファントムブルワリーで,このビールは,トゥ・ロード・ブリューイングで醸造されています。グラスに注ぐと,アンバー・ブラウン。ほのかに甘いアロマと,柑橘系のフルーティな香りが漂います。口に含むと,甘みの強い麦芽のフレーバーとともに,青草のような強い苦みが襲ってきます。まさにホップの洪水です。これほど苦いアンバーエールも珍しいです。個性的な1本でした。アルコール度数7%。354ml535円。エヴァーブリューが輸入しています。
(2015.11.5.)
No.2184 8ワイアード・スーパー・コンダクター(ニュージーランド)

 近年,ニュージーランドのクラフトビールがお気に入りです。ホップと水がいいのでしょうか。このスーパーコンダクターは,8ワイアード醸造所が造るホッピーなホップワイアードよりさらに80%も多くホップを使用したウルトラホッピーなダブルIPAです。グラスに注ぐと,瑞々しいライトブラウンの液体。グレープフルーツのような柑橘系の香りとともにマンゴーのようなフルーティーな香りが漂います。口に含むと,強烈なホップビターが襲ってきます。オレンジピール,ジュニパーベリーの苦みに,ピーチ,パッションフルーツの甘みが続き,アフターにグレープフルーツビターの心地良い余韻がやってきます。強烈なホップの旨みを閉じ込めたこれまた傑作ですね。安かったらもっと飲みたいのですが,ちょっと高すぎます。アルコール度数8.8%。IBU90。330ml628円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.11.6.)
No.2185 ブリュードッグ・シングルホップ・エラ(スコットランド)

 ブリュードック醸造所のお馴染みの企画「IPA is Dead」,麦芽,度数,IBUは全て同じで単一ホップの違いを楽しむ企画の2015年バージョンのうちの1本です。麦芽はエクストラ・ペール,アルコール度数は7.2%,IBUは70に統一されています。今回飲んだ1本は,ホップがオーストラリア産のエラを使用しています。グラスに注ぐと,ライトブラウンの液体。やわらかでフルーティーな香りが漂います。口に含むと,フローラルで繊細なオレンジフレーバー。フルーティーでホップの苦みも程よく,甘みと苦みのバランスの良さにうっとりします。さすがブリュードッグ,期待を裏切りません。330ml648円。昔は安かったブリュードッグですが,最近高いです。小遣いの関係で頻繁に飲めないのが残念。
(2015.11.7.)
No.2186 ニュー・ベルジャン・ファットタイヤ・アンバーエール(アメリカ)

 コロラド州にあるニュー・ベルジャン醸造所が造るアンバーエール・スタイルの缶ビールです。アメリカでNo.1の売り上げを誇るアンバーエールであると共にブリュワリーの看板商品です。1991年に創業し,現在では,全米第4位の生産量を誇るブルワリーとなっているそうです。グラスに注ぐと,クリアな琥珀色の液色。甘いビスケットのようなキャラメルモルトや青リンゴのような香りが漂います。口に含むと,トースティーなモルトの柔らかな甘味と鮮烈なホップの苦みがバランス良く喉を通過します。ミディアムボディーで,軽い甘味が舌に残ります。IBUは22と抑えめ。とてもスムーズです。アルコール度数5.2%。355ml547円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2015.11.7.)
No.2187 イースティボーイズ・デジタルIPA(ニュージーランド)

 イースティボーイズは,2008年にニュージーランドのウエリントンで,スチュー・マッキンレイとサム・ポセンスキーの醸造家コンビが設立したニューウェーブブルワリーです。グラスに注ぐと,淡色ブラウンの液体。ニュージーランド産柑橘系ホップの爽やかな香りが漂います。口に含むと,麦芽のトースティーな香ばしさとともに,滴るようなジューシーフルーツアロマが襲ってきます。マンゴー,メロン,ピーチといったフルーツアロマが大量に押し寄せてきます。喉ごしは,スッキリとドライ。ゴクゴク飲めるタイプです。全体のバランスが極めてよいキウイIPAの秀作です。アルコール度数5.7%。IBU57。330ml655円。ニュージーランドのビールは美味しいけれど,ちょっと高いんですよね。その点が残念。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.11.8.)
No.2188 アンカー・カリフォルニア・ラガー(アメリカ)

 カリフォルニア州アンカー醸造所が造るラガー・スタイルです。初めて飲んだアメリカのクラフトビールがアンカーだったと記憶しています。期待させます。1876年BOCA醸造所が,カリフォルニアの山や氷の池といった環境を活かして,初めてのカリフォルニア産ラガーを製造しました。その歴史的なビールを再現したのがこのビールです。グラスに注ぐと,輝くブラウンの液体。麦芽のスッキリとした香りが漂います。口に含むと,爽やかでキリリとした麦芽の甘味,じわりと押し寄せるホップの苦み,ビールの原点を見るようです。不思議と懐かしさを感じるような旨みが何ともいえません。これはラガービールの傑作だと思います。感動しました。アルコール度数5%。355ml427円。三井食品が輸入しています。
(2015.11.9.)
No.2189 ウィアード・ビアード・ニンジャ(イギリス)

 ウィアード・ビアードは,2011年にグレッグとブライアンのホームブルワーがロンドンに設立した醸造所で,アメリカンスタイルと伝統的なブリティッシュスタイルの双方から影響を受けたクラフトビールを得意としています。このビールは,シトラ・ホップを使用したピルスナー・スタイルです。グラスに注ぐと,輝くゴールドの液体。フルーティーなホップの香りが漂います。口に含むと,爽やかなオレンジピールのエッジが効きたシトラスビターに加えて,トースティーな香ばしさが絶妙のバランスです。英国の香りとアメリカの香りがベストマッチしている感じです。美味しかったです。アルコール度数5.5%。330ml626円。価格がちょっと高めです。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.11.10.)
No.2190 ゴールデンエール(サントリー)

 サントリー・クラフトセレクト・シリーズ第4弾のうちの1本です。11月4日に数量限定で発売になりました。メーカーによれば,「ハラタウブランホップを一部使用し,レイトホッピング製法を採用するとともに,上面発酵酵母で醸造することで,白ワインを思わせる華やかな香りと爽快な後口のビールに仕上げています。」とのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,黄金色の液体。フルーティな香りが漂います。口に含むと,確かに白ワインを思わせる華やかな香りが支配的です。ホップの苦みは弱いです。モルトの味わいも弱く,とにかくスッキリした香りを楽しむビールのようです。最近は,この手の香り優先のビールが多いように思います。自分にはちょっと軽すぎました。アルコール度数5%。350ml257円。
(2015.11.11.)

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242.本日のビール(202)No.2181〜2190