No.2161 ストーン・デリシャスIPA(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるストーン醸造所が造るシーズナルIPAです。新種のホップであるレモンドロップを中心に,レモン風味が特徴的なワシントン州産のホップ,エルドラドでドライホッピングを施したことでしっかりとしたレモン,シトラスといった風味が感じられる仕上がりです。グラスに注ぐと,深い黄金色。スパイシーで,青々とした草原のような香りが漂います。口に含むと,個性的なホップのフレイバーが舌の上で弾けます。ミディアムボディーのクリスピーな口当たり,フィニッシュは,モルト由来のほんのりとしたバニラ風味を感じ,喉ごしはビターでドライ。さすがストーン,個性的でありながら安定感抜群です。アルコール度数7.7%。355ml619円。ナガノ・トレーディングが輸入しています。
(2015.10.11.)
No.2162 クルシャン・バスタード・カットIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるクルシャン醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。この醸造所は,デービッド・ヴィットが2012年に創業した新しいメーカーで,飲むのは初めてです。グラスに注ぐと,濃いオレンジ色の透明な液体。柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,強い苦みとともに,フルーティーな甘みがバランス良く喉を駆け抜けます。オレンジのような香りが爽快で,スッキリしたIPAです。ホップは,apollo,palisade,cascadeを使用しています。IBU70。缶のデザインは地味ですが,中身は強烈です。感激しました。アルコール度数6.6%。355ml619円。ちょっと高いのが難点です。エバーグリーン合同会社が輸入しています。
(2015.10.12.)
No.2163 トゥアタラAPA(ニュージーランド)

 ウエリントン近郊,海沿いの町カピティコーストに,カール・ヴァスタが2000年に創業したトゥアタラ醸造所が造るペール・エール・スタイルです。社名の「トゥアタラ」はニュージーランドに生息する「ムカシトカゲ」のことで背表皮をイメージしたボトルネックが特徴的です。APAのAは,ニュージーランドのマオリ語の国名アオテアロアのことで,アメリカン・ペールエールならぬニュージーランド・ペールエールを表しています。ニュージーランド産麦芽とネルソンソーヴィン,カスケード・ホップをふんだんに使用したとってもフルーティーでホッピーなビールでした。IBU46。アルコール度数5.8%。330ml482円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.10.13.)
No.2164 セント・エアハルト・ファーマー(ドイツ)

 セント・エアハルト醸造所は,二人の創業者ヴィガーシュ・バガーバ氏とクリスチャン・クレメンス氏が通う大学の起業ベンチャー支援制度で生まれたクラフトビールのブルワリーです。ドイツには珍しいクラフトビール,瓶のデザインも奇抜で,スタイルもドイツでは珍しいIPAと,飲む前からワクワクします。口に含むと,濃厚な麦芽のキャラメル香と熟したバナナのような甘み。ブラウンヴァイツェンのようで,ホップの苦みも効いているというドイツ流のIPAといったところでしょうか。IBUは,60。後味は,ビスケットのような香ばしさが喉を通過していきます。アルコール度数6.5%。330ml598円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.10.14.)
No.2165 ミッケラー・ディセプション・セッションIPA(デンマーク)

 特定の醸造所をもたないファントム・マイクロ・ブルワリーのミッケラー醸造所が造るセッションIPA・スタイルです。ラベルでは,原産国ベルギーとなっていますが,分類上,ミッケラーはデンマークということにしたいと思います。グラスに注ぐと,美しいオレンジ色で,柑橘系の爽やかなホップの香りが漂います。口に含むと,強烈な甘夏のような酸味と香り,強い苦みが襲ってきます。強烈なのに,スムーズ。ゴクゴク飲める爽快感。さすがミッケラー,半端な技術ではありません。華やかなシトラステイストとホップ・ビターの後味が心地よいです。アルコール度数5%。330ml598円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.10.15.)
No.2166 ワージー・プレファンク(アメリカ)

 オレゴン州にあるワージー醸造所が造る缶ビールです。伝統的なESBとモダンなESBの間をとったアメリカン・ペールエールです。グラスに注ぐと,ホップの香りが漂い期待させます。口に含むと,フルーティーでスムーズ。複数のドライホップを使用し,絶妙なフルーツとスパイスの香りを実現しています。モルトとホップのバランスが絶妙で,この醸造所の実力を知ることができます。IBU50。アルコール度数6%。355ml438円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2015.10.16.)
No.2167 秋の本熟 (サッポロ)

 気がつくとすっかり秋です。朝晩はめっきり寒くなりました。サッポロの秋限定発売 新ジャンルです。この商品は,低温熟成を通常の1.3倍以上の期間長くする低温熟成製法を採用し,さらに焙煎と高温焙燥のひと手間を加えた2種類の麦芽を一部使用することで,秋の夜長にぴったりな力強くコクのある美味しさを実現したとのことです。原材料 は,発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)・スピリッツ(大麦)となっています。ビールではありませんが,十分美味しくいただけました。アルコール度数6%。350ml96円。安くて満足の1本です。味は,麦とホップ赤に近いです。
(2015.10.18.)
No.2168 クリアアサヒ・秋の琥珀(アサヒ)

 アサヒの秋限定の新ジャンルです。といっても,8月18日に発売されています。現時点で,ほとんど見かけなくなりました。特徴は,4種の麦芽と7種のホップを組み合わせ,香ばしいロースト香,コクのある味わい,飲みごたえを実現するとともに,クリアアサヒの特長であるクリアな後味に仕上げたとのことです。原材料は,発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・コーン・スターチ),スピリッツ(大麦)です。グラスに注ぐと,鮮やかなブラウン。味の方は,昨日のサッポロ秋の本熟と負けず劣らず,新ジャンルとは思えぬ旨さです。アルコール度数6%。350ml96円。価格も互角で,近頃の新ジャンル,目が離せません。酒税はこのままでもいいかなと思ってしまいます。
(2015.10.19.)
No.2169 冬の薫り(サントリー)

 続々登場している冬季限定新ジャンルです。秋を無視したような9月29日に早々と発売です。中味の特徴は,厳選した小麦麦芽と大麦麦芽を最適なバランスで配合し,雪のように白い泡を実現したとのことです。また,雑味の少ない小麦麦芽を使用し,低温から温度をゆっくりと上げ,熱負荷を低減させるインフュージョン製法を採用することで,やわらかい口当たりを実現しています。パッケージには,「華やかな香りと上質なコク。香りが豊かなアロマホップのみを使用。3種類のこだわりのアロマホップをバランスよく組み合わせることにより,複雑で華やかな香りをお楽しみ頂けます。」とあります。アルコール度数5%。350ml96円。安さが魅力です。
(2015.10.20.)
No.2170 晴れやかなビール(キリン)

 キリンとイオンの共同開発ビールです。10月13日より全国のイオングループで発売されました。コンセプトは,これまで各社から出ている機能系発泡酒に対して,機能系ビールがなかったところに着目して開発されました。特徴は,麦芽の使用方法と発酵温度の管理を工夫することで,ビールならではの飲みごたえと糖質50%オフの両立を実現しています。さらに,原料として国産麦芽100%と岩手県産ホップを一部使用し,国産麦芽のうまみと,ホップや酵母の醸し出す豊かな香りを引き出したとのことです。個人的には,多少健康に問題があっても,普通のビールの方がいいです。アルコール度数5%。350ml190円。製造工場は,名古屋工場のみです。
(2015.10.21.)

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240.本日のビール(200)No.2161〜2170