No.2151 ダイアモンド・ナットIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるダイアモンド・ナット醸造所が造るIPAスタイルです。この醸造所は,1994年に共にボーイングの元社員であるボブ・マフェットとブライアン・ソーレンバーガーがワシントン州のムキッテオに創業しました。小さなブルーパブからスタートしましたが,人気が高く今では大きな工場になっています。今回飲んだのは,このブリュワリーのフラッグシップビール。グラスに注ぐと,グレープフルーツのような柑橘系の香りが漂います。口に含むと,シトラスのみずみずしい苦味とナッツを思わせるモルトとのバランスが絶妙です。これは傑作です。355ml619円いう高価格のためたくさんは飲めませんが毎日でも飲みたいビールです。円高になって安く購入できる日を待っています。エバーグリーン合同会社が輸入しています。アルコール度数7.9%。
(2015.10.2.)
No.2152 ペアラガー(北海道麦酒醸造)

 本日,那須湯本温泉に来ています。途中のコンビニで購入したビールを湯上がりにいただきます。ローソンと北海道麦酒醸造が共同開発したフルーツブルーイング,ローソン限定販売ビール第2弾です。このビールには全国の約90%を北海道で栽培しているブランデーワイン種の洋梨を使用しています。洋梨といえばラ・フランスが有名ですが,この品種は約100年の栽培の歴史があり,あのマッサンが余市でリンゴ汁を絞っていた頃,この洋梨も栽培されていたとのことです。洋梨のやわらかい味わいを生かすため,果汁を15%使用しつつ,ラガータイプのビールをベースにしてすっきりとした大人の味わいに仕上がっています。旨いです。アルコール度数5%。300ml288円。
(2015.10.3.)

No.2153 ドライプレミアム・和の贅沢プレミアム(アサヒ)

 これまた,那須湯本温泉で湯上がりに飲みました。途中のやまやで購入したのですが,本来はギフト限定のビールのようです。単品で350ml224円で売っていました。ゴールデンドライ酵母に国産ゴールデン麦芽を1.5倍使用して一手間かけた贅沢醸造とのことです。スーパードライは好みではないので期待していなかったのですが,これがスーパードライとは全く違う旨さでした。注いでみると,泡立ち良く色はオレンジ色の濃い目の液体。口に含むと,若干香ばしいモルトはコクと甘味が強めでかなりイケます。原材料には,麦芽,ホップの他に米,コーン,スターチを使用していますが,これならOKです。アルコール度数6%。ドライプレミアムシリーズの中では一番好きです。
(2015.10.3.)
No.2154 カルデラ・ホッポーチュニティ・ノックスIPA(アメリカ)

 オレゴン州にあるカルデラ醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。カルデラ醸造所のビールは久しぶりです。期待させます。グラスに注ぐと,泡立ちがよく色はオレンジ色から赤みのある琥珀色。柑橘系ホップに甘いモルト香が漂います。口に含むと,柑橘系のホップの苦味はIBU100+という割りには強烈でもなく,濃厚なモルトのコクと甘味の方が特徴的です。ゴクゴク飲むというよりは,じっくり味わうタイプのビールです。ホップは,センテニアルを使用しています。アルコール度数6.8%。355ml438円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2015.10.4.)
No.2155 ブリュードッグ・ホップ・フィクション(スコットランド)

 ホップの魔術師ブリュードッグが造るペール・エール・スタイルのビールです。このホップフィクションは,通常の製法と異なり,麦汁がワールプール(澱を集めて除去するタンク)に入ると同時に大量のホップを投入するというワールプールホッピングという製法を採用しています。グラスに注ぐと,透明感のあるクリスタルイエローカラー。レモングラスのようなシトラスフレーバーが漂います。口に含むと,ライチやピーチのようなフルーティーな香りとともにクリスピーな麦芽の風味がバランス良く喉を抜けていきます。喉ごしはスッキリ,ゴクゴク飲めるタイプです。さすがブリュードッグ,期待を裏切りません。IBU40。使用ホップは,Amarillo, Chinook, Mosaicです。アルコール度数5.2%。330ml468円。
(2015.10.5.)
No.2156 箕面ビール・こざるIPA(エイ・ジェイ・アイ・ビア)

 大阪にある箕面ブリュワリーの「おさるIPA」の弟分,ゴールデンエール・セッションスタイルIPAです。淡色モルトのピルスナーモルトと小麦モルトを30%使用し,アルコール度数は4.5%と,セッションの特徴でもあるライトボディな仕上がりとなっています。ホップは,シトラ・クリスタル・アマリロの3種類を使用しています。グラスに注いだだけで,ホップの苦みが漂います。口に含むと,フレーバーは爽やかな柑橘系,グレープフルーツのフルーティーで上品な味です。後味に,またもホップの苦みが襲ってきます。強い苦みは,箕面ならではで感動的な旨さです。喉ごしスムーズ,バランスのとれた傑作ビールだと思います。330ml481円。
(2015.10.7.)
No.2157 伊勢角屋麦酒グラッシーIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 三重県伊勢市の伊勢角屋麦酒,限定醸造IPAです。醸造元の説明が全てを語っています。「ホップの香りを印象付けるために,IBUは最高レベルの85にしました。青々しくも強烈なホップの苦みと6%のアルコール感を,鋭くし過ぎず,重たくし過ぎない,ギリギリ支えるボディにすることで,全体の味のバランスをまとめました。少し赤みがかった褐色の色合いが,芳醇なボディを予感させます。グラスに注ぐと,草原を駆け回ったかのような,青々としたホップの香りが広がります。モルトのほどよく甘い口当たりの後ろから,草を噛んだようなほのかな渋みをともなった力強い苦みが押し寄せて,しっかりと口中を引き締めます。苦みとアルコールの余韻が漂い,IPAらしい奥行きを感じていただけます。」その通りのビールです。330ml550円。
(2015.10.8.)
No.2158 グスヴェルク・ニコバルIPA(オーストリア)

 オーストリアのビールを飲むのはかなり久しぶりです。オーストリアのビールといえば,ピルスナーやドイツ系のビールと思っていましたが,IPAもあるのですね。あまり期待せずに飲んでみましたが,これが驚きの旨さでした。イギリス系のIPAを想像していましたが,完全にアメリカンIPAです。強い柑橘系ホップの苦みとモルトの旨味がバランス良く融合しています。オーストリアもなかなかやるもんです。このビールは,グスヴェルク醸造所が造るオーガニック・ビールです。かつてオーストリア女王マリア・テレジアが,インド洋のニコバル島にオーストリア人コミュニティーを作った史実にインスパイアされて醸造したとのことです。アルコール度数6.4%。330ml605円。足利市のグローバルグロサリーが輸入しています。
(12015.10.9.)
No.2159 ザ・パンプキン(サントリー)

 サントリー・クラフトセレクト・シリーズ第3弾です。10月6日から,数量限定発売されました。「ザ・パンプキン」が参考にした「パンプキンビール」は,パンプキンを使って醸造したビール類で,アメリカを中心に飲まれているユニークなビアスタイルです。特徴は,麦芽を焙煎してできるカラメル麦芽を一部使用することで香ばしい麦のコクを実現しています。また,副原料にパンプキンを使って醸造するとともに香料を使用し,パンプキン風味のほのかな余韻が感じられる中味に仕上げられています。個人的には,カボチャ自体があまり好きではないので,このスタイルのビールも好みではありません。カボチャの甘みが支配的です。アメリカのクラフトビールに比べれば,かなり洗練されたバランスの良さで,さすがサントリーといったところですが好みではないのでごめんなさい。アルコール度数5%。350ml195円。
(2015.10.9.)
No.2160 ローレルウッド・ワークホース(アメリカ)

 今日は結婚式の披露宴があって,車で行ったのでノンアルコールビールでした。家に帰って飲んだのがこのビール。ビールを我慢していただけに,旨すぎます。オレゴン州のローレルウッド醸造所が造るIPAスタイルです。ホップは,シトラ,ギャラクシー,エル・ドラド,コロンバスを使用しています。グラスに注ぐと,色は濃いめのオレンジ色。口に含むと,圧倒的なホップの苦みが襲ってきます。その後,オレンジやフルーツジュースのような甘味が顔を出しますが,あくまでも甘味に負けない苦みが特徴的です。IBU80の強者です。アルコール度数7.5%。355ml582円。ファーマーズが輸入しています。
(2015.10.10.)

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239.本日のビール(199)No.2151〜2160