No.2141 アドナムス・ワイルドホップ(イギリス)

 サウスウォルドにある,1872年創業の歴史あるブルワリー,アドナムス醸造所が造るアンバー・エール・スタイルです。特徴は,何といっても地元住民が収穫した野生のホップを使用している点にあります。使用ホップは,ファグル,ゴールディングス,ブラムリング・クロス,ソブリンです。フレッシュホップを使用することにより,爽快なシトラス,松や草のような心地良い香りにセゾンイーストが複雑さを与えています。麦芽の旨味とホップの苦みがバランス良く,イギリスらしい力強い1本でした。ラベルのデザインもイギリスらしい落ち着きが気に入りました。アルコール度数4.8%。330ml362円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.9.20.)
No.2142 バーンサイド・スウィート・ヒート(アメリカ)

 オレゴン州ポートランドにあるバーンサイド醸造所が造るウィートエール・スタイルです。グラスに注ぐと,見た目はごく普通のウィートエールで,濁りのある口当たりが柔らかそうな外観です。口に含むと,見た目とは異なり,かなり危険な味わい。副原料にアプリコット,スコッチボンネット唐辛子を使用しています。アンズのフルーティーな香りと甘味とトウガラシの刺激的なピリリとした辛味が,私の舌ではマッチしているとは思えません。大瓶だったので,ゆっくり味わってみたのですが,最後までこの味に慣れることはありませんでした。IBU9。アルコール度数4.9%。650ml581円。特価品で安く購入したのでよかったですがちょっと定価では飲む気になれません。
(2015.9.22.)
No.2143 イーブルツイン・ファルコ(アメリカ)

 ニューヨーク州にあるトゥ・ロード醸造所が造るアメリカンIPA・スタイルです。イーブルツインは,2010年にミッケラー創業者の一人ミッケル・ボルグ氏の双子の兄弟,イェッペ氏が創業したファントム・ブリュワリーです。グラスに注ぐと,透き通った淡色のゴールド。爽やかな柑橘系の香りが漂います。口に含むと,グレープフルーツやシトラスのフルーティーでスッキリした味が広がります。最高傑作と言っても過言ではない完璧な仕上がりです。本年ベスト1のビールに間違いないでしょう。感動しました。もっと安ければケース買いしたいです。アルコール度数7%。354ml535円。エバーブリューが輸入しています。
(2015.9.23.)
No.2144 ヌグネ・アジアン・ペール・エール(ノルウェー)

 久しぶりのノルウェービールです。ヌグネ・オー醸造所が造るペールエール・スタイルです。グラスの注ぐと,淡色のブラウンで濁りがあります。レモンや爽やかな若葉の香りが漂います。口に含むと,濃厚な割にスッキリとした喉ごしです。フルーティーなレモンやグレープフルーツのようなホップビターとイースティで繊細なオイル感が絶妙のバランスです。爽快でゴクゴク飲める割には,ホップの苦みとしっかりとしたモルトの旨味による余韻が秀逸で,この醸造所の実力のほどを伺わせます。IBUは意外に10と低めです。副原料にレモングラスを使用しています。アルコール度数4.5%。500ml455円の特価品で大満足です。
(2015.9.24.)
No.2145 オールフリー・香る林檎と白ぶどう(サントリー)

 今夜は釣りに出かけるので,アルコールが飲めません。こんな時重宝するのがノンアルコールビールテイスト飲料です。9月1日から全国で期間限定新発売の「香る林檎と白ぶどう」です。オールフリーは,アルコール度数0%,カロリーゼロ,糖質ゼロ,プリン体0でありながら,ビール原料と同じ素材にこだわっていて,麦芽100%一番麦汁使用,アロマホップ100%使用,天然水仕込になっています。新商品がどんどん出るオールフリーですが,今回の林檎と白ぶどうの香りは,予想した通り,ビール感は乏しく炭酸飲料水として美味しくいただきました。ビールの代用にはなりません。350ml103円。
(2015.9.25.)
No.2146 レッドボック(ベルギー)

 ベルギーのデュボック醸造所が造るホワイト・ビールをベースにしたスペシャル・ビールです。原材料は,麦芽,ホップ,小麦,エルダーベリージュース,果実エキス,オレンジピール,コリアンダー,リコリス,糖類,酵母,甘味料(アセスルファムK) となっています。麦芽100%ビールからはほど遠いラインナップです。4つの天然エキス(チェリー,ストロベリー,プラム,ブラックカラント)も加えられ,とても美味しいんですが,ビール感は乏しいです。250mlというのも物足りないし,アルコール度数3.1%というのも物足りないです。特価品で200円だったことが唯一の救いです。小西酒造が輸入しています。
(2015.9.27.)
No.2147 アップルボック(ベルギー)

 昨日に続き,デュボック醸造所が造るホワイト・ビールをベースにしたフルーツ・ビールです。原材料は,麦芽,小麦,ホップ,アップルジュース,オレンジピール,コリアンダー,リコリス,糖類,酵母となっています。基本的には,ホワイトビールをベースにアップルジュースをブレンドしたビールで,かなりリンゴジュースに近いです。ビール感はほとんどありませんが,いかにもベルギーらしいビールともいえます。甘味と酸味のバランスがよく,スッキリとした味は,じっくり飲むというよりは,ランチで少し飲むのが合っているようです。アルコール度数3.1%。250mlはランチ向きです。これまた特価品で200円で購入したので満足です。400円だったらちょっと手が出ないかもしれません。
(2015.9.28.)
No.2148 ウィングマンP−51ポーター(アメリカ)

 ワシントン州にあるウィングマン醸造所が造るポーター・スタイルのビールです。ウィングマン醸造所は,2011年にケン・トーバーン,デリック・モイヤー,ダニエル・ヒース,ジェイソン・サボールによって設立された新しいブルワリーです。グラスに注ぐと,黒い濃厚な液体で,期待が膨らみます。口に含むと,ロースト麦芽の焦げたフレーバーは,エスプレッソ・コーヒーのようです。アルコール度数8%を感じさせることもなくスムーズで,後味に酸味が残ります。存在感のある力強い1本でした。久しぶりのポーター・スタイルに感激です。美味しくいただきました。IBU31。473ml575円。ビアキャッツが輸入しています。
(2015.9.29.)
No.2149 王様のビール(ファーマーズ・フォレスト)

 栃木県宇都宮市ろまんちっく村が醸造するIPAスタイルです。塩原のセブンイレブンで購入しました。このセブンイレブンは,クラフトビールがたまにあるのでよく立ち寄ります。このビールは,栃木県産の原材料にこだわっています。栃木県産麦芽(51%)とイギリス産エール麦芽を贅沢に使用し,芳醇な麦の旨味が秀逸です。ドライホッピングには,那須産・奥日光産の自家栽培ホップを投入というこだわりようです。柑橘系の華やかな香りと,強い苦みがバランス良く,クラフトビールの傑作と言ってもよいでしょう。さらに,奥日光戦場ヶ原(三本松)天然水仕込みと徹底しています。美味しくいただきました。アルコール度数8%。330ml620円。価格が高いのが難点です。
(2015.9.30.)
No.2150 クラフト・ラベル・柑橘香るペールエール(サッポロ)

 サッポロビール那須工場が醸造し,子会社のジャパンプレミアムブリューが販売するクラフトビールです。2種類のフレーバーホップ,ドイツ・ハラタウ産ポラリスとアメリカ・ワシントン州ヤキマ渓谷産シトラによる鮮やかな柑橘の香りと,深みのあるコクが特長のペールエール・スタイルです。クラフトビールならではの個性と,大手メーカーの技術を融合したビールとなっています。印象としては,当然ながらクラフトビールと大手メーカーの中間的な味になっています。アルコール度数5.5%。350ml265円。同価格帯のよなよなエールがライバルというところでしょうか。
(2015.10.1.)

「ビールがうまい」メニューに戻る

238.本日のビール(198)No.2141〜2150