No.2131 ザ・モルツ(サントリー)

 プレミアムモルツの登場で存在感の薄かったモルツに替わり新定番ビール「ザ・モルツ」が9月8日から発売になりました。メーカー・ホームページによれば,苦味・コクとほのかな甘みを感じる,複層的で飲み飽きない味わいを実現したとのことです。素材・製法のこだわりとしては,@「ダイヤモンド麦芽」チェコおよびその周辺国で収穫・製麦された,上質で深いコクが特長の希少な「ダイヤモンド麦芽」を一部使用しています。AUMAMI発酵製法〜発酵制御技術を採用することにより、苦味・コクやほのかな甘みの理想的なバランスを実現しました。BHHS製法〜高温高圧蒸気製法で加工した麦芽を使用することにより,爽快な後味で飲み飽きない中味を実現しましたとのことです。なかなか旨い新定番になりました。アルコール度数5%。350ml176円。
(2015.9.10.)
No.2132 トゥアタラ・ソーヴィノーヴァ(ニュージーランド)

 久しぶりのニュージーランドビールです。トゥアタラ醸造所は,ウエリントン近郊,海沿いの町カピティコーストに,エンジニアだったカール・ヴァスタが,2000年に設立しました。社名の「トゥアタラ」はニュージーランドの一部に生息する「ムカシトガゲ」の現地呼称です。ビールの瓶も原始的な形状の背表皮をイメージしたボトルネックという懲りようです。中身は,シングルホップ・ペールエール・スタイル。ニュージーランド産ネルソンソーヴィン・ホップを使用しています。フルーティーな香りが強くスイートモルティー。ニュージーランドらしいシトラスビターたっぷりのホップ感が特徴的です。IBU34。アルコール度数5.2%。330ml482円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2015.9.12.)
No.2133 東京ビアウィート(二軒茶屋餅角屋本店)

 久しぶりの日本産クラフトビール,三重の伊勢角屋麦酒です。東京で開催された東京ビアウィークに合わせて発売した限定醸造のセッションIPAスタイルです。賞味期限が迫っていたため330ml485円で購入できました。アルコールと苦みを抑えつつ,ほど良い口当たりと飲み応えを持たせるために,小麦麦芽を突出しないレベルで使用しています。口に含むと,桃やパッションフルーツ,アプリコット,甘くフルーティーな香りが花のように広がります。小麦麦芽の優しい口当たりが特徴的です。アルコール度数4%。さすが伊勢角屋麦酒,職人芸です。
(2015.9.13.)
No.2134 モザイクIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 三重の伊勢角屋麦酒が続きます。限定IPAシリーズの1本です。アメリカのホップ栽培取扱業者HBC社が2012年に発売した新品種ホップ,モザイクを使用しています。グラスに注ぐと,トロピカルフルーツ,ベリー,柑橘類など果物が熟したふくよかで甘やかな香りが漂います。炭酸は弱めです。口に含むと,ほどよい甘さをともなった滑らかで瑞々しい口当たり,意外にドライな喉ごしです。苦みはIBU45と抑えめで,香りを楽しめるよう工夫されています。エール酵母ではなく,発酵時に香りをあまり出さないサンディエゴ・スーパー・イーストという酵母を使用し,ホップの香りに意識が集中できるようにしているそうです。さすがです。アルコール度数6%。330ml550円。
(2015.9.14.)
No.2135 円熟の秋(サントリー)

 8月18日に発売となった秋季限定新ジャンルです。この手の秋限定版が各社出そろいました。まだ夏なのになあと思いつつ,冷蔵庫で秋まで眠り,涼しい季節になっての登場です。グラスに注ぐと,なかなか期待できるアンバーカラーです。口に含むと,焙煎麦芽の深い味わいがとてもいいです。これはアタリかなと思われた瞬間,後味がいかにも新ジャンルでガッカリさせます。ビールではありません。メーカーによれば,焙煎麦芽を一部使用するとともに,贅沢長期熟成製法を採用することで,旨みとまろやかさを感じられる秋にぴったりな味わいを実現しましたとのことです。缶のデザインは,金麦秋バージョンといったところでしょうか。アルコール度数6%。350ml96円。安さが魅力です。
(2015.9.15.)
No.2136 フィッシュ・ブリューイング・フィッシュ・テイル・オーガニックIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるフィッシュ・ブリューイングのIPAスタイルです。釣り好きにはたまらないラベルのデザインです。イワナかヤマメだったら,もっとよかったのですが,問題はラベルではなく中身です。グラスに注ぐと,シトラスのフルーティーな香りとともに,藁や土のようないかにもクラフトビールらしい香りが漂います。口に含むと,ホッピーなしっかりとした苦みとともに,カラメルの甘味がバランス良く喉を駆け抜けます。非常に抜けが良くスムーズで,大地の息吹を感じるとても美味しいビールでした。アルコール度数6.5%。355ml461円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2015.9.15.)
No.2137 フラーズ・インディア・ペール・エール(イギリス)

 今となっては懐かしいイングリッシュIPAです。輸入ビールを飲み始めた頃,ブリティッシュ・エールがお気に入りでした。フラーズ社のビールもずいぶん飲みました。その後,柑橘系ホップのきいたアメリカン・エールに好みが移行し,イギリスのビールはご無沙汰していました。口に含むと,懐かしく,味わい深く,トーストしたキャラメル,バタースコッチの甘味とレモンピール,グレープフルーツのシトラスが一体となっています。ボトル内で少量の酵母がゆっくりと発酵することで,本来のエールにふさわしいフレッシュで自然なフレーバーが特徴です。元祖IPA,本場の味に立ち返るとても美味しいビールでした。IBU47。アルコール度数5.3%。330ml410円。アイコン・ユーロパブが輸入しています。
(2015.9.16.)
No.2138 フィッシュ・ブリューイング・ビター・エンドIPA(アメリカ)

 きました。久しぶりに旨いIPAきました。ワシントン州にあるフィッシュ・ブリューイングが造るアメリカンIPAです。グラスに注ぐと,濃厚なカラメルとオレンジの香り。口に含むと,シトラスやトロピカルフルーツのフレーバーとカラメル感の後に,強烈なホップの苦みがやって来ます。コクとうまみがしっかりしたバランスのとれた正統派IPA。アメリカン・スタイルの王道です。最高に旨いです。ラベルもイカしています。こういうビールとの出会いがあるのでネット通販やめられません。自宅で湯上がりに飲める幸せです。アルコール度数6.5%。355ml438円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2015.9.17.)
No.2139 エリシアン・メンズ・ルーム・オリジナル・レッド(アメリカ)

 シアトルのエリシアン醸造所が造るレッド・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,淡色のアンバー・カラー。グレープ・フルーツのような柑橘系の香りが漂います。口に含むと,スッキリとした柑橘系ホップの香りと柔らかなモルトの味わいが広がります。ホップはチヌークとカスケードを使用しています。IBUは35と抑えめですが,レッド・エールというよりは,アメリカン・ペールエールに近い味わいです。メンズ・ルームは,シアトルのラジオ局の番組らしいのですが,ラベルのデザインはかなり地味です。中身も地味ですが,誠実さが伝わる1本でした。アルコール度数5.6%。355ml453円。ビアキャッツが輸入しています。
(2015.9.18.)
No.2140 コーリーション・ルーターズ・クリームエール(アメリカ)

 オレゴン州にあるコーリーション醸造所が造るクリームエール・スタイルです。グラスに注ぐと,パンのようなモルトの香りが漂います。口に含むと,ライ麦によるふくよかな甘味と抑えめのホップの苦みがバランス良く,これぞ地ビールの王道といったところでしょうか。名前の通りクリームのような柔らかい口当たりでゴクゴク飲めます。大瓶は外れたときに辛いですが,あっという間に飲み干してしまいました。IBU28。アルコール度数4.8%。50%引きで売っていたので650ml581円という安さで大満足です。ファーマーズが輸入しています。
(2015.9.19.)

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236.本日のビール(197)No.2131〜2140