No. 271 クリアアサヒ(アサヒ)

 アサヒの新ジャンル,クリアアサヒが2015年1月,リニューアルしました。メーカーによると,「仕込工程を通常より高い温度で行う鮮度製法を採用し,品質の劣化原因となる物質の発生を抑えました。さらに大麦を増量することで,クリアな後味はそのままに,より爽快な飲みごたえを実現しました。缶体左上に,“鮮度製法”と書かれたアイコンを配置し,商品特長である爽快な飲みごたえを訴求しています。」とのことです。近年の新ジャンル,美味しくなりました。サントリーの金麦,サッポロの麦とホップに並ぶ旨さです。原材料は, 発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・コーン・スターチ),スピリッツ(大麦)です。アルコール度数5%。350ml100円。
(2015.3.7.)
No.63 金麦(サントリー)

人気の新ジャンル,金麦の歴史を振り返ってみます。2007年6月発売。2008年5月。仕込工程での温度・時間などの条件見直しや発酵工程における酵母の活動を適正化することで旨味麦芽の旨み成分をさらに引き出した。2009年2月。麦汁をつくる煮沸工程においてホップを2回に分けて投入する2段階ホップ仕込の投入条件の最適化を図った。2010年12月。麦芽の使用量を増量。2011年12月。2段階ホップ仕込みの投入条件最適化を再度図った。2012年12月。旨味麦芽を1割程度増量した。以後,毎年,醸造工程の工夫や旨味麦芽の増量を行っている。350ml105円という安さが魅力です。
(2015.3.15.)
No.1733 春咲く薫り2015(サントリー)

 春季限定の新ジャンルです。2014年3月に限定発売し好評だったことから,2015年も中味・パッケージをリニューアルし,春季限定で再発売されました。ありがたいことです。中味の特長は,「デコクション製法」による豊かなコクと,希少なホップ品種「ネルソンソーヴィン種」一部使用と香りを引き立てる「レイトホッピング製法」採用による爽やかで華やかな香りとのことです。パッケージは,大きな変更はありませんが,春らしい季節感を演出しています。口に含むと,香り豊かで感動しますが,後味は新ジャンル独特のものでその点が残念です。新ジャンルの宿命でしょうか,安いので我慢です。アルコール度数5%。350ml103円。
(2015.3.26.)
No.1040 麦とホップ黒(サッポロ)

 サッポロの新ジャンル「麦とホップ黒」が2015年2月からリニューアル発売されました。新たにリッチゴールド麦芽とゴールデンアロマホップ,「ザ・ゴールド熟成製法(新・長期熟成製法)」を採用し,厳選された素材由来の本格的な黒ビールが持つようなコクと苦味へとさらに進化したとのことです。リッチゴールド麦芽とは,大麦中の窒素(タンパク質)成分を比較し,選定したうまみ成分の多い麦芽だそうです。ザ・ゴールド熟成製法(新・長期熟成製法)とは,原材料の発泡酒の製造で採用している製法で,発泡酒に比べ,熟成期間の基準を3割長く,また,2段階の温度管理を実施しています。安く飲みたいときは,かなり戦力になります。アルコール度数5%。350ml118円。
(2015.3.31.)
No.819 ペールエール(二軒茶屋餅角屋本店)

 以前「もやしもん」ラベルで飲んだことがありますが,こちらが定番のラベルになります。さて,中身ですが,口に含むと,グレープフルーツを思わせる柑橘系シトラスの爽やかな香りと,フレッシュな果汁を思わせる柔らかな甘い香りが,華やかに広がります。舌の上を,軽やかな甘みと穏やかな苦みが優しく包みます。後に残らないクリアな苦みが甘みの余韻をふくらませ,味わい深い中にも,クセが無く素直な飲み口が,香りの印象を引き立てています。洗練されたスッキリタイプのアメリカンペールエールでこの醸造所の実力を改めて認識しました。アルコール度数5%。330ml450円。
(2015.4.2.)
No.1311 ブラウンエール(二軒茶屋餅角屋本店)

 お気に入りの伊勢角屋麦酒です。このブラウンエールは,ホップを効かせた看板商品ペールエールの他に,伊勢角屋麦酒らしい定番商品を新たに作り上げようと,それまでの経験とペールエールで培った技術を駆使して,2007年に発売されました。ホップは品種が持つ香りの傾向などから,4種類を選び抜き,投入するタイミングも試行錯誤しながら完成させたそうです。またロースト香やカラメルなどの香り,色合い,コクと甘みを左右する5種類の麦芽の配合も100g単位で追及し,渋みや雑味を出さないように,投入するタイミングを麦芽ごとに変えているというこだわりの1本です。ローストした麦芽からもたらされるカラメル風味やチョコレート風味が楽しい,アメリカンスタイルのブラウンエールです。
(2015.4.5.)
No.1279 インペリアルレッドエール(二軒茶屋餅角屋本店)

 日本のクラフトビールメーカーの中で,最も注目すべき醸造所,二軒茶屋餅角屋本店です。このインペリアルレッドエールは,2011年,最強のホップキャラクターをもったインパクトの強さを目指して開発されたビールです。こだわりは,出しにくい赤色を,クリスタルモルトとブラックモルトの微妙な配合で,魔性のようなダークレッドで仕上げたこと。そして,高いレベルでの融合ということで,アルコール度6.3%とIBU85でありながら,口に含んだ時にはそれほど感じない。しかしながら喉元過ぎれば,苦みはガツンとやってくる仕上がりです。きます。香りはふくよかで,シトラのフルーティーな柑橘系の香りが鼻から抜けます。軽くてすっきり・柔らかくて強い,存在感はどっしり重い感じ。過度なコクとボディー感で,ギュッと締め上げる強烈な苦みが後味をひきしめてくれます。
(2015.4.8.)
No.1870 常陸野ネスト・ラガー(木内酒造)

 昨年の夏,一関の地ビールフェスティバルで,できたばかりの新作ですと言われて飲んだビールです。あの旨さが忘れられず,瓶で飲んでみました。モルトの旨味,ネルソン・ホップの軽快な風味が特徴的な明るい色合いの下面発酵ビールです。一関で飲んだ生よりは喉ごしが堅い感じですが,華やかなホップの香りは健在です。日本一のラガーといってもいい旨さです。強烈なホップの苦みは,私好み。苦いけど,芳醇な甘みもしっかりしていて,それでいてキレがある。傑作ビールですね。アルコール度数5.5%。330ml410円。
(2015.5.16.)
No.288 ホブゴブリン・ダークエール(イギリス)

 イギリスのオックスフォード州にあるウィッチウッド醸造所で造られるダーク・エールです。香りは全体的にフルーティに仕上がっており,その中にロースとした麦やナッツの芳ばしい香りとチョコレートのような香りが絶妙に混ざり合います。飲み口はしっかりとしており,麦の甘さと共にホップの苦味が感じられます。後味は柑橘系の酸味と甘味が余韻として残ります。この味のバランスが絶妙で,しっかりとした飲み口のわりに飲み飽きない仕上がりとなっています。モルトにローステッドモルトの他に希少種のチョコレートモルトを使用することにより,この絶妙な風味のバランスを可能にしています。アルコール度数5%。330ml397円。
(2015.5.22.)
No.0 ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)

 ザ・プレミアム・モルツ・フェスト開催記念缶です。ザ・プレミアム・モルツ・フェストは,全国10都市で,5月に開かれました。5種類のプレミアムモルツを生で飲めるイベントだったようです。我が家から一番近いのは,六本木ヒルズですが,とても行けるところではありません。東京の人混みは苦手です。家でのんびり飲むのか,会津の釣り宿でゆったり飲むのか,そんな飲み方が私には合っているようです。このところエール系ばかり飲んでいるので,久しぶりのプレミアムモルツ,新鮮な旨さでした。
(2015.6.16.)

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227.ビールの話(25)
No.は,「本日のビール」コーナーで,これまでに飲んだ順番です。