No.2001 宮崎日向夏ラガー(宮崎ひでじビール)

 宮崎県延岡市のひでじビールが造る日向夏を使用したフルーツビールです。日向夏は,宮崎県原産の柑橘で,宮崎県が生産量日本一を誇る特産果樹です。文政年間(1818〜1829)に赤江町曽井 (現在の宮崎市赤江) の真方安太郎邸内で偶発実生として発見され,明治時代末期に宮崎県の産業として栽培が盛んになり,昭和47年に「日向夏」とブランド名が付けられたそうです。ホップの香りと日向夏の香りが絶妙にマッチ,爽やかな喉越しが特徴です。とってもジューシーな1本でした。原材料は,麦芽,大麦,宮崎県産日向夏果汁,糖類,ホップ,ビール酵母,行縢湧水です。麦芽使用率25%未満,発泡酒扱いです。アルコール度数5%。330ml514円。
(2015.3.13.)
No.2002 宮崎レッドアイ(宮崎ひでじビール)

 ひでじビールが毎月僅かに生産している限定ビールです。糖度の極めて高い高級ブランドのミニトマト,宮崎産「ごくとま」を贅沢に使用しています。一次発酵はビールだけで熟成させ,二次発酵の熟成でトマトを混ぜてビアカクテルにしています。研究によって開発した加熱殺菌法により,独特の青臭さを取り除いているため,とても飲みやすいビールカクテルに仕上がっています。トマトジュースで割ったレッドアイとはひと味も二味も違うオリジナリティ溢れる1本でした。ちょっと値段が高いのは,高級トマトのせいでしょうか,330ml617円。アルコール度数4.5〜5.5%。
(2015.3.14.)
No.2003 独歩インペリアルエール(宮下酒造)

 岡山市の老舗醸造所,宮下酒造が造るインペリアルエールです。初期糖度を通常のピルスナータイプより,1.5倍に高め,発酵力の強いアメリカンエール酵母を使用して発酵させ,アルコール度数を7.5%と高め,しっかりしたボディとコクを生み出しています。また,通常のピルスナーモルトともにキャラメルモルトを使用することで,アンバー色の重厚感ある色合いと甘味を引き出すように仕上げています。ホップは柑橘系やフルーティーな香りがするホップを多数組み合わせて使用し,重厚な味わいの中に爽やかで軽やかな香りを付加しています。じっくり味わう個性的な1本でした。330ml580円。2014年秋季全国酒類コンクール地ビール部門第1位受賞。
(2015.3.15.)
No.2004 金しゃちホップ香るビール(ワダカン)

 盛田金しゃちビール犬山工場が造るアメリカ産カスケードホップを贅沢に使用したゴールデンエールスタイルのクラフトビールです。グラスに注ぐと,明るい麦わら色で,柑橘系の果物のような爽やかな香りが漂います。口に含むと,爽やかで上品なホップの香りが感じられ,程よい苦味と酸味が絶妙のバランスです。アメリカのクラフトビールのような強烈なホップの香りではありません。あくまでも日本的です。しっかりとした麦芽の風味,コクがあるのに,瑞々しい。なかなかの傑作です。アルコール度数5%。330ml514円。
(2015.3.16.)
No.2005 穂倉金生(宮崎ひでじビール)

 延岡市の地ビールメーカー宮崎ひでじビール株式会社と高原町の農事組合法人「はなどう」が共同で開発したクラフトビールです。「はなどう」が運営する「杜の穂倉」のプライベートブランド商品です。使用麦は宮崎県高原町「はなどう」産の二条大麦です。口に含むと,麦の芳醇な味が広がります。スッキリしているけれど,しっかりとした深い味わいは,上質で存在感抜群です。特徴としては,シラス多孔質ガラス(SPG)を利用した精密ろ過装置を使用し,ビール酵母を除去している点があげられます。インターナショナルビアコンペティション2012のジャーマンピルスナー部門で金賞を受賞しています。久しぶりに旨いピルスナーを飲みました。アルコール度数4.5〜5.5%。330ml545円。
(2015.3.17.)
No.2006 アサヒ・ザ・ロイヤルラベル(アサヒ)

 アサヒビールとセブン&アイ・ホールディングスが共同開発した日本初の麦芽100%,糖質40%オフの機能性ビールです。3月10日より限定発売されました。コンセプトは,厳選された麦芽を100%使用し,しっかりした飲みごたえと深いコクが特長のビールに仕上げています。糖質40%オフがいけないのか,麦芽100%にしては,スーパードライに似たキリッとした喉ごしです。麦の旨味はあまり感じられません。そこのところが残念です。糖質が気になる方にはいいと思います。私は痛風ですが,気にしていません。アルコール度数5%。350ml213円。四国工場で醸造しています。
(2015.3.18.)
No.2007 さくら(サンクトガーレン)

 卒業式シーズン,そしてサクラの季節となりました。神奈川県厚木市のサンクトガーレンが造るハーブ・スパイスビールです。長野県伊那市高遠の桜の葉を使った桜餅風味のビールです。長野県伊那市高遠の桜は「天下第一の桜」と称され「さくら名所100選」にも選ばれています。モルトは,ペールエール,ウィートを使用しています。そのため,柔らかく優しい口当たりに仕上がっています。ホップは,コロンバス,ネルソンソーヴィンを使用し,苦みを抑えめにして,高遠の桜の花びらと葉で風味付けされています。桜茶などにも使われる食用の八重桜を1回の仕込み(2340L) に60kg使用しているそうです。アルコール度数5%。330ml463円。
(2015.3.19.)
No.2008 宮崎紫いもラガー(宮崎ひでじ)

 ひでじビールが自然や産物を全国にPRするため「宮崎農援プロジェクト」を立ち上げました。「宮崎の太陽と水と大地と,そして愛情」をテーマに宮崎産農産物を使用した商品を創出する第一弾,宮崎の実り3本セットのうちの1本です。グラスに注ぐと,泡立ちのよいピンク色。見た目も美しいエレガントラガーです。口に含むと,思いのほかフルーティー。イモの味というよりは,ベリー系の酸味が感じられ,爽やかです。原材料の紫いもは青紫色のアントシアニンを豊富に含んでいるさつまいもの一種です。イモとは思えない上品でバランスのよい1本でした。アルコール度数5%。330ml514円。
(2015.3.20.)
No.2009 独歩・雄町米ラガービール(宮下酒造)

 岡山市の宮下酒造が造るクラフトビールです。この雄町米ラガーは,吟醸酒と同じように精米歩合60%まで磨いた雄町米を副原料として使用しています。「雄町米」(おまちまい)は,酒造米品種のルーツといわれ,酒造好適米として岡山県を中心に栽培されています。雄町米の特徴を引き出すため,「日本酒の造り」を意識し,通常より低温で発酵させ,じっくりと熟成しているそうです。サッポロやアサヒが得意とする米を副原料に使ったピルスナーとは異なり,麦芽と雄町米がバランス良く融合し,ふくらみのある味わいは,ビールの日本代表といったところでしょうか。アルコール度数5%。330ml486円。
(2015.3.21.)
No.2010 ザ・プレミアム・モルツ・マスターズドリーム(サントリー)

3月17日,全国のコンビニエンスストアおよび料飲店様向けに発売されました。 醸造家の3つのこだわりと想いが込められています。@チェコおよびその周辺国で収穫・製麦された,上質で深いコクが特長の希少な「ダイヤモンド麦芽」を使用。A仕込み釜で麦芽を一気に煮出し,濃厚で芳しい麦汁を抽出する「デコクション製法」の煮沸工程を3度繰り返す「トリプルデコクション製法」を採用。B ビールの本場チェコに伝わる伝統的な製法をもとに,当社の知見・技術を活かして革新した新設備「銅製循環型ケトル」を導入。高い熱伝導率を持つ「銅」を使って麦汁を炊くことにより,より厚みのある味わい,芳しさを引き出したとのことです。味は,印象としてグランドキリンに近いです。305ml318円は,大手メーカーの最高値です。アルコール度数5%。
(2015.3.22.)

「本日のビール」メニューに戻る

221.本日のビール(184)No.2001〜2010