No.1961 真黒な下心(ゼンワークス)

 2014年の締めくくりは,岡山県岡山市の吉備土手下麦酒醸造所の「真紅な恋心」でした。2015年の始まりは,「真紅な恋心」と対をなす,「真黒な下心」からスタートです。このビールも冬季限定の発泡酒です。リアルスタウトのストロングタイプで,モルトは「吉備の烏」の1.6倍使用し,醸造・熟成に2か月をかけ,アルコール度数も6%と少し高めとなっています。グラスに注ぐと,濃厚な真っ黒の液体が,期待させます。口に含むと,期待通り濃厚なスタウトスタイル。喉ごしは,意外にもスッキリ,ゴクゴク飲めます。気に入りました。330ml550円。
(2015.1.1.)
No.1962 津山ビール・イツハ(多胡本家酒造場)

 新春2種類目は,岡山県津山市にある日本酒の蔵元「多胡本家酒造場」が造るケルシュ・スタイルのクラフトビールです。地ビール黎明期からの歴史をもつ老舗的存在だけあって,しっかり丁寧に造られたビールです。安定感抜群の味です。急激な時代の変化の中で,安心して飲めるクラフト・ビールというのは意外に少ないものです。油断すると醸造中止だったりすることが多々あります。そんな中で,このビールは,バランスのよいドイツスタイルで堂々たる地位を築いているのではないでしょうか。アルコール度数5%。330ml432円。
(2015.1.2.)
No.1963 ジンジャーエール(ゼンワークス)

 岡山県岡山市の吉備土手下麦酒醸造所のクラフトビールです。岡山県津山産生姜を10kg手絞りにかけ,香料は一切使用せずに醸し出しています。更にホップを半分に減らし,その代わりに生姜の搾りかすを使用しています。いわゆる清涼飲料水のジンジャーエールとは全く異なり,かなり和風で生姜が強烈な発泡酒です。好みが分かれるところだと思いますが,こんな奇抜なビールは,マイクロブルワリーならではの味わいです。おせち料理には合うと思います。アルコール度数5%。330ml450円。
(2015.1.3.)
No.1964 魔女の物語(ゼンワークス)

 昨日に続き,岡山県岡山市の吉備土手下麦酒醸造所のクラフトビールです。魔女の物語 は,岡山の果実をふんだんに使用したフルーツ麦酒シリーズです。季節によって,白桃,黄金桃,豊水梨,ピオーネ,あきひめ苺,柚子,レモン,すもも等,副原料を変えて醸造しています。今回いただいたのは,久米南の山本善章さんが育てたという柚子です。200Lに50kgの柚子を使用しています。ほのかな香りと心地よい酸味がバランス良く,スッキリしています。上品な仕上がりです。美味しくいただきました。アルコール度数5%。330ml450円。ほかの季節の果実も飲んでみたいです。
(2015.1.4.)
No.1965 ドライプレミアム・初仕込みプレミアム(アサヒ)

 久しぶりに国産大手の新作ビールです。期間限定発売のプレミアムビールです。これまでのドライプレミアムならではの贅沢なコクとキレはそのままに,2014年に収穫した国産ゴールデン麦芽,国産ホップ(一部使用),国産米を使用し,爽やかなホップの香りと麦のうまみを実感いただける味わいに仕上げたとのことです。原材料は,麦芽,ホップ,米,コーン,スターチです。このところずっとクラフトビールオンリーだったので,新鮮な感覚です。味わいも深く,喉ごしはドライ,たまにはいいと思いました。アルコール度数6%。350ml。
(2015.1.5.)
No.1966 ザムコヴェ・モツネ(ポーランド)

 本日,出張で水戸に泊まりです。水戸の駅ビルには,地ビールや世界のビールがいろいろあります。「北野エース」にて特価品のビールを購入しました。500ml269円という安さです。このビールは,ポーランドのコンテストで,ペールストロングビールのカテゴリーにおいて第1位を獲得したこともあるそうです。自社水源からのクリスタルの様に綺麗な水と,最高品質のホップとモルツを,伝統的なレシピに基づいて造られています。原材料は,大麦,麦芽,ホップ。アルコール度数は7%あります。ちょっと癖が強く,個人的にはあまり好みではありませんでした。富山の塚本商事が輸入しています。
(2015.1.16.)
No.1967 独歩ヴァイツェン(宮下酒造)

 岡山県岡山市にある宮下酒造が造るヘーフェ・ヴァイツェン・スタイルのクラフトビールです。宮下酒造は,この業界では老舗といえる醸造所です。口に含むと,ヴァイツェン酵母由来の香りがとても強く,程よい酸味でさすが老舗の味です。安定感抜群です。喉ごしも柔らかで,バナナの香りが鼻孔を抜けていきます。脱帽です。ドイツタイプはあまり好みではないのですが,これなら何本でもいけてしまいます。アルコール度数5%。330ml450円。
(2015.1.20.)
No.1968 梅バーレーワイン(ゼンワークス)

 岡山市の吉備土手下麦酒醸造所が造るクラフトビールです。青い瓶に入っていて,おしゃれな感じです。グラスに注ぐと,色は濁りのあるやや明るいブラウンですが,梅の香りが強烈に襲ってきます。自家製の青梅を使用しています。口に含むと,梅のフレーバーが広がり,ホップの苦味と強いアルコールを感じます。ビールというよりは,梅酒に近いかもしれません。アルコール度数は9%あり,飲み過ぎ注意の恐ろしいビールでした。ゴクゴク飲むビールではなく,じっくり味わうタイプです。330ml750円。
(2015.1.22.)
No.1969 褐色の余韻(サントリー)

 全国のイオングループ限定「クラフトマンズ ビア」シリーズ第三弾です。サントリーが得意とするブラウンエール・スタイルで,上面発酵酵母使用によりフルーティな香味を生み出すとともに,カラメル麦芽を一部使用することによって,香ばしく甘い香りと深いコクを感じる余韻を実現しています。350ml178円と,イオングループならではの低価格が一番の魅力です。また,ピルスナー・スタイルに飽きた日には最適です。残念ながら,期間限定のため定番ビールにはなりませんが,まとめ買いでしばらく楽しみたいと思います。麦芽100%。アルコール度数5%。 
(2015.1.26.)
No.1970 ミュンヒナーデュンケル(サッポロ)

 セブン&アイ・ホールディングスとサッポロビールが,共同開発した「欧州四大セレクション ミュンヒナーデュンケル」です。セブン&アイグループ各社の店舗での限定発売です。「欧州四大ビール」とは,欧州の伝統的なビール,ミュンヒナー・ドルトムンダー・ウィンナー・ピルスナーで,今回はミュンヒナータイプのビールを開発しました。本場欧州にこだわった,香ばしい麦の香りとしっかりとしたコクが特長の濃色ビールです。ドイツ産麦芽,ドイツ産のアロマホップ「ハラタウトラディション」を100%使用しています。350ml235円と,価格は少し高めです。アルコール度数5.5%。サントリー「褐色の余韻」とともに,ピルスナー・スタイルに飽きたときに最適です。
(2015.1.28.)

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216.本日のビール(180)No.1961〜1970