No.1821 フローリス・ウィット・ブランシュ(ベルギー)

 フローリス・シリーズの元となる飲み易いホワイトビールです。白濁したイエローゴールドの液体からは,小麦由来のバナナやパイナップル,パパイヤなど,エステリィで甘味のあるフルーツ香が感じられます。飲み口から後味まで総じてみずみずしくフレッシュで,苦味,酸味共にマイルドで癖がありません。誰でも気軽に喉の渇きを潤すことが出来る柔らかい味わいに仕上がっています。ヒューガルデン・ホワイトには及びませんが,個性的でありながらスムーズな味わいはさすがです。価格も良心的だと思います。アルコール度数5%。330ml420円。
(2014.7.7.)

No.1822 ブリュードッグ・コハツIPA(スコットランド)

 「IPA is Dead シリーズ」です。通常,複数種類を使用するホップを敢えて1種類で仕上げた企画です。今回は,ニュージーランド産の新種ホップ,コハツです。中程度の穏やかなα酸。なかなかお目にかかれない新種ホップです。グラスの注ぐと,色はクリアオレンジ。口に含むと,ハーバルエッセンス,甘いトロピカルフルーツ,瑞々しいキウイ,グリーンアップルとライム系のシトラスホップ。なかなかの個性派です。苦みは,やや弱い印象です。アルコール度数7.2%。330ml600円。
(2014.7.8.)

No.1823 ブリュードッグ・コメットIPA(スコットランド)

「IPA is Dead シリーズ」が続きます。今回のコメットは,ドイツ産のホップです。グラスに注ぐと,色はクリアゴールデン。口に含むと,フローラルでグラッシー。リフレッシュ感たっぷりのハーブビター。メロンのようなジューシーさと,クリスピーな香ばしさ。甘さ,苦さ,香ばしさのバランスが良く,さらっとした苦味は何杯でも飲めてしまいます。
これは,傑作です。ドイツにも,素晴らしいホップがあるということを,改めて認識しました。柑橘系の強い苦みが,気に入りました。毎日飲みたい旨さです。アルコール度数7.2%。330ml600円。
(2014.7.9.)

No.1824 ブリュードッグ・アマリロIPA(スコットランド)

 「IPA is Dead シリーズ」最後です。アロマとビターリング両方に使用されるアメリカの大人気ホップ,アマリロを使用したIPAです。グラスに注ぐと,色はディープゴールド。ホップの香りが漂い,飲む前から期待できます。口に含むと,期待通りの旨さ。マーマレードやピンクグレープフルーツの穏やかな甘酸っぱさ,オレンジピールのようなビッグホップで完璧です。モルティな香ばしさが舌に心地よく,安心感たっぷりのテイスティーホップビターに感激です。アルコール度数7.2%。330ml600円。
(2014.7.10.)

No.1825 わびさびジャパンエール2014(ベアード)

 静岡県三島市にあるベアードが造る日本版IPAことジャパン・ペールエール(JPA),限定醸造です。日本らしさを表現するために,副原料にはなんと緑茶とわさびを使用しています。緑茶とわさびは,ビールに合いそうもありませんが,そこはベアード,全くビールを邪魔しない仕上がりとなっています。これらはビールの風味にハーブの様なフレーバーを微かに与えるにとどまっています。研究を重ねて将来的には定番ビールと出来るようにと,レシピを変えて挑戦しているビールでもあり,現在の味わいを楽しめるのは,もしかしたらこれが最後かもしれないとのことでした。アルコール度数6.5%。360ml550円。
(2014.7.11.)

No.1826 ブリッジポート・トリロジー2オーシー・サルートIPA(アメリカ)

 ブリッジポートが30年前に起こったクラフトビール醸造運動に火を付けた,ホップ・レヴォリューションを讃えて造り出した,アニバーサリー・ビール3部作の第2作目です。
オーストラリアでビール醸造を行っている,フィル・セクストンへの賛辞を込めて造られたこのビールは,4種類のホップを使用したIPAです。オレゴン産のセンテニアルとチヌーク,そしてオーストラリア産のギャラクシーとエッラホップが使用されています。そのため,他には無い個性を生み出すことに成功し,限定品らしい味わいを醸し出しています。うまいです。アルコール度数5.8%。355ml520円。
(2014.7.12.)

No.1827 アクア・ゼロ(アサヒ)

 糖質ゼロでありながらしっかりとした飲みごたえが特長の新ジャンルです。仕込み工程において、酵母の発酵に影響を与えることが知られている3種のミネラルを補っています。また,食物繊維を使用することで従来の糖質に配慮した新ジャンルと比較して,よりビールに近い飲みごたえを実現しています。原材料は,発泡酒(麦芽エキス,ホップ,糖類,カラメル色素,食物繊維,酵母エキス,大豆たんぱく,調味料(アミノ酸),硫酸Mg,硫酸Ca,リン酸K,甘味料(アセスルファムK)),スピリッツ(大麦)です。アルコール度数4%。350ml110円。
(2014.7.12.)

No.1828 セイント・アーチャー・ペールエール(アメリカ)

 クリスタルモルトをバックボーンに, カスケード,チヌーク,シトラ,シムコーといったアメリカンホップの柑橘系アロマの魅力を前面に押し出した,爽快でドリンカブルなアメリカン・ペールエールです。モルトの軽やかな香ばしさが感じられ,甘味は控え目。しっかりとしたホップの苦味と鼻腔を抜ける余韻,バランスの良いスッキリとした後味で,1本を最後まで飲み飽きせずに楽しむことが出来ます。スポーツマン達が好む味わいらしく,スポーツなどで汗を流した後に最適な1本です。夏にぴったりのスッキリと苦みの利いた1本でした。アルコール度数5.5%。355ml600円。
(2014.7.13.)

No.1829 セイント・アーチャー・ブロンドエール(アメリカ)

 アメリカの地ビール醸造所が造るドイツのケルシュ・スタイルです。ケルシュはピルスナーの様に低い温度で発酵を行うため,ピルスナーに近い味わいを持ちますが,クリスピーな刺激はそのままに,ピルスナーよりも柔らかくスムースな口当たりがあります。ドイツ産のノーブルホップを使用し,ドイツビールらしいホップのエレガントな芳香をビールに与え,ただ喉を潤すだけではない,甘味も香りも楽しむことが出来る仕上がりとなっています。たまには,こんなスタイルもいいものです。アルコール度数4.8%。355ml600円。
(2014.7.14.)

No.1830 セイント・アーチャーIPA(アメリカ)

 今,日本では空前のIPAブームだという。私のまわりには,IPA好きがいないので,とても実感できないのですが,とてもIPAは旨いのです。物の本で読んだのですが,IPAの注ぎ方は,泡を立てないで飲むのが旨いそうでやってみました。確かに旨いです。今回の1本は,アマリロやシムコーといった柑橘系果実のアロマが特徴のホップをふんだんに使用し,ガツっと攻撃的な苦味とそれをささえる十分なモルトの甘味,喉の奥からこみ上げるホップアロマ,全てのIPAの魅力をしっかりと堪能することが出来ます。アルコール度数も7.0%とスタンダードのIPAとしてはやや高めの設定で,飲み応えもバッチリ。感激です。355ml640円。
(2014.7.15.)

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200.本日のビール(166)No.1821〜1830