No.1731 ハーバー・ベアービール・プレミアムラガー(ドイツ)

 ドイツでは最大級の工場を構えるメーカーです。1時間に45000本,年間100億リットルという驚異の生産量を誇り,ドイツのみならず世界中にビールを供給しています。大量生産ながらも,製法はビールのドイツ伝統の製法に従い,麦芽100%です。社名の上の王冠のマークは,デンマーク王室御用達の印で,その品質はデンマークの王室にも認められています。「ドンキホーテ」にて198円にて購入しました。芳醇ではありますが,キレはなく日本人の好みには合わないと思われます。メーカーホームページをパソコンで翻訳してみると「高級な品質のラガー・スタイルのビール。クマBeer 5%はわずかな黄色の絶好の顔色を持って,終わりでホップの小さい香りで,味覚で滑らかで,穏やかです。ビールは,香りと苦さでバランスがとれています。この国際的な有名なブランドの成功は,成分と純粋な発酵で最もすばらしい選択でつくられます。」とわけの分からない内容でした。アルコール度数5%。330ml。
(2014.3.9.)

No.1732 ハーバー・ベアビール・エクストラストロング(ドイツ)

 大阪のアシストバルールが輸入するドイツビールです。ドイツのビールには珍しく,麦芽100%ではありません。原材料に糖類が入っています。口に含むと,その糖類が強烈に襲ってきます。とにかく甘いです。濃厚でねっとりしています。そして,アルコール度数12%の衝撃。とてもゴクゴク飲むビールではありません。日本酒で言えば,醸造用アルコールを大量に使った安い熱燗といったところでしょうか。ベルギー系の味だと思いますが,これを美味しいと思える域に達していません。修行が足りないようです。330mlドンキホーテにて198円。
(2014.3.10.)

No.1733 春咲く薫り(サントリー)

 春の訪れを華やかに彩る季節限定新ジャンル商品です。特徴は,北米産麦芽を使用するとともに、,デコクション製法(糖化工程で麦汁を煮沸する製法)を採用することで,豊かなコクを実現しています。また,春らしい柑橘系の香りと苦味が特長の希少品種「シトラホップ」を使用し,レイトホッピング製法(麦汁煮沸工程で終了時にホップを投入する製法)を採用することで,爽やかな香りを引き出しています。口に含むと,シトラホップの香りが広がります。後味が,いかにも新ジャンルな点が残念です。シトラホップを使った限定プレモルなら大量買いするところですが,新ジャンルなのでちょっと考えてしまいます。とても惜しいです。アルコール度数5%。350ml141円。
(2014.3.14.)

No.1734 ブリュードッグ・もしもし15ペールエール(スコットランド)

 鹿島アントラーズ,鳥栖に3−0で勝ちました。勝利のビールは旨いです。以下,輸入元資料より。インディーズロックを中心に様々なアーティストが所属するロンドンの「もしもしレコード」設立15周年を記念し,醸造したアメリカンペールエールです。社名はもちろん日本語の電話の「もしもし」に由来しています。ブリュードッグともしもしレコードのコラボは,「自分が好きなものをつくり,世界に発信する。そしてみんながそれを好きだと信じる」という共通したモノづくりへのアプローチから生まれました。グラスに注ぐとディープマンダリンカラー。アメリカを代表するホップ「コロンバス」と「センテニアル」を贅沢に使用した結果,ノリの良いアメリカンホップが体幹を揺さぶります。一口含むと,脳天に突き抜けるスパイシービターホップ!ブリュードッグらしいグレープフルーツ系ビターで全身が感電し,ドーパミンがドバドバと脳内から溢れ出ます。アルコール度数5.2%。330ml567円。
(2014.3.15.)
No.1735 トゥアタラIPA(ニュージーランド)

 ニュージーランドはウェリントンの近郊にあるカピティコーストにおいて,2000年に設立されたニュージーランド・クラフトビールのリーダー的存在のトゥアタラ・ブリューイングが造るIPAです。トゥアタラとはムカシトカゲのことを指し,その表皮の模様を表現したボトルネックが不気味で印象的です。NZ麦芽を使用し,ホップはパシフィックジェイド(NZ),チヌーク(米),スタイリアンゴールディング(スロベニア)のブレンドです。グラスに注ぐと,色はクリアーオレンジ。口に含むと,香ばしい胚芽ビスケット,古民家を吹き抜ける清涼な空気のようなアロマ,そして凛としたシトラス。フィニッシュにかけてビターレモンのホップ感が甘い麦芽の優しい温もりとともに佇みます。ピルスナーが驚異的な旨さだったので期待しましたが,IPAはそれほどでもありませんでした。でも,安くて旨いです。アルコール度数5%。330ml462円。
(2014.3.16.)

No.1736 ミッケラー・ミッケルズ・ドリーム・アメリカン・ピルスナー(デンマーク)

 輸入元資料より。じっくりと低温で下面発酵させた極上ピルスナーに,惜しげもなくアメリカンホップを大量投入しました。大手のラガービールとは一線を画すクオリティ,ミッケルの手にかかるとマジックにかかったような液体が醸されます。グラスに注ぐと朝もやの霞の向こうから降り注ぐ,サンライズオレンジ。粉雪が静かに積もったようなきめ細かな泡が,静かに湛えます。凛とした気持ちで香りを嗅ぐと,全ての呼吸を奪うかの巨大なアメリカンホップのアロマに身悶えします。力強さと優しさ,ピルスナー特有の爽快感,そしてミッケラーらしいドッカンホップ,これらを緻密なレシピで制御し,至高のアメリカンピルスナーを造り上げてしまいました。IPA好きには,たまらないピルスナーの傑作です。アルコール度数4.6%。330ml630円。
(2014.3.17.)

No.1737 コナビール・ココ・ブラウン(アメリカ)

 ハワイで有名なコナ・ビールの季節限定シリーズ,アロハ・シリーズの1本です。この新しい春季限定のコナ・ビールは,少し濃い目のブラウンエールで,滑らかな甘さと喉越し,ロースティで芳ばしいモルトの風味と旨味,そしてそこにハワイアンなイメージを与えてくれるのが,このビールの特徴である,ココナッツのフレーバーです。良質なブラウンエールに,本物のココナッツから抽出したジュースを添加し,甘く滑らかな風味の中にココナッツ特有の癒しのアロマが加えられ,ハワイアンテイストたっぷです。ココナッツは大好きなので,とても美味しくいただきました。あまりくどくないところが気に入りました。アルコール度数5.5%。355ml399円。
(2014.3.18.)

No.1738 ブールバード・シングルワイドIPA(アメリカ)

 ブールバード・ブリューイングは,ミズーリ州はカンザスシティにある,比較的大きな規模を誇るブリュワリーです。フラッグシップ・ビールの一つであるこのシングルワイドIPAは,グラスにフワフワで良質な泡がこんもりと浮かび,とても長く持続します。シトラスだけでなく,フローラルな印象を持つホップアロマと共に,スムースに口の中に流れ込み,口の中で華やかに弾けた後に,主張し過ぎない絶妙な苦味が訪れます。余韻はスッキリしていますが,苦味はジワジワと長く続き,ただのIPAではないという醸造家の意気込みを静かに伝えてくれます。正統派のアメリカン・インディア・ペールエールで,安定感バッチリです。レイトビア評価94ポイント。アルコール度数5.7%。355ml525円。
(2014.3.19.)

No.1739 ミッケラー・ナゲット・シングルホップIPA(デンマーク)

 今日は,カシマスタジアムに行きました。試合は残念ながら,鹿島アントラーズが,セレッソ大阪に負けてしまいましたが,家に帰って淋しいビールです。今日の1本は,ミッケラーのシングルホップシリーズです。このホップはアメリカ産で,重いハーブのようなアロマホップが特徴です。柑橘系の苦みの強いホップとは異なり,干し草の香ばしさ,刈りたての芝生,フルーツの余韻が広がります。このシリーズの中では,ぼんやりした感じで,物足りなさを感じます。とはいえ,ミッケラーですから,平均点は十分クリアーしています。価格も高いので,美味しいのは当然です。アルコール度数6.8%。330ml672円。
(2014.3.23.)

No.1740 レッドフック・オーディブル・エール(アメリカ)

 アメリカン・クラフトを代表するブランドの一つレッドフックに新たに加わったラインナップです。スポーツ観戦などにピッタリなビールというテーマの元に生まれたペールエールです。アメリカでスポーツ キャスターを務めるダン・パトリック氏とのタッグにより生まれました。「オーディブル」は「聞こえる」という意味ですが,主にアメフト用語として知られ,ゲームを開始する直前に司令塔から飛ばされる,作戦変更のことです。IPA並みのホップアロマや,ライトボディとは思えないほど骨格のある味わいのバランスは見事の一言です。最高に旨いです。アルコール度数4.7%。アメリカン・ペールエール・スタイル。355ml420円。安いです。
(2014.3.24.)

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189.本日のビール(157)No.1731〜1740