No.1511 シエラネバダ・サマーフェスト・クリスプ・サマータイム・ラガー(アメリカ)

 シエラネヴァダ醸造所の夏季限定のシーズナルビールです。ピルスナーというスタイルの伝統に敬意を表し,発祥の地とされるチェコのボヘミアンスタイルをフィーチャーして造られます。ホップはザーツホップを使用しています。モルトの甘みも穀物の芳ばしい香りもしっかりと感じられます。ただ,シエラネバダと言えばやっぱりエールではないでしょうか。ピルスナーは,日本の大手メーカーで十分です。もっと個性が欲しかったです。アルコール度数5%。355ml630円。
(2013.7.11.)
No.1512 ウィドマー・ローテイター・オライリーIPA(アメリカ)

 ウィドマー・ブラザーズ醸造所が造るライ麦を使用したIPAです。ライ麦を使用していることによる特有のスパイシーな風味と,キャラメルモルト由来の豊かな甘味が絶妙です。口に含むと白桃を前面に出した甘味豊かなホップアロマがこれでもかと言うほどアグレッシヴに主張してきます。そして,その後からオレンジやピンクグレープといったシトラス香が訪れ,終始フルーティなホップアロマに包まれます。苦味もほどよくバランスのとれた傑作だと思います。アルコール度数6.4%。355ml504円。
(2013.7.12.)

No.1513 ウィドマー・ピッチ・ブラックIPA(アメリカ)

 昨日に続き,ウィドマー・ブラザーズ醸造所が造るブラック・インディア・ペールエール・スタイルのビールです。元々W's10という名前で売っていた物を,シンプルにピッチ・ブラックと変更して現在も販売しています。ロースティなコーヒーフレーバーと,ややスモーキーなフレーバー,その中にホップのシトラスフレーバーが見え隠れしながら混在しています。ボディはミディアムで口当たりはスムース。 「スムース,ダーク&ホッピーがこのビールの売りだ!」と醸造所が語るとおりの傑作です。アルコール度数6.5%。355ml504円。
(2013.7.13.)

No.1514 ファインエールズ・サンダ・ブロンドIPA(スコットランド)

 穏やかで心地よいシトラスフレーバーがミストのように降りかかります。一口含むとネルソン・ソーヴィンのフレッシュアロマに歓迎され,レモングラスや花びらのフローラル感が次々と現れ,喉越しにピリピリっと優しく主張するビターホップが心地よいです。グレープフルーツ系のホップフレーバーが爽快に駆け抜ける最高のIPAでした。アルコール度数5.5%。330ml546円。
(2013.7.15.)

No.1515 ファインエールズ・サンダ・ブラックIPA(スコットランド)

 グラスに注ぐとクリアブラック。ベージュ色の柔らかな泡が静かに弾け,マイルドロースティーな香りが安心感を漂わせます。一口含むとコーヒービターにクリスピーなホップがキャラメルの香ばしさを伴い流れ込み,グレープフルーツ系のシトラスビターが駆け上がります。バランスが非常に良く,トロピカルフルーツ,完熟メロン香にホップのビターが絶妙です。アルコール度数5.5%。330ml546円。
(2013.7.16.)

No.1516 ミッケラー10IPA(デンマーク)

 その名の通り10種類のホップを使用しています。ウォリアー,シムコ,カスケード,センテニアル,チヌーク,アマリロ,ネルソン・ソーヴィン,ナゲット,トマホーク,イースト・ケント・ゴールディングです。これらのホップフレーバーが口の中で変化を見せ,飲み込んだ後にはストロベリーやアプリコットといったフルーティなアフターフレーバーが感じられます。モルト自体の甘いフルーティさと,ホップが引き出す爽やかさが見事に融合した逸品です。アルコール度数6.9%。330ml693円。
(2013.7.17.)

No.1517 前略好みなんて聞いてないぜSORRY2013(ヤッホーブルーイング)

 前略好みなんて聞いてないぜSORRYのVer.2になります。スタイルは,ホワイトIPA。グラスに注ぐと、華やかに広がるジューシーなアロマを造りだすために,4種類のホップ「シムコ」「カスケード」「コロンバス」「シトラ」を使用しています。また,副原料には,コリアンダーシード,オレンジピール,香りを引き出すために必要なアミノ酸を大量に抽出するかつお節を使用しています。様々なトロピカルフルーツに似た香りが感じられる,まるで香りの宝庫のような傑作ビールです。
アルコール度数6.5%。350ml。
(2013.7.18.)

No.1518 軽井沢高原ビール・アンバーエール(ヤッホーブルーイング)

 軽井沢高原ビールのシーズナル2013です。スタイルの定義では,色合いはライト・カッパーからライト・ブラウンの範囲とされているそうです。今軽井沢の夕暮れをイメージした少し赤みがかった琥珀色に設計されています。 味わいの特徴は,アメリカンホップのキャラクターと,やさしい甘みと同時に軽やかも感じられるれるビスケッティなモルトの風味が特徴です。フルーティなエステル香は抑え,アメリカンホップの柑橘香と,モルトのカラメル香や香ばしさが,穏やかに合わさったアロマが感じられる上品なアンバーエールでした。アルコール度数5.5%。350ml。
(2013.7.19.)
No.1519 マウイ・リキッド・ブレッドフルーツ(アメリカ)

 ハワイのマウイブリューイングとドッグフィッシュヘッドのコラボレーションビールです。原材料には,麦芽,ホップのほかにパンの実を使用しています。パンの実自体を食べたことがないので,よく分かりませんが,酸味が利いた独特な味です。また,パパイヤシードをアクセントに使用し,オリジナリティ溢れるフルーティなストロング・ゴールデンエールに仕上げています。あまりにも個性的すぎて,飲み慣れないせいか美味しいとは思いませんでした。アルコール度数8.2%というのも強烈すぎます。355ml630円。
(2013.7.21.)

No.1520 軽井沢高原ビール・スコティッシュエール(ヤッホーブルーイング)

 2006年シーズナルの復刻版で,2013年夏季限定です。スコッチウイスキーに使うピート(泥炭)で燻された麦芽を少し加え,ほのかにスモーキーな香りのする,飲み応えのあるビールに仕上げています。この手のビールは個性が強すぎて,敬遠されがちですが,さすがヤッホーブルーイングです。強い個性を抑えめにして,上品な仕上がりにしています。他の地ビールメーカーとはひと味違うバランスの良さに感心しました。アルコール度数5.5%。
(2013.7.22.)

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165.本日のビール(135)No.1511〜1520