No.1291 ビアへるん・ダブルナッツブラウンエール(島根ビール)

  島根県松江市の地ビール醸造所,島根ビールがごく僅かに発売している季節限定品です。軽くスムーズな味わいのブラウンエールに2種類のナッツを加えてつくったそうです。ココナッツの甘いアロマと,ピーナッツの穏やかな香り,そしてローストモルトの香ばしさが調和して飲みごたえのある味わいに仕上げられています。この手のビールは,しつこくなりがちですが,意外にあっさりしていてスッキリしています。上品な味わいでいいのですが,300mlなので,量の方も上品で少々物足りないです。アルコール度数5%。472円。
☆☆☆☆(2012.10.23.)
No.1292 マウイ・ソブレ・ヒューマノ・パレナ・オーレ(アメリカ)

 ハワイにあるマウイブリューイングが,秋のハロウィーンに向けてミシガン州のジョリーパンプキンとコラボレーションをしたのがこのソブレ・ヒューマノ・パレナ・オーレです。ハロウィーンといえば,パンプキンエールが定番ですが,気になる中身はカボチャではなくパッションフルーツとアメリカン・アンバーエールを融合させたフルーツビールです。ホッピーなレッドエールにパッションフルーツのフルーティさと酸味が加わって個性的な味に仕上がっています。個人的には,パッションフルーツは好きなので,とても美味しく飲めました。ただ,缶ビールで630円というのは,ちょっと高いと思います。限定なので,いつ飲めるかわからないので,なんとか我慢です。アルコール度数6%。355ml。
☆☆☆☆(2012.10.24.)
No.1293 ニンカシ・トリケラホップス・ダブルIPA(アメリカ)

 オレゴン州のユージーンにあるニンカシ醸造所の地ビールです。創業は2006年で,ニンカシは酒の女神の名前だそうです。オレンジマーマレードや完熟マンゴーといったフルーティで濃厚なフルーツのアロマに,深みのあるモルトの旨味を感じます。苦味は強すぎず,ボディにピッタリ合わせた適度なバランスで調和しています。今回は,温泉宿に持参して,湯上がりに飲んだので,アルコール度数8.8%と,パワフルな飲み応えですが,一気にぐいっと飲んでしまいました。湯上がりのビールは,何を飲んでも旨いものですが,つまらないビールを飲むよりは,こんな強烈なビールを飲むのもいいものです。650ml1344円。
☆☆☆☆☆(2012.10.27.)
No.1294 ミッケラー・ブラックホール・インペリアル・スタウト(デンマーク)

 カリスマ・ブリュワリーであるミッケラーの代名詞的存在のビールが,この全てを飲み込むブラックホールです。ネーミングのイメージ通り,どこまでも深く長い余韻を持つインペリアル・スタウトで,とろっと濃密な液体は確かな重厚感を携え,糖蜜の様な舌触りで滑らかに広がって行きます。ロースティでほのかにスモーキーな中にハチミツなどの液糖の甘さがあり,さらにしっかりとホップ香も感じられ,余韻は長くロースト香と苦みがジワリと残ります。エスプレッソコーヒーを飲んでいるようです。じっくりと味わうビールで,今回の温泉湯上がりには合わなかったかなというのが正直な感想です。シチュエーションを間違えました。アルコール度数13.1%。375ml903円。
☆☆☆(2012.10.27.)
No.1295 ラグニタス・ラッキー13(アメリカ)

 ラグニタスの創設を記念するアニバーサリーエールです。ストロング・ゴールデン・エールですが,アロマから味わいに至るまでとってもホッピーでアメリカン・ペールエールやIPAに近い仕上がりです。グレープフルーツピールやオレンジピールなど柑橘系のフレッシュなフレーバーが特徴的です。個人的には,定番のIPAの方が好みです。立て続けにアルコール度数の高いビールを飲んで,かなり酔ってしまいました。徹夜明けのビールはききます。アルコール度数8.8%。650ml1260円。
☆☆☆☆(2012.10.27.)
No.1296 ストーン・カリ・ベルジークIPA(アメリカ)

 名前の「カリ」はカリフォルニアの意味で,「ベルジーク」はベルジャンと同意でベルギーのという意味です。これはカリフォルニアスタイルのIPAをベルギー酵母で醸造した事を示しています。ベルジャン酵母の特徴とストーンらしさの融合が生み出す特別なIPAです。ベルジャン酵母由来のエステリーでフルーティなアロマがしっかりと感じられ,バナナやオレンジの香りが特徴的です。後からしっかりとカリフォルニアIPAらしい,攻撃的な苦味やフレーバーが訪れ,複雑な味わいを楽しめます。正直なところ,かなりの飲み過ぎで,味がわからなくなってきています。まあ,温泉に入って昼間からビールを飲む,これほど幸せなことはありません。アルコール度数6.9%。650ml1407円。
☆☆☆☆(2012.10.27.)
No.1297 ケラ・ピルカ(大雪地ビール)

 「ケラ・ピルカ」は,アイヌ語で美味しいの意だそうで,どんなスタイルのビールなのか全くわからず飲んでみました。赤褐色の色合いを持ち,嫌味のないフルーティーな香りとほのかな苦味のバランスが良い,深い味わいのビールでした。美味しかったです。はて,スタイルはと,説明書きを読んでみると,英国で古くから愛飲されているペールエールを忠実に再現とのこと。このところ,アメリカンペールエールばかり飲んでいるせいか,ペールエールとは気づかずに飲んでしまいました。どんなスタイルでも,美味しければそれでいいです。アルコール度数5%。330ml525円。インターナショナル・ビア・コンペティション受賞 ジャパン・ビア・グランプリ受賞。
☆☆☆☆(2012.10.28.)
No.1298 富良野大麦(大雪地ビール)

 旭川市の地ビール醸造所です。オリジナル・レシピによる発泡酒(麦芽使用率/25%未満)で,モルトの他に富良野産の大麦,旭川産のお米を原料として使用しています。市内及び近隣市町村産の農産物をより多く原料として使用したビールを造りたい,との思いから試行錯誤を重ね,数年の歳月を経て完成に至った,醸造家の深い思いが形になった一品です。地ビールとしては,インパクトに欠けますが,バランスのよい上品な味に仕上がっています。地元の原料を生かした地ビールらしいビールでした。アルコール度数5%。330ml450円。
☆☆☆(2012.10.29.)
No.1299 大雪ピルスナー(大雪地ビール)

 旭川周辺で生産される良質な食材と,美味しい大雪山の静水を生かした,市民と観光客が楽しめる旭川発の食文化の発信基地として,1966年に大雪地ビールが生まれました。厳選モルト100%で仕上げたピルスナーです。2001年に開発し,それ以来,大雪地ビール館で常に一番の人気を継続し続け,現在では大雪地ビールを代表するビールとなっているそうです。無濾過ではなく,クリアに仕上げた味わいは,地ビールらしさに欠けるものの洗練された美味しいビールに仕上がっています。とはいうものの,大手メーカーには勝てないかな。ちょっと中途半端です。アルコール度数5%。330ml525円。
☆☆☆(2012.10.30.)
No.1300 ライトエール(栃木マイクロブルワリー)

 栃木県宇都宮市にある小さな醸造所がつくる定番の瓶ビールです。原材料は,麦芽,ホップ,ハーブスパイスで発泡酒扱いになっていますが,フルーティーで麦の味もしっかりしているとても美味しいビールです。無濾過のため,濁りが強く地ビールらしい手作り感がとてもいいです。とても小さな醸造所兼ビアカフェをひとりで切り盛りするのは大変だと思いますが,応援したい醸造所です。アルコール度数5%。330ml525円。
☆☆☆☆(2012.11.1.)

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140.本日のビール(113)No.1291〜1300
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。