No.1271 志賀高原・ペールエール・ハーベストブリュー(玉村本店)

 ハーベストブリューは,毎年10月にごく僅かにリリースされている季節限定品です。醸造所から車で2〜3分のところにある自家農園で栽培された,カスケードホップを収穫後,そのまま仕込みタンクに投入してつくられています。生ホップならではの青く瑞々しいアロマが楽しめます。フルーティーでホッピーな逸品です。長野県山ノ内町にある玉村本店は,個人的に日本一と思っている醸造所だけに,期待通りの旨さでした。アルコール度数5.5%。330ml390円。
☆☆☆☆☆(2012.10.1.)
No.1272 志賀高原・IPAハーベストブリュー(玉村本店)

 昨日に続き,ハーベストブリュー・シリーズです。アメリカ品種のセンテニアル特有のフルーツのようなアロマと,キリリとした苦みが印象的です。生ホップを大量に使用したとても贅沢なインディアペールエールです。日本の地ビール全てを飲んだわけではないけれど,たぶんこのビールは日本一です。これを超えるビールなんて考えられません。こんなビールが390円で飲めるなんて,最高の幸せです。アルコール度数6%。330ml。
☆☆☆☆☆(2012.10.2.)
No.1273 志賀高原・ミヤマブロンド・ハーベストブリュー(玉村本店)

 ハーベストブリュー・シリーズを飲むのが,毎日の楽しみになっています。醸造所の近くで自家栽培されている信州早生(ドイツ系ホップ)を,収穫と同時に仕込みタンクに投入するというこだわりの製法からできた季節限定ビールです。同社が栽培している長野県を代表する酒造好適米「美山錦」を使用しているされているベルジャンスタイルセゾンです。米の甘みというよりは,柑橘系のフルーツの甘みです。魔法のようなビールです。感動ものです。アルコール度数7%。330ml390円。
☆☆☆☆☆(2012.10.3.)
No.1274 志賀高原・ノット・ソー・マイルド・エール・ハーベストブリュー(玉村本店)

 ハーベストブリュー・シリーズ最後の1本です。ノルウェーのノグノ・オウ社とのコラボレーションビールです。志賀高原ビールが英国のマイルドエールをヒントにつくりだしたオリジナリティーに 富んだビールです。アルコール度数が4.5%と低いためか,薄いスタウトのような感じで,好みの問題ではありますが,少々期待はずれでした。もっと,ホップの苦みが欲しい感じです。330ml390円。
☆☆☆(2012.10.4.)
No.1275 オールドワールドケルッシュ2012(ベアード)

 玉村本店に続き,個人的に日本で2番目に好きな醸造所,ベアードの季節限定ビールです。ドイツの伝統的なビアスタイルであるケルッシュでつくられていますが,ベアードらしく,ややそのスタイルから外れたオリジナリティーあふれる味わいが楽しめます。一般的なケルッシュといえば穏やかに漂うモルトの甘みが特徴的ですが,オールドワールドケルッシュはホップアロマと苦みが効いたアメリカンなテイストが印象的です。アメリカン・エールタイプを得意とするベアードがドイツタイプを造るとこうなりますという遊び心溢れる逸品でした。アルコール度数5%。360ml475円。
☆☆☆☆(2012.10.5.)
No.1276 森閑のペールエール(宮崎ひでじビール)

 宮崎県延岡市のひでじビールが定番アイテムとしてリリースしているビールです。伝統的なビアスタイルであるアメリカンペールエールでつくられており,カスケードホップの華やかなアロマと心地よい苦み,フルーティーな味わいが特徴です。純粋培養によってつくられた自家製酵母が使われているためか,厚みのあるフルーティーな香りがアクセントとなり飲みごたえのある味わいをつくりだしています。澄んだ空気と小川のせせらぎをイメージしてつくられたという完成度の高いペールエールでした。アルコール度数5.5%。330ml500円。
☆☆☆☆(2012.10.7.)
No.1277 お坊さんエール2012(ベアード)

 静岡県沼津市のベアードブルーイングが僅かに販売している季節限定ビールです。ベルギーの伝統的なビアスタイルであるベルジャンデュッペル(ダブル)でつくられていて,ホップやフルーティーなエステル香は控えめながら,濃厚なカラメル質のモルトフレーバーが存分に楽しめます。ベルギーの修道院ビールにあやかってお坊さんエールというネーミングがつけられたようです。ベルジャンスタイルではあっても,ベアードらしさを十分感じさせるチャレンジ精神旺盛な1本です。アルコール度数7.5%。360ml560円。
☆☆☆☆(2012.10.8.)
No.1278 いわて蔵ビール・山椒エール(世嬉の一酒造)

 岩手県一関市のいわて蔵ビールがごく僅かに生産している季節限定ビールです。爽やかな味わいのエールに,一関で収穫された山椒の実を加えています。個性的でスパイシーな香辛料,山椒の実を使うという発想が独創的です。香りの強いハーブではありますが,くどくならずに,とても上品なテイストに仕上げられています。この辺のさじ加減がさすが酒造メーカーです。キワモノではなく誠実な美味しいビールでした。アルコール度数5%。330ml500円。
☆☆☆☆(2012.10.9.)
No.1279 伊勢角屋麦酒・インペリアルレッドエール(二軒茶屋餅角屋本店)

 個人的にお気に入りの地ビール醸造所御三家は,玉村本店,ベアード,そしてこの三重県伊勢市の二軒茶屋餅角屋本店です。今回の季節限定ビールも期待を裏切りません。熟したアンズのようなフルーティーなアロマ,IBU85というワイルドな苦み,ピリピリと続くアフターフレーバーなど,強烈な個性がバランスをとり飲みごたえのある味わいをつくりだしています。ダークカッパーに染まった魅惑的なインペリアルレッドエールです。傑作です。アルコール度数6.3%。500ml900円。
☆☆☆☆☆(2012.10.10.)
No.1280 伊勢角屋麦酒・トロピカルエール(二軒茶屋餅角屋本店)

 フルーツビールは,バランスが難しい。ジュースのような地ビールが多い中で,さすが,二軒茶屋餅角屋本店です。完璧なフルーツビールを造ってくれました。グァバ,マンゴー,パイナップル,パッションフルーツの果汁(ピュレ)と,伊勢市内の林から採取して2年間寝かせてあった自然酵母(ワールドイースト)を巧みに使ってつくりだしています。南の島のフルーツを連想させる果実のアロマと,強烈な酸味の効いたフルーティーなフレーバーが飲みごたえのある味わいをつくりだしている。ホップの苦みもしっかりしていて,ジュースのような淡い味わいのフルーツビールとは一線を画す傑作です。アルコール度数8.8%。500ml900円。
☆☆☆☆☆(2012.10.11.)

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