No.1211 トゥオール・ファースト・フロンティアIPA(デンマーク)

 デンマークからまたまた恐るべき醸造所の出現です。3つのアメリカ産ホップ(ウォリアー、シムコ、センテニアル)でドライホッピングしたフルーツアロマが素晴らしいIPAです。グレープフルーツなどの柑橘系,マンゴーやパパイヤの南国トロピカルフルーツの爽やかでフルーティなアロマ。非常に細かいカーボネーションがふんわりとクリーミィな泡を造り出し,口当たりは極めてスムースでふわふわ。苦みと甘味のバランスがとてもよく取れていて,しっかりと苦いのに苦過ぎない絶妙なバランスです。繊細で個性的なホップフレーバーやきめ細かくスムースな口当たりが最高の旨味と苦味を形成しています。アルコール度数7.1%。330ml567円。
☆☆☆☆☆(2012.7.25.)
No.1212 TBA・テキサス・ブラウンエール(アメリカ)

 アメリカの人気醸造所,ベアリパブリック,ファットヘッズ,ストーンの3つの醸造所のコラボレーショ・ビールです。TBAはその昔,カリフォルニア北部のホームブリュワー達の間でブラウンエールにカスケードホップを大量に投入して造るのが流行したそうで,その再現がこの1本です。通常のブラウンエールとはスタイルが全く異なるために当てはまるカテゴリが無く,ビール・コンテストなどでも審査対象外のビールだったそうです。しかしその後,テキサス州のヒューストンで開かれたビール・コンテストにおいて新たにカリフォルニア・ダークという部門が開設され,初めて審査の対象となり,その事が要因となって,このスタイルは「テキサス・ブラウンエール」というカテゴリとして正式に認められて現在に至っているそうです。IPAに近い美味しいビールでした。アルコール度数7.1%。355ml672円。
☆☆☆☆☆(2012.7.26.)
No.1213 エスタミネ・プレミアム・ピルス(ベルギー)

 久しぶりのベルギービールです。ベルギービールでは珍しいピルスナー・スタイルのビールです。パーム醸造所が造り出す黄金色のピルスナーで,瓶のラベルは,白,黒,金で統一されたスタイリッシュなデザインで,高級感が漂っています。厳選した原料を伝統的な下面発酵製法でじっくりと6週間発酵させて造りあげており,コーン・糖類を副原料として使用した独自のレシピで,他のピルスナーにはない味わいにこだわって造られています。ベルギービールらしく,フルーティーな味わいはさすがです。250mlと量が少ないのはもの足りませんが,高級なイメージには小瓶が合っています。アルコール度数5.2%。273円。英国の国際ビール品評会「ブルーイング・インダストリー・インターナショナル・アワーズ2011」においてラガー部門で金賞を受賞。
☆☆☆☆(2012.7.27.)
No.1214 近江ブルーメンビアー・ピルスナー(ファーム)

 近江ブルーメンビアーは,2012年開園15周年を迎え,『人と自然のふれあいを通じて笑顔を提供する』「滋賀農業公園ブルーメの丘」内の地ビール工房にて製造されています。地ビール工房での機材はドイツより輸入したものを使用していて,麦芽においてもドイツ産を使用しています。使用する水は自然豊かな滋賀県日野町綿向山の見える場所の地下水を使用しているそうです。味の方は,地ビールとしては平均的なもので,観光地の地ビールそのものです。大手メーカーに対抗するピルスナーは難しいです。アルコール度数5%。330ml400円。価格は良心的です。
☆☆☆(2012.7.28.)
No.1215 ヌグネIPA(ノルウェー)

 これまで,1200種類以上のビールを飲んできて,ノルウェーのビールを飲むのは初めてです。ヌグネは,「一切の妥協をしない醸造所」として,北欧ノルウェーの巨匠と称され,ビール愛好家から絶大な支持を得ています。20種類以上のエールを造る傍ら,日本酒も製造している大変珍しいブルワリーです。本日の1本は,グラスに注いだ瞬間からカスケードホップ由来のアロマが立ち込めます。泡立ちのよいビールです。パッションフルーツやビターオレンジを感じさせるホップフレーバーが,どっしりと密に香り立ちます。期待を込めて飲んでみると,煮詰められたキャラメルやトースティーなビスコッティの香ばしさがあり,かなり濃厚です。ビアマニアの辛口評価サイト「レイトビア」では99点の高得点ですが,個人的には,濃厚であるが故に甘みが強すぎる印象です。アルコール度数7.5%。500ml840円。
☆☆☆☆(2012.7.29.)
No.1216 夏のプレミアム・ゴールド(御殿場高原)

 出張の帰り,月曜日だというのにあまりのも暑いので「はなの舞い」に寄って飲んでしまいました。はなの舞ではお馴染みのチルドビールをいただきました。一応,御殿場高原の地ビールということになっていますが,麒麟の一番搾りと交互に飲んでみて,一番搾りの方が美味しいという情けない地ビールです。季節ごとにレシピを変えるようですが,夏のせいか軽くて物足りない感じです。中生で一番搾りと同価格の504円です。おつまみは,いつもの鶏皮串と漬け物,季節限定のキビナゴの竜田揚げです。とても美味しかったです。
☆☆☆(2012.7.30.)
No.1217 近江ブルーメンビアー・ミュンヘナー(ファーム)

 滋賀県日野町の地ビールです。農業公園ブルーメの丘で醸造されています。ファームが経営する農業公園は,全国に13カ所ありますが,そのうちいくつかの施設で地ビールを醸造しています。味は,似たり寄ったりで標準的なものですが,それは家で飲んでいるからで,現地で飲めばさぞ美味しいことと思います。このビールは,ドイツ南部ミュンヘン発祥のビアスタイルです。濃色麦芽を使用していて,芳醇で旨味が詰まった1本です。じっくり味わえる地ビールらしさが魅力です。アルコール度数5.5%。330ml400円。
☆☆☆☆(2012.7.31.)
No.1218 バドライト・プラチナム(アメリカ)

 毎日暑い日が続いています。家に帰り,シャワーを浴び,最初の1本がこのビールです。ご存じアメリカを代表するブランド「バドワイザー」が,カロリーを抑えた超ヒット商品「バドライト」の上級品として新しくリリースした,輝くブルーボトルが美しい「バドライト・プラチナム」です。カロリーはバドワイザーより抑えたまま,より飲み応えのある味わいを求める声に応える形でリリースされたのがこのプラチナムです。暑いのでいいけど,バドワイザー特有の甘みがどうも苦手です。アメリカン・ラガー・スタイル。アルコール度数6%。355ml504円。えぞ麦酒が輸入しています。
☆☆☆(2012.8.1.)
No.1219 ヌグネ・バッチ500インペリアルIPA(ノルウェー)

 とても濃厚でオイリーなビールです。グレープフルーツのような柑橘系のホップの苦みは強めです。ネットリとまとわりつくレーズン,エクストラバージンオリーブオイルのようで,私には甘みが強すぎます。さらに,アルコール度数が10%もあり,これまた私にとっては,きつすぎます。とにかく濃厚で,喉を潤すビールではなく,じっくり味わうビールになっています。レイトビアの評価は99点ですが,私は好みではありませんでした。高価なだけに残念です。500ml924円。
☆☆☆(2012.8.3.)
No.1220 北海道プレミアム(サッポロ)

 サッポロの新ジャンル,新製品です。北海道産大麦麦芽使用,富良野産ホップ一部使用と北海道にこだわっています。味の方は,サッポロだけに麦とホップに近い感じです。かなりビールに似ています。原材料は,発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・糖類)スピリッツ(大麦)です。かなり美味しいと思うのですが,二本目によなよなエールを飲んだら,やたらよなよなエールが美味しく感じました。やっぱりビールではないんですよね。アルコール度数5%。350ml139円。
☆☆☆(2012.8.6.)

「ビールがうまい」メニューに戻る

130.本日のビール(105)
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。