No.1191 ヴァイツェン(那須高原)

 醸造所は,栃木県の那須インター近くにあります。何度も近くを通ったことはあるのですが,いつも車なので立ち寄る機会がありませんでした。観光地にありがちなお土産ビールと違って,味は本格的です。ヴァイツェン・スタイルのこの1本は,小麦麦芽を使用したフルーティーな香りと,ちょっと酸味がある味わいが,極めて上品なバランスのいい美味しいビールでした。このところ,アメリカに地ビールばかり飲んでいたので日本の地ビールが新鮮に感じます。アルコール度数5%。330ml609円。
☆☆☆☆(2012.7.1.)
No.1192 スコティッシュエール(那須高原)

 昨日に続き,那須高原ビールです。スコットランド伝統の褐色ビール,スコティッシュエール・スタイルです。ローストモルトの豊潤な香りは,しつこさがなく上品で,さすが数々の賞を受賞しているだけのことがある実力派です。この手のスタイルは,どうしても個性が強すぎるものですが,控えめでいかにも日本的な繊細なビールだと思いました。価格が高いのが唯一の欠点でしょうか。アルコール度数5%。330ml609円。
☆☆☆☆(2012.7.2.)
No.1193 ミッケラー・コッピ・コーヒーIPA(デンマーク)

 ミッケラーはデンマークのコペンハーゲンに2006年,ミッケル・ボルグとクリスチャン・ケラーが設立した特定の醸造所を持たない「ファントム(幻影)マイクロブルワリー」です。自国デンマークをはじめノルウェー,スコットランド,アメリカなどの個性的なマイクロブルワリーで独自のビールを醸造しています。本日のビールは,副原料にコーヒー豆を使用したインディア・ペールエール・スタイルです。スタウトのような濃厚なコーヒーフレーバーではなく,IPAらしくオレンジやレモンのような清々しいシトラス感があり,コーヒーのロースティーな苦味とホップのフルーティな苦味が絶妙のバランスです。アルコール度数6.9%。330ml567円。
☆☆☆☆(2012.7.3.)
No.1194 コンチネンタルIPA(ベアード)

 静岡県沼津市の地ビール醸造所ベアードが造る季節限定IPAです。コンチネンタル IPAその名の通りヨーロッパ大陸産の原料のみにこだわって仕上げたヨーロピアンIPAで,アメリカンホップとは全く違うホップフレーバーと味わいを持ったIPAです。ドイツとスロベニア産のモルトとドイツ産の4種類のホップ(トラディッション,スパルター,テットネンガー,ハースブルッカー)を使用しています。アメリカンIPAとは違った重すぎず苦すぎず適度なバランスが新鮮です。ダブルホッピングをさせているので弾けるホッピーなキャラクターを感じますが,ドイツ産のホップらしく,気品すら感じる清々しい清涼感がたまりません。アルコール度数6.7%。630ml882円。
☆☆☆☆☆(2012.7.4.)
No.1195 イングリッシュエール(那須高原)

 今日は平日だというのに宴会がありました。この宴会がまた,嫌なパターンで,テーブルには麒麟一番搾りとアサヒスーパードライの両方が並べられています。それで,ちょっと油断すると飲みかけの一番搾りにスーパードライを注ぎ足されてしまうという最悪の飲み会でした。家に帰って飲み直しです。那須高原の地ビールです。イギリスの代表的なエールタイプのビールで,麦芽とアロマ,ビターホップを十二分に加えた,ボディーのある,華やかな香りと味わいのビールでした。上品でバランスのよい上質のビールです。アルコール度数5%。330ml609円。
☆☆☆☆(2012.7.5.)
No.1196 ピルスナー(銀河高原)

 7月3日よりサークルKサンクス限定販売の銀河高原ビール新商品です。最上級のザーツ産ホップを100%使用したホップの上品な香りとしっかりとした苦みが特徴のビールです。ピルスナースタイルのビールには珍しい無濾過タイプで,酵母のにごりが残っており,半透明でやや黄白濁しています。爽快感とキレのある味わいを保ちながら,麦芽本来のコクと甘み,心地良い苦みと雑味のないすっきりとした味わいが楽しめます。さすが,銀河高原ビールの仕事だなと感心しました。熟成にも通常の2倍時間をかけているそうです。アルコール度数5%。350ml260円。
☆☆☆☆(2012.7.6.)
No.1197 だいだいIPA2012(ベアード)

 精力的に新作をリリースしている静岡の地ビール醸造所,ベアードの限定醸造,シトラスフレーバード・インディア・ペールエールです。名前の通り,地元産のだいだいの手搾り果汁と天日干しにしたピールを使用しています。だいだいの香りがとても爽やかです。
使用されるホップはシトラ,シムコー,チノックの3種類のアメリカン・ホップです。麦芽の豊かな甘味と,ホップの苦み,だいだい由来の苦みと酸味が加わって,とてもフルーティーで個性的なIPAに仕上がっています。ジュースっぽい仕上がりではなく,あくまでもIPAというところがさすがベアードです。アルコール度数6.5%。630ml945円。
☆☆☆☆☆(2012.7.7.)
No.1198 愛(那須高原)

 那須高原ビールのラガー・スタイルです。那須深山の清らかな雪解け水と豊な香りのアロマホップをふんだんに使った,爽やかな喉ごしが特徴です。宮内庁御用達だけあって,上品で完成度の高い地ビールだと思います。ただ,意外性に乏しいというか個性に欠け,面白みという点では地ビールらしさがありません。609円という高い価格設定のビールだけに,また飲みたいとは思いません。と言いつつ,今回が3本目です。つい買ってしまうところは,やっぱり美味しいからなのでしょう。アルコール度数5%。330ml。
☆☆☆(2012.7.8.)

No.1199 ローリング・ホップ・クリアテイスト(サントリー)

 サントリーの新商品,ストーンズ・バー・シリーズの1本です。ローリングストーンズをイメージした缶のデザインが斬新です。およそビールらしくありません。見た目の通り,中身も新ジャンルです。原材料は,発泡酒(麦芽,ホップ,糖類),スピリッツ(小麦),炭酸ガスです。柑橘系の爽やかな香りと,苦みを抑えたすっきりした味わいが特徴のようですが,ビールというよりは,酎ハイです。私には,甘すぎました。アルコール度数も4%と軽すぎます。350mlコンビニにて,139円。
☆☆(2012.7.8.)

No.1200 ヒーブリュー・ホップ・マナIPA(アメリカ)

 シュモルツ醸造所が,ブリュワリーの15周年を記念して造ったアニバーサリー・エールです。「マナ」とは 「天より与えられた恵みのパン(命のパン)」のことで,ビール好きに与えられた天からの贈り物だそうです。アンバーカラーの液体からはオレンジ,グレープフルーツ,パイナップルといった柑橘系のフルーティーなホップフレーバーに,蜂蜜やキャラメルのようなモルトの甘みも微かに感じます。調和のとれたアメリカンIPAでした。アルコール度数6.8%。650ml1407円。ちょっと高くて何本も飲むというわけにはいきません。
☆☆☆☆☆(2012.7.9.)

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126.本日のビール(103)No.1191〜1200
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。