No.1181 ミッケラー・アイ・ビート・ユー (デンマーク)

 松の刺激とグレープフルーツのシトラス香を軸としたホップの苦みが強烈なインペリアルIPAです。口に含むとイーストやクリーミーなキャラメルの芳醇な味わいが秀逸です。ホップの苦みと,ピーチやマンゴー,アプリコットなどのトロピカルフルーツの香りが複雑に絡まってきます。強烈な苦味なのに,この大量のフルーツ香がバランス良くマッチしています。ミッケラー醸造所の実力に,思わず唸ってしまいます。感動的な1本です。アルコール度数9.75%。330ml630円。
☆☆☆☆☆(2012.6.22.)
No.1182 ミッケラー1000IBUウルトラメイト(デンマーク)

 ミッケラー醸造所のとんでもないペールエールです。なんと,苦味の基準となるIBU(国際苦味単位)が1000という極端に苦いビールです。通常,どんなに苦いビールでも,IBUは100が限度なのではないでしょうか。とにかく苦いです。ここまで苦いと,ほとんど薬を飲んでいるようです。熟していないレモンやパイナップル,グレープフルーツのような渋い苦みと松の葉を煎じたようなホップの嵐が襲ってきます。苦みに特化したため,芳醇な麦の甘みはほとんど感じられません。とてもドライです。とっても個性的な1本でした。アルコール度数4.9%。330ml567円。
☆☆☆☆☆(2012.6.23.)
No.1183 ブリュードッグ・ドグマ(スコットランド)

  ブリュードッグのスパイスド スコッチエールです。以下,販売店の商品紹介より引用です。「 スコットランドでお馴染みの,リッチなスコッチエールをベースに,ブリュードッグの斬新なアイデアから選ばれたスパイスを加えています。内容はいかにもブリュードッグらしく,体中にエネルギーが漲りそうな,ガラナ,ケシの実,コラの実に加え,スコットランドの花として有名なヘザーから取れた蜂蜜を使用。もちろん,爽快なホップのアクセントも利いていて,官能的で刺激的なインパクトを持ったビールに仕上がっています。エレガントな伝統のスコッチエールをちょい悪に仕上げてしまった限定品です。」とっても濃厚です。アルコール度数7.8%。330ml504円。
☆☆☆(2012.6.24.)
No.1184 グリーンフラッシュ・パレートレッカー・ハミルトンズ・エール(アメリカ)

 1184種類目のビールにして,私にとって,遂に完璧なビールに出会いました。一口目で,感無量です。ホップとモルトが織りなす芳醇な甘みと苦み,完璧です。オレンジのような甘い柑橘系のあとから鮮烈な苦みが襲ってきます。絶妙なバランスで全てが強すぎず弱すぎず,見事に調和しています。こんな出会いがあるから,ついつい飲んだことのないビールを買ってしまうわけです。この完璧なビールを毎日飲んでいたいところですが,好奇心がなくなるまで,新たなビールを求めて飲み続けたいと思います。正直,残念ながら価格的には毎日飲める値段ではありません。インペリアルIPAスタイル。アルコール度数9.2%。355ml672円。
☆☆☆☆☆(2012.6.25.)
No.1185 ヒーブリュー・ビタースウィート・レニー・RIPA(アメリカ)

 シュモルツ・ブリューイングが造る「ヒーブリュー」シリーズの1本です。ライ麦ベースのインペリアルIPAスタイルで,日本ではほとんど見かけないスタイルです。褐色の液体は,とってもオイリーで,甘く濃厚です。様々なアロマが交錯し,圧縮された複雑な味わいではありますが,この甘さはあまり好みではありません。アルコール度数10%というのも,個人的には限界を超えています。飲むというよりは,デザートを味わうという表現が適切かも知れません。私には,まだまだ早いぞ修行が足りないぞという感じです。355ml672円。
☆☆(2012.6.26.)
No.1186 スタイル・ワン・シャイン・モルト(韓国)
 
 コンビニに立ち寄ると,新製品のビールが目についた。よく確かめもせず購入。家に帰ってよくよく見ると,ビールではなく新ジャンルではないか。しかも,国産ではなく韓国からの輸入品である。というわけで,しばらく冷蔵庫の片隅に眠っていました。調べてみると,「イズミヤ」のプライベートブランドのようです。「氷点下熟成法」(0℃以下の状態で熟成させることにより,不純物の除去をよりスムーズに行いクリアな味わいを引き出す製法),高品質のドイツ産ハラタウホップを使用とこだわってはいますが,やっぱり新ジャンルの味です。ハイトジンロ株式会社が製造しています。アルコール度数5%。350ml110円。イズミヤでは,88円らしいです。
☆☆(2012.6.26.)
No.1187 ホップハボック・インペリアル・ペールエール2012(ベアード)

 久しぶりに,沼津市のお気に入り地ビール「ベアード」です。アルコール度数6.2%とボディはペールエールなのに,使用しているホップの量はダブルIPAと同じというアイデアが凄い。すっきりしたペールエールのよいところと,強烈な苦みのダブルIPAのいいとこ取りです。ホップは,シトラ,シムコー,NZカスケードを使用し,二度に渡ってドライホッピングさせています。IBU90の香り豊かな苦みを楽しむためのビールです。感動しました。昨年に続いての限定醸造だそうで,これが定番商品なら飛びつくのに,その点が残念です。630ml903円。
☆☆☆☆☆(2012.6.27.)
No.1188 ジェネシス・ドライホップド・セッションエール(アメリカ)

 シュモルツ醸造所が造る「ヒーブリュー」シリーズのアメリカン・ペールエール・スタイルのビールです。飲み易くライトなで味わいが淡泊なため,香り高いアロマもモルトの甘みも印象が薄いです。味わい深いのに,グイグイ飲める不思議なビールです。ホップの苦みもそこそこで,強烈な個性は感じられません。全体的には,美味しいビールだと思いますが,価格を考えると,もう一度という気にはなれないのが残念です。どうもシュモルツ醸造所との相性はあまりよくないようです。個人的な好みなので,お許しください。アルコール度数7%。355ml609円。
☆☆☆☆(2012.6.28.)
No.1189 スカ・モーデュス・ホペランディIPA(アメリカ)

 コロラド州にあるスカ醸造所が造る地ビールです。外観は,やや赤みがかったアンバーで,強烈なホップの香りに,飲む前から期待させられました。口に含むと,グレープフルーツ,オレンジ,カシスなどの柑橘系のフルーティな香りと共に,強烈なドライホップの苦みが襲ってきます。バランス的には,苦みが強すぎる感じですが,個人的にはこれぐらいインパクトの強いIPAが好みです。輸入元は,札幌のえぞ麦酒ですが,355ml399円というのは破格の安さだと思います。アルコール度数6.8%。
☆☆☆☆☆(2012.6.29.)
No.1190 グランドキリン(麒麟)

 キリンビールとセブン&アイ・ホールディングスが共同開発したプレミアムビールで,セブン-イレブンで,6月19日から販売されています。このビールは,麒麟商品の中で最大の麦芽量を使用しているそうです。また,ホップを通常の仕込み段階での使用に加え,発酵過程でもさらに漬け込む独自の製法(ディップホップ製法)を採用し,桧のようなドイツホップの香りがいかにもヨーロッパ的です。缶ではなく専用の瓶で発売するあたりは,味へのこだわりを感じさせます。とても上品な味わいのビールでした。アルコール度数6%。330ml238円。
☆☆☆☆(2012.6.30.)

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125.本日のビール(102)No.1181〜1190
☆の数は,個人的な好みです。最高5つ。