No.1151 カールシュトラウス・ウッディ・ゴールド(アメリカ)

 カリフォルニア州サンディアゴにあるカールシュトラウス・ブルーイングが造る地ビールです。ザーツホップを使用したクラシックなヨーロッパ・スタイルのピルスナー・ビールです。この手のスタイルは,日本のお家芸でもあるので新鮮味がありません。もっと美味しい地ビールが日本にもたくさんあります。大手メーカーでも,プレミアムモルツやエビスといったピルスナーの傑作がごく普通に飲めるので,このビールを飲む価値はほとんどないと言って良いと思います。美味しくないわけではありませんが,価格が高すぎます。その点がとても残念です。アルコール度数4.6%。355ml605円。
☆☆☆(2012.5.18.)
No.1152 カールシュトラウス・レッドトローリーエール(アメリカ)

 カールストラウスは1989年にサンディエゴでブリューパブとしてオープンしたのを皮切りに瞬く間にカリフォルニア州を代表するブリュワリーとして認知され,現在ではディズニーランド・カリフォルニアの公式クラフトビールにもなっています。このレッドエールは,数々の受賞歴を持つビールだそうですが,個人的にはモルトの甘みもホップの苦みも極めて抑えめで,物足りない印象でした。ボトルラベルに描かれるネーミングやイメージはアメリカの古き「禁酒法時代」をコンセプトにしていて格好いいのですが,味の方は今一つです。IBU17。アルコール度数5.8%。355ml605円。
☆☆☆(2012.5.21.)
No.1153 カールシュトラウス・タワー10 IPA(アメリカ)

 カールシュトラウスの3本目です。やっと好みのビールと出会えました。強烈なホップが最初の一口から後味まで印象的です。強い苦味にも拘わらずアロマの品質が良好のビターホップでパイン,グレープフルーツのような強いスパイシーなアロマがあるシノックを使用。また,ドライホップとして,カスケードと,フローラル,シトラスの香りのあるバランスのいいアロマホップ,センテニアルを使用しています。カラメルモルトとのバランスもバッチリです。アルコール度数7%。355ml605円。
☆☆☆☆☆(2012.5.22.)
No.1154 カールシュトラウス・フルスーツ(アメリカ)

 とうとうカールシュトラウス醸造所,最後の1本になりました。ベルジャンイースト使用の冬季限定ブラウンエールです。サンディエゴはサーファーに人気の街であり,そんなサーファー達が冷たい海に入る為のフルスーツが名前の由来です。フレンチオーク樽でエイジングされているそのアロマは,オーク由来のバニラ香が特徴です。ロースティーなコーヒーとベルジャンイーストのフルーティーさが楽しく混ざり合うとてもマイルドでスムースな口当たりのビールです。スパイシーでありながらバナナのようなフルーティーさも加わり複雑な味わいです。IBU15.5。アルコール度数6.3%。355ml675円。ちょっと高いです。
☆☆☆☆(2012.5.23.)
No.1155 ブリッジポート・キングピン(アメリカ)

 オレゴン州ポートランドの地ビールです。ホップの苦みとモルトの甘みがバランス良く調和したダブルレッドエール・スタイルの香り豊かな美味しいビールでした。ただ,バランスを重視しているためか主張が足りない平凡な印象も受けます。全体的に濃厚で高いアルコール度数の割りにはスムーズですっきりしています。ついつい飲み過ぎると危ないビールです。札幌のえぞ麦酒が輸入販売しています。アルコール度数7.5%。355ml507円。
☆☆☆☆(2012.5.24.)
No.1156 ラグニタス・インペリアルレッドエール(アメリカ)

 サンフランシスコから北へ40マイルほど行った農業地帯の広がるペタルーマにあるラグニタス醸造所の季節限定地ビールです。もともとは1993年に発売された「ラグニタスレッド」から始まったシリーズの「インペリアルレッド」です。強烈なほどのスパイシーさとホップの攻撃的な味わいはほかには類を見ないほどのインパクトある味わいです。グレープフルーツやマスカットのようなフルーティーな味わいと強烈な苦みが渾然一体となりバランスは最高です。久しぶりに傑作ビールに出会いました。アルコール度数7.8%。355ml598円。
☆☆☆☆☆(2012.5.25.)
No.1157 胎内高原ビール・ヴァイツエン(胎内市)

 新潟県胎内市の地ビールです。市役所が醸造しているビールというのは珍しいのではないでしょうか。新潟県胎内市では本格的地ビールの製造をめざし,ビール園を開園するにあたりドイツよりブラウマイスターを招聘したそうです。そして,ブラウマイスターからは,1年間寝食を共にしながら,1516年にドイツにおいて制定された「ビール純粋令」の製法技術を指導してもらったそうです。平成11年に胎内高原ビール園を開園し,現在に至っています。定番のヴァイツエン・スタイルのこのビールは,一般的なヴァイツエン・スタイルより酸味が強い印象です。瓶ビールながら新鮮でフレッシュな味わいでした。アルコール度数5%。
☆☆☆(2012.5.26.)
No.1158 胎内高原ビール・アルト(胎内市)

 昨日に続き,胎内市の地ビールです。ドイツのデュッセルドルウフ地方が発祥のアルト・スタイルのビールです。濃い色でホップを抑えた芳醇なコクが特徴です。とてもフルーティーで美味しくいただきました。アルトスタイルとしては,よい出来だと思います。500mlの瓶なので飲み応えもあります。いつもの330mlだと,もうちょっと飲みたいなと思ったときにはカラということがよくあります。平日飲むビールは2本と決めているので,500mlはありがたいです。アルコール度数5%。
☆☆☆☆(2012.5.27.)
No.1159 胎内高原地ビール・ピルスナー(胎内市)

 胎内高原地ビールの3本目です。チェコのピルゼン地方で作られるピルスナースタイルのビールです。淡色でホップの利いた爽快な香味が特徴です。ピルスナースタイルの地ビールは,よほど力を入れないと大手ビールメーカーにはかないません。もともと地ビールは単価が高いのですから半端なピルスナーではいけません。そういう意味で,もうひとがんばりといったところでしょうか。地ビールとしては,標準的な出来だと思います。どうしても,ピルスナーは辛口評価になってしまいます。アルコール度数5%。
☆☆☆(2012.5.28.)
No.1160 胎内高原地ビール・ボック(胎内市)

 胎内高原地ビールの期間限定スペシャルビールです。ドイツのアインベックが発祥のボック・スタイルです。ホップの芳醇な香りとフルーティーでコクのあるとても美味しいビールでした。こういうビールが飲めるのが,地ビールの魅力だと思います。その昔,胎内スキー場でとても寒い思いをし,レストハウスで熱燗を飲んだ思い出があります。今度は,夏に地ビールを飲みに訪れたいものです。安上がりのお取り寄せビール生活ですが,たまにはブルワリー・レストランで美味しい料理と共にいただきたいものです。アルコール度数6%。
☆☆☆☆(2012.5.29.)

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122.本日のビール(99)No.1151〜1160
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。