No.1141 ブリッジポート・ダークレイン・ブラック・ペールエール(アメリカ)

 最近流行のブラック系ペールエールです。通常のペールエールにローストモルトを加えられ,爽快なペールエールとは違ったコクと苦みを持つ渋い味わいです。ダークアンバーカラーの液体は,ローストしたコーヒーの甘さとグレープフルーツ系のシトラスフレーバー,キュッっと引き締まったローストモルトの味わいがコクと深みを与えています。ローストモルトの甘みとホップの苦みが見事に調和し,全体のバランスは雑味もなく綺麗にまとまっています。なかなかの傑作です。気に入りました。アルコール度数5.6%。355ml504円。
☆☆☆☆☆(2012.5.5.)
No.1142 オレンジチョコレートスタウト(サンクトガーレン)

 厚木市の地ビールです。オレンジピールにチョコレートをコーティングした「オランジェ」というショコラをヒントに開発したそうです。生オレンジ果実を,皮ごと細かく刻み,長時間煮込んで風味を凝縮,それをチョコレート麦芽を使用した黒ビールに合わせて発酵させています。皮も果汁も丸ごと使用しているため,香ばしくほろ苦いチョコレート感の中に,オレンジの華やかな香り,爽やかな果実感が存在感を示します。使用麦芽は,ペールエールモルト,ミュニック,ウィート,クリスタル20°L,80°L,チョコレートモルト,ブラックモルト,ローステッドバーレイです。使用ホップは,ナゲット,ケントゴールディングス,カスケード,ウィラメットです。アルコール度数6.6%。330ml525円。
☆☆☆☆(2012.5.6.)
No.1143 アンダーソンバレー・インペリアルIPA(アメリカ)

 本当にIPAなのと思ってしまうぐらい軽い喉ごしでした。苦みもそれほどでもありません。購入先の説明では,「熊の力強さと牡鹿のダイナミックな角をイメージするような圧倒的なインパクトを誇るこのIPAは,IBUS100という値に負けないフルボディに仕上げられており,凝縮されたモルトのやや湿ったような深みとしっかりとした甘味が感じられます。適度に広がるカーボネーションと共にややオイリーで芳醇なモルトの旨味とホップの苦み,ふわりと広がる余韻はややドライな後味にかき消されていきます。カラメルや黒糖のような艶やかな甘さが最初に訪れ,その後から湿った森の緑、木の幹といった壮大なホップのアロマと収斂味,苦みが広がって行き,多彩に変化する味わいが楽しめます。」とのことですが,舌がおかしくなったのでしょうか。アルコール度数8.7%。355ml651円。
☆☆☆☆(2012.5.7.)
No.1144 アンダーソンバレー・ポレコ・ペールエール(アメリカ)

 美しい透き通ったブルー主体のラベルの様に,爽快でキレのあるゴールデン・ペールエールです。通常のアメリカン・ペールエールよりもすっきりしていて,薄い印象です。ホップの苦みはそこそこですが,麦の芳醇な甘みはそれほど感じられません。少々物足りなく感じてしまうのは,ガツンと来るIPAを飲み過ぎているせいかもしれません。販売店の説明には,「かなりホッピーに仕上がっていて,軽快な飲み口と確かな麦の甘味と旨味,ホップのアロマと苦みをしっかりと堪能できます。」とありますが,正直言って私の好みからすると,期待はずれでした。アルコール度数5.5%。355ml588円。
☆☆☆(2012.5.8.)
No.1145 アンダーソンバレー・ホップ・オッティンIPA(アメリカ)

 アンダーソンバレー醸造所3本目の正直。やっと旨いビールに出会えました。これまでの2本は,好みではなかっただけに,この1本は感激しました。かなりホッピーに仕上がっていて,ペールエールのホッピーな苦みとはまた違った美味しさです。グレープフルーツやパイナップルなど,シトラス系と南国系のホップアロマですが,植物の青々としたフレーバーもあり,鮮烈なホップの苦みが心地よいです。味わいもモルティで甘味があり,理想的なアメリカンIPAでした。アルコール度数7%。355ml588円。
☆☆☆☆☆(2012.5.9.)
No.1146 アンダーソンバレー・ブーント・アンバーエール(アメリカ)

 ここ数日,不安定な天気が続いています。寒暑の差も大きく,今日はどのタイプのビールを飲もうか,迷ってしまいます。さて,選んだ1本は,しっかりと効いたホップのアロマにコクと甘味を感じるモルティな味わいが絶妙なアメリカン・アンバー・タイプです。上品なグレープフルーツなどのシトラス系のホップアロマと,ロースティでナッティな香ばしさとオイリーさを感じるフレーバー,とてもバランスのよいアンバーエールです。昨日に続き,美味しくいただくことができました。アルコール度数5.8%。355ml588円。
☆☆☆☆(2012.5.10.)
No.1147 アンダーソンバレー・バーニーフラッツ・オートミール・スタウト(アメリカ)

 はっきりしない天気が続いています。パラパラと雨が降りました。気温も幾分低めです。こんな日のビールは,スタウトで決まりでしょう。アンダーソンバレー醸造所が造るとてもオイリーで濃厚なスタウト・スタイルです。モカコーヒーやロースト香と言った典型的なフレーバーが特徴的ですが,ホップがしっかりと利いていて,スタウトの深くエレガントなアロマの奥から爽快なホップフレーバーが感じられ,全体をシャープにまとめます。濃厚なのにすっきりしています。なかなかの秀作です。アルコール度数5.7%。355ml588円。
☆☆☆☆(2012.5.11.)
No.1148 ゴーヤ・ドライ(ヘリオス)

 沖縄の地ビールです。ゴーヤを使った発泡酒ということで,ずっと敬遠していましたが,飲まず嫌いでした。ゴーヤはあまり好きではないので,期待していませんでしたが,見事に裏切られました。とにかく旨いです。苦みは,ゴーヤと異なりあくまでもスッキリとしていてビールに合う苦みです。泡立ちもとてもクリーミーで,なによりフルーティーな甘みも上品で心地よい喉ごしです。インターナショナルビアコンベンション2011で金賞を受賞した実力からもなかなかあなどれない発泡酒でした。アルコール度数5%。350ml298円。価格も魅力的です。
☆☆☆☆☆(2012.5.12.)
No.1149 金麦糖質70%off(サントリー)

 サントリーの定番新ジャンル「金麦」の糖質オフタイプです。以前にも書きましたが,金麦はかなりビールに近い味を再現した新ジャンルですが,こちらもなかなかいい味を出しています。今日は,ここ数日の不安定な天気から,一気に夏のような天気になったので,こういう軽いビールが美味しく飲めます。何といっても魅力は,価格の安さです。350ml120円。コーラと同じ値段なのですから,これほどありがたいことはありません。アルコール度数4%は,ちょっと物足りない感じですが,2本目,3本目ならこれでも十分です。
☆☆☆(2012.5.16.)
No.1150 ローグ・ジュニパー・ペールエール(アメリカ)

 えぞ麦酒が輸入するアメリカの地ビールです。ジュニパーというのはヒノキ科の常緑針葉低木で,このビールにはその果実であるジュニパーベリーが副原料として使われています。さらにジンを熟成させた樽に詰め,香りづけしています。ホップの苦みだけでなく,針葉樹の木の香りによって,独特の苦みを演出しています。ジンのようにドライで,ちょっと変わったペールエールスタイルが新鮮に感じました。美味しいです。アルコール度数5%。355ml390円。ローグ社は安いのでありがたいです。
☆☆☆☆(2012.5.17.)

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121.本日のビール(98)No.1141〜1150
☆の数は,味の好みです。最高5つ。ビールを評価するものではありません。