No.1131 ノイシュバンシュタイナー・ダス・エヒテ(ドイツ)

 あのディズニーランドのシンボルマークであるシンデレラ城をデザインする際にも参考にされたと言われる,アルゴイ地方を代表する建造物 「ノイシュバンシュタイン城」をラベルとネーミングに採用していることで有名なラガービールです。淡いゴールドに輝く液体は,アルプスからの伏流水を使用していて,優美なモルトの旨味,気品あるホップのアクセントが絶妙のバランスです。ヘレスラガー(ペールラガー)スタイルの傑作です。アルコール度数4.7%。330ml399円。久しぶりのドイツビールで,新たな発見でした。
☆☆☆☆(2012.4.23.)
No.1132 シエラネバダ・ルースレス・ライIPA(アメリカ)

 シエラネバダ醸造所が送り出すシーズナルビールです。アメリカン・ライIPAスタイルの2012年限定品です。口当たりはIPAよりも甘味が豊かで,ライ麦のややスパイシーなアクセントと素朴な香ばしさが感じられます。少し熟れた果実の落ち着いたフルーティさと,麦の凝縮した旨味,そしてしっかりとしたホップの苦味が全体に広がっています。後味はややドライでキレは良く,苦味と共に余韻も去ります。シエラネバダ醸造所は,好きな醸造所の一つですが,今回も素晴らしい傑作を造ってくれました。日本では,入手の機会が少ない貴重な1本だそうです。アルコール度数6.6%。355ml504円。
☆☆☆☆☆(2012.4.24.)
No.1133 アラスカン・ブラックIPA(アメリカ)

 アラスカン醸造所の春季シーズナルビールです。ブラックIPAというのは,近年流行なのでしょうか。ラベルにはオオカミのシルエットが描かれ,ビールのキャラクターと見事にマッチしています。味わいもロースティな深みを持ちながら,全体にシャープネスでドライなキレが感じられます。グレープフルーツ系のホップ香が主体で,その他にもメロン,黄桃のフルーティなアロマ,セロリのようなニュアンス,この辺はIPAです。さらに,コーヒーやチョコレートといったフレーバーが広がり,ややスモーキーな苦みが程良く感じられる辺りは,スタウトです。両方の特徴が見事に融合しています。アルコール度数6.4%。355ml504円。
☆☆☆☆(2012.4.27.)
No.1134 イングリッシュ・ビター(木内酒造)

 木内酒造が水戸の駅ビルに出しているお店「true brew」に行きました。まずは,樽生のイングリッシュ・ビターです。イギリスでビールといえばこのビターを指すくらい定番のビールです。日本酒で言うと純米酒。それくらいごまかしのきかないビールです。ネストのイングリッシュビターは何も混じりけがなく,モルトの香ばしさや甘さ,ホップの苦み,香り,酵母が醸し出すエステル,どれも一級品です。アルコール度数が4%と低いため,とってもスムーズでグイグイ飲めます。これなら,1パイントにすれば良かったと後悔しました。ハーフ630円。
☆☆☆☆(2012.4.28.)
No.1135 スマッティノーズ・ファインネストカインドIPA(アメリカ)

 ニューハンプシャー州にあるスマッティノーズ醸造所が造るアメリカンIPAです。これまた,木内酒造が水戸の駅ビルに出しているお店「true brew」で飲みました。このお店は,昼の11時からやっているのでありがたいのですが,おつまみはランチメニューしかないのが難点です。それにしても,このIPAは旨いです。柑橘系のフレーバーとホップの強い苦みが最高に利いた1本です。アルコール度数6.9%。330ml930円。いつも家でばかり飲んでいるので,外で飲むと高いです。930円は痛い。
☆☆☆☆☆(2012.4.28.)
No.1136 上馬ヘレス(細川酒造)

 三重県桑名市の酒造メーカーが造る地ビールです。この上馬ビールは,厳格なドイツのBCS OKO−GARANTIE認定の有機無農薬麦芽と同じくドイツのABCert認定の有機ホップを100%使用し,養老名水で仕込み,日本国内はもちろん世界的にみても数少ないオーガニックビールだそうです。有機無農薬麦芽100%・有機ホップ100%というところにこだわりを感じますが,淡色のヘレス・スタイルのため,どこか平均的な特徴の乏しいビールのような印象です。よく言えば,完成度が高いということでしょうか。アルコール度数5%。
☆☆☆(2012.4.30.)
No.1137 ローグ・ヘーゼルナッツ・ブラウン・ネクター(アメリカ)

 アメリカの地ビールとしては,旨くて安いローグ醸造所ご自慢のヘーゼルナッツ入りのブラウンエールです。口当たりはややドライに入ってきますが,すぐにヘーゼルナッツのアクセントとほんのり酸味を感じるキュッと凝縮したモルトの香ばしさが訪れ,喉を通ると同時にヘーゼルナッツのフレーバーが鼻腔を抜け,ミルキィで心地良い余韻に浸れます。味わい深いのにしつこさがないのはさすがです。ローグ醸造所の実力が分かる素晴らしい1本でした。アルコール度数6.2%。355ml441円。
☆☆☆☆(2012.5.1.)
No.1138 HUB ALE ver.15(HUB)

 柏の「HUB」に行きました。ここでビールといえば,オリジナルのハブ・エールです。季節ごとにレシピを微妙に変えているそうで,今回いただいたのは,ver.15です。モルトは,ペールエールモルト,ウィートモルト,ミュンヘンモルトの3種類を配合しているそうです。ホップは,英国産チャレンジャーホップ,ノースダウンホップを使用して,爽やかな柑橘系の香りを引き出しています。フルーティーで心地よい苦みが絶品です。1パイント(568ml)860円。
☆☆☆☆☆(2012.5.3.)
No.1139 上馬ドゥンケル(細川酒造)

 上馬ビールは,本場ドイツの原材料にこだわり,有機無農薬の麦芽をはじめ,酵母・ホップにいたるまで全てドイツから直輸入します。ベルリン工科大学中央研究所出身のブラウマイスター直伝の製法で,酒造りのプロである能登杜氏が手間ひまかけて手造りのビールを造っています。原材料はもちろん,仕込釜・濾過槽・ワールプール・ケグ詰機にいたるまで全てしっかりした作りのドイツ製の醸造設備で統一し,本場ドイツを越える味を目指してビール造りに取り組んでいます。このビールは,有機ホップと甘いカラメル香が混じった芳醇な香りのドゥンケル・スタイルです。高温で焦がしたオーガニックのカラメル麦芽を使うことで,香ばしい風味と適度な飲み応えを出しています。色の割には,すっきりした口当たりです。アルコール度数5%
☆☆☆☆(2012.5.4.)
No.1140 伝説のビール職人(協同商事)

 川越市の小江戸ブルワリーが造る地ビールです。1968年ドイツ・レーゲンスブルク生まれのクリスチャン・ミッタ−バウア−特別醸造プレミアム・ピルスナー。ミッターバウアー家は,四代続くドイツの名門ビール職人一家で,1997年より小江戸ブルワリーに所属し,秘伝のレシピと本場ヨーロッパの厳選された素材から,日本人の好みに合わせた本物の味わいを完成させました。ミッターバウアー氏帰国後も彼の作り出した味わいは健在です。個人的には,日光ビールと並ぶピルスナー・スタイルの傑作だと思います。そして,地ビールとしては破格の330ml315円という安さも魅力です。アルコール度数5%。
☆☆☆☆(2012.5.5.)

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120.本日のビール(97)No.1131〜1140
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。