No.1121 鬼伝説レッドエール(わかさいも本舗)

 登別市の地ビールです。ペールエールが完璧な旨さだったので,期待して飲みましたが,思ったほどではありませんでした。イギリスの伝統的なブラウンエールを基本に日本人向けにアレンジ・醸造した,黒ビールに近い味わいのビールです。苦味が少なく,赤みを帯び,ほんのり甘くフルーティーな香りとローストモルトの香ばしい芳醇な味が特徴です。元パティシエの方が,醸造しているそうで,パティシエの経験を生かし,素材の特徴をフルに発揮出来るようなビール造りに取り組んでいます。観光地にありがちなお土産ビールではなく,きっちりしたビールを造っています。アルコール度数5%。
☆☆☆☆(2012.4.3.)
No.1122 鬼伝説ピルスナー(わかさいも本舗)

 今夜も登別の鬼伝説シリーズです。チェコのピルゼン地方で生まれたピルスナースタイルです。大手ビールメーカーとは違った地ビールらしいホップの苦味と,麦芽の甘みが十分引き出されている美味しいビールでした。2008年インターナショナル・ビア・コンペティションでヨーロピアンピルスナー部門金賞を受賞しています。登別の美味しい水と厳選した麦芽やホップ等の原材料を使用し,ろ過や熱処理を一切行わず素材の特徴を生かした,こだわりの製法で作られています。近年は,地元の素材等を使用した限定ビールにも着手しているそうで,機会があったらその手のビールも飲んでみたいと思います。アルコール度数5%。
☆☆☆☆(2012.4.4.)
No.1123 ドライブラック(アサヒ)

 アサヒの新製品です。スーパードライの登場以来の衝撃的ビールが誕生しました。見た目は,黒ビールですが黒ビールの味がしません。ローストモルトの甘みや苦みは全くありません。自分の舌や鼻がおかしくなってしまったのではないかと錯覚してしまいました。黒ビールだと思って飲むとガッカリしますが,スーパードライよりは遙かに美味しいです。すっきりした爽やかな喉ごしと,しっかりしたコクが共存しています。。定番商品になる可能性アリです。原材料は,麦芽,麦芽エキス,ホップ,米,コーン,スターチ。アルコール度数5.5%。
☆☆☆☆(2012.4.8.)
No.1124 ブリュードッグ・ツァイトガイスト・ブラックラガー(スコットランド)
 古典的なチェコのラガーからインスピレーションを得たこのビールは,自然な麦の香ばしさ,甘さにチョコレート,コーヒー,フルーツを伴いつつも,ライトな飲み口が特徴的です。コクがあるのにキレがある理想のビールです。ツァイトガイストとはドイツ語で「時代思潮」を意味します。大勢に流されることをよしとせず,自身の哲学を貫くブリュー
ドッグが,添加物を大量に使用したマスプロダクションを皮肉ってつけた名前だそうです。
昨日のドライブラックを濃くした感じです。美味しいです。アルコール度数4.9%。330ml420円。
☆☆☆☆(2012.4.9.)
No.1125 レッドフック・ウィンターフック(アメリカ)

 レッドフックが造り出す冬季限定のエールです。太いネックをした特徴のあるボトルは,薬品の瓶のようです。毎年,少しづつレシピを調整して醸造しているこだわりのエールビールです。ウィンターの名前の通りに,定番で看板商品であるESBをややリッチで厚みのあるボディに仕上げたような印象で,香ばしいモルト風味が豊かなレッドエールに仕上がっています。ホップの苦みも上品です。ラベルのデザインが古くさく感じますが,中身は,クリアなレッドアンバーカラーをしていて,すっきりしたとても美味しいビールでした。アルコール度数6%。355ml504円。
☆☆☆☆☆(2012.4.10.)
No.1126 シメイ・トリプル・ホワイト(ベルギー)

 これだけ有名なビールを今まで飲んだことがないというのには訳があります。いつでも買えるから後回しになっていた。トラピストビールは好みでない。そういう理由で今頃になってしまいました。はっきり言って,飲まず嫌いでした。思ったより,ずっと美味しいです。ホップの苦みが爽やかで,酵母のまろやかさと小麦が引き出すフルーティーな香りに感激しました。スクールモン修道院の天然水と天然原料を使用し,非熱処理・無濾過で瓶内二次発酵の自然熟成ビールです。「トラピストビール」とは,修道院で造られる上面発酵ビール(瓶内発酵エール)の総称で,現在,世界でもトラピストビールを名乗ることが出来るのは6銘柄のみだそうです。アルコール度数8%。330ml438円。
☆☆☆☆(2012.4.11.)
No.1127 桜満開ラガー(合同酒精)

 茨城県,牛久ブルワリーの季節限定地ビールです。牛久のシャトーカミヤは,桜の名所として知られ,毎年,桜祭りが開かれます。それにちなんだ桜をイメージした地ビールです。桜葉の塩漬けを使ったフレーバーラガーです。桜の香りのビールかなと思って飲んだのですが,そうではなく,桜餅の味でした。個人的には,桜餅が好物というわけではないので,ビールとの相性が少々疑問です。ビールと桜餅を別々にいただいた方がいいのではと思ってしまいます。まあ,珍しいいかにも日本的なビールということで一度きりならいいかなという感じです。アルコール度5%。330ml525円。
☆☆☆(2012.4.15.)
No.1128 桜酵母ビール(合同酒精)

 桜満開ラガーと共に売り出した牛久ブルワリーの季節限定地ビールです。こちらはシャトーカミヤ敷地内に咲く桜の花から採った酵母を使用しています。桜の花の独特な香り,果物の果皮のような酸味と渋み,ニュージーランド産ホップの爽やかな香りと苦味が折り重なり不思議な風味を醸し出しています。アルコール度数7%と高めですが,それを感じさせない爽やかな味わいです。個人的には,桜満開ラガーより,こちらの方が美味しかったです。330ml525円。
☆☆☆☆(2012.4.18.)
No.1129 那須塩原珈琲ブラック(栃木マイクロブルワリー)

 塩原温泉の土産物店「塩原ブレス」が企画し,宇都宮の栃木マイクロブルワリーが醸造している地ビールです。珈琲の苦味とビールの苦味,温泉水(光雲荘源泉)のバランスが絶妙の黒ビールです。ちょっと癖がありそうですが,意外とすっきりしていて,珈琲のロースト感もくどくなく,喉ごしもスムーズです。無濾過の発泡酒ではありますが,なかなかの傑作だと思います。珈琲豆は,水出し珈琲用の深煎りのオリジナル豆を使用しているそうです。330ml680円。
☆☆☆☆(2012.4.20.)
No.1130 栃木プレミアム・イチゴ(栃木マイクロブルワリー)

 塩原温泉のお土産屋さんブレスと栃木マイクロブルワリーのコラボレーションビールです。当初は時季が終わる五月ごろに販売規格外のイチゴを使って造る考えだったそうですが,農家と「旬のイチゴで造ろう」と意気投合し,素材には「とちおとめ」と,柔らかいため出荷が困難なことからイチゴ狩りや直売所にしか出回らない「とちひめ」を原料に使用しています。グラスに注ぐと,無濾過の濁りとイチゴのピンクが美しいフルーツビールです。ベースのビールがしっかりしているので,よくある際物系のビールと異なりとても旨いです。さすが,栃木マイクロブルワリーです。アルコール度数5%。330ml680円。ちょっと高いのが難点です。
☆☆☆☆(2012.4.21.)

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119.本日のビール(96)No.1121〜1130
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。