No.1111 ボスクリ(ベルギー)

 オレンジピール,コリアンダーで味を調えたホワイトビールをベースにし,ストロベリー,ラズベリー,アップル,マンゴーの天然フルーツジュースを20%ブレンドした,フルーティーで爽やかな飲み心地のビールです。ラズベリーとストロベリーの酸味がメインとなって,ビールらしさはほとんどありません。「ボス」とは「森」を,「クリ」とはフランス語で,デザートなどに使うさらっとしたフルーツソースのことだそうで,「森のフルーツソース」という名前の通りの発泡酒でした。ベルギーお得意のフルーツエールもたまにはいいものです。アルコール度数3.5%。330ml441円。
☆☆☆☆(2012.3.20.)
No.1112 サザンティア・アンアースリーインペリアルIPA(アメリカ)

 とっても濃厚な1本です。アルコール度数はなんと9.5%もあります。カラーはやや濃いブロンズで,爽やかなグレープフルーツ系のシトラスフレーバーと,白桃を思わせる南国系フレーバーが混合したフルーティな甘みの強いビールです。紅茶のような上品な芳ばしさや,微かにカラメルのような香りも感じられ,強烈なホップの苦みとモルトの芳ばしさが見事なバランスで構成されています。インペリアル・インディア・ペールエール タイプの究極の味と言っても過言ではないと思います。1本でノックアウトです。個人的には,ここまで来るとやり過ぎかなとも思いました。650ml1407円。
☆☆☆☆(2012.3.21.)
No.1113 牛久ブルワリー・シャトービールIPL(合同酒精)

 牛久にあるブルワリー・レストラン「ラ・テラス・ドゥ・オエノン」でいただきました。インディアペールラガー・タイプの珍しい季節限定地ビールです。数種類のホップを大量に加えて造ったハイアルコールラガービールです。ホップの香りの絶妙なバランスと,クセになりそうな強烈な苦味が最高です。家で飲む瓶ビールとは違って,お店で飲む生ビールは格別です。シャトーカミヤでは,定番の4タイプと共に,季節限定ビール4タイプの型タイプを出していましたが,その中では,このIPLが一番好みでした。美味しかったです。アルコール度数7%。
☆☆☆☆☆(2012.3.23.)
No.1114 ミッケラー・シトラシングルホップIPA(デンマーク)

 アマリロ・シングルホップに続き,ミッケラー醸造所のシングルホップシリーズが一挙に日本に上陸しました。シングルホップシリーズはホップの違いを楽しんで頂くために企画された限定醸造のIPAで,使用している麦芽,アルコール度数6.9%はすべて同じです。香りは,グレープフルーツを搾ったみずみずしいシトラスビター。風味は,バターキャラメルのような麦芽の甘みにトロピカルフルーツの親しみやすさ,レモンピールやピーチ,ファンキーなオレンジピールのアクセント。完璧な旨さです。恐るべしミッケラー。330ml672円。ちょっと高いです。
☆☆☆☆☆(2012.3.26.)
No.1115 ミッケラー・アポロシングルホップIPA(デンマーク)

 昨日に続いて,ミッケラーのシングルホップシリーズです。割とすっきりしたIPAに仕上がっていて爽快です。輸入元の資料によれば,「風味は,マンゴーやグリーンアップル,ストロングレモン,刈りたての芝とハーブ,グレープフルーツ,お肉のようなビターホップ,麦芽の甘み。高いアルファ酸が特徴の珍しいホップ。」とありますが,そこまで味を判別する能力はありません。ただただ美味しいIPAである。ということぐらいしか私には言えません。とにかく美味しいIPAを飲んでいればそれで幸せなのです。アルコール度数6.9%。330ml672円。
☆☆☆☆☆(2012.3.27.)
No.1116 ミッケラー19IPA(デンマーク)

 ミッケラーのIPAです。名前の通り,19種類のホップを巧みに組み合わせて造り上げた,シングルホップシリーズとは対極を成すビールだそうです。それにしても,19種類のホップの組み合わせは,どんなレシピによって選ばれたのだろうか。なぜ,19種類なのかという疑問も生じますが,とにかく完璧なレシピです。IPAのお手本と言っても過言ではないでしょう。複雑な苦みと香りが最高のバランスを築いています。ラベルもなかなかおしゃれで気に入りました。アルコール度数6.8%。330ml672円。
☆☆☆☆☆(2012.3.28.)
No.1117 ミッケラー・レヴェレーションキャットクリームエール(デンマーク)

 毎日1本ずつ飲むミッケラーが楽しみになっています。恐るべき醸造所です。下面発酵で醸造されたものを一定期間冷蔵で貯蔵し,軽く爽やかに仕上げたエールで,フルーティーさが特徴です。香りは,ふんわりとシトラスホップが香るあたりはミッケラーらしいですが,苦みは抑えめで,香ばしい甘さとレモン,オレンジピールなど複雑なフルーツフレーバーが,上品に融合しています。素晴らしいビールですが,1つだけ欠点があります。値段が高すぎるのです。円高だというのに,330ml693円。そうそう飲めるものではありません。そこのところが非常に残念です。アルコール度数5%。
☆☆☆☆(2012.3.29.
No.1118 ミッケラー・センテニアルシングルホップIPA(デンマーク)

 本日のミッケラーは,限定醸造のシングルホップシリーズです。今までのものより,ホップの苦みが利いています。舌にストレートに苦みが伝わってきて爽快です。その分,甘みは抑えめです。レモンやグレープフルーツ,ピーチのようなフルーティーな甘みも控えめで,あくまでもホップの苦みを重視しているところが気に入りました。少しずつ,暖かくなってきたので,これからが本格的にビールのうまい季節です。でも,そういう飲み方はこのビールにはあいません。じっくりと味わうビールでした。アルコール度数6.9%。330ml672円。
☆☆☆☆☆(2012.3.30.)
No.1119 ミッケラー・サミットシングルホップIPA(デンマーク)

 とうとう冷蔵庫のミッケラーも最後の1本になってしまいました。とても悲しいです。最後の1本も限定醸造のシングルホップシリーズです。シトラスホップの強烈な苦みと,フルーティーな麦芽の甘みが,秀逸です。高いアルファ酸が特徴の珍しいホップだそうですが,その辺はよく分かりません。とにかく,うまいIPAであるということだけで,満足です。今日は嵐のような強風の一日でしたが,草原を駆け抜けるような爽やかな風のようなビールでした。アルコール度数6.9%。330ml672円。ミッケラーはデンマークのコペンハーゲンに2006年,ミッケル・ボルグとクリスチャン・ケラーが設立した、,特定の醸造所を持たない「ファントム(幻影)マイクロブルワリー」です。難解なレシピを考案し,自国デンマークをはじめノルウェー,スコットランド,アメリカなどの個性的なマイクロブルワリーで独自のビールを醸造しています。
☆☆☆☆☆(2012.3.31.)
No.1120 鬼伝説ペールエール(わかさいも本舗)

 登別市の地ビールです。わかさいもで有名なわかさいも本舗ののぼりべつ地ビール館で醸造されています。このビールは,地ビールには珍しいアメリカンペールエールタイプです。アメリカ産のホップをふんだんに使い,柑橘系のフルーティーで華やかな香りと,かなり強めのシャープな苦味が特徴の黄金色のビールです。バッチごとにアロマに使うメインホップを変えて仕様を変えているそうです。2008年・2010年インターナショナル・ビア・コンペティションのアメリカンペールエール部門で金賞を受賞した経歴もうなずける完璧な旨さです。アメリカの地ビールに負けていません。アルコール度数5%。
☆☆☆☆☆(2012.4.2.)

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118.本日のビール(95)No.1111〜1120
☆の数は,個人的な味の好みです。最高5つ。