No.1071 粋生スーパーファイン(タイ)

 仙台のインターナショナルブランズジャパンが,サンミゲル・タイ工場で醸造された第3のビールをプライベートブランドとして輸入販売しています。厳選アロマホップを使用し,「すっきりとした喉越し」を残しつつも,麦芽を増量して「うまみ・コク」を追求しているそうですが,やっぱり,第3にビールはビールではありません。別物として飲めば,安いのでいいと思います。原材料は,発泡酒(米,麦芽,ホップ,カラメル色素)・スピリッツ(小麦)です。350ml85円。とにかく安いです。缶ジュースより安いのですから。アルコール度数5%。
☆☆(2012.1.13.)
No.1072 梅錦ビール・ヴァイツェン(梅錦山川)

 愛媛県四国中央市の酒造メーカーが造る地ビールです。上質な麦芽と愛媛県産の麦がつくるクリーミーな泡とクセの少ないやわらかな口当たりが特徴です。通常,ヴァイツェンスタイルのビールは,バナナの香りが主流ですが,それだけでなく柑橘系の香りも感じられるとてもフルーティーな美味しさです。酒蔵ならではの繊細でまろやかな味わいと爽やかな酸味が調和した上質のビールです。甘味を伴ったしっかりとしたコクと,爽やかな後味が絶妙です。アルコール度数5.5%。330ml583円。
☆☆☆☆(2012.1.14.)
No.1073 フルムーンビール(アレフ)

 WIN株式会社が企画し,びっくりドンキーの親会社であるアレフ(小樽ビール)が製造しています。ドイツ政府が品質管理を行っている本場バイエルン産の有機麦芽と高品質を誇るハラタウ産のアロマホップを使用してます。「満月の日限定醸造」と言う珍しいビールです。満月の夜明けに醸造して次の満月までの約4週間熟成させているそうです。熟したオレンジのような甘い柑橘系の香りが微かにします。とても上品な味です。それでいて,香ばしい麦芽の風味があり,後味にはコクと苦味が残ります。かなり洗練された地ビールです。大いに気に入りました。アルコール度数5%。330ml399円。価格も良心的です。
☆☆☆☆☆(2012.1.15.)
No.1074 チャレンジャーIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 三重県伊勢市の地ビールメーカーが造る限定醸造のビールです。IPAにしては,スッキリとしたドライな味わいです。英国品種のホップ「チャレンジャー」のみを使用し,仕込水もミネラル含有率の高い硬水を使い醸造することでIPAの特徴とされる高めのアルコール(7%)はそのままに,スパイシーで麦わらのような非常に心地よいフレーバーとハッキリとしたホップの苦味(63IBU)を引き出し,スッキリとしたドライな味わいに仕上げています。アルコール度数7%を感じさせないスムーズな喉ごしです。500ml900円。ちょっと高いのが難点です。美味しいけれどそうそう手は出せません。
☆☆☆☆(2012.1.16.)
No.1075 インディアンサマーセゾン(玉村本店)

 おなじみ長野県山ノ内町の地ビール,志賀高原ビールのセゾンタイプです。セゾン酵母由来のフルーティな香りが,ニュージランドとアメリカ産のアロマホップの個性と調和した,ドライで爽快な味わいが特徴です。フルーティーという言葉は使い古されていますが,フルーティーというよりもフレッシュでジューシーな甘夏ミカンのような爽やかさです。それでいて,ジュースでなく紛れもなくビールの豊潤な味わいも備えています。恐るべし,志賀高原ビール。傑作中の傑作です。IPA以来の感動です。日本の地ビール全てを飲んだわけではありませんが,玉村本店が間違いなく日本一でしょう。感動しました。アルコール度数7%というのも信じられない飲みやすさです。330ml450円。安いです。
☆☆☆☆☆(2012.1.17.)
No.1076 一石二鳥(玉村本店)

 昨日に続き,志賀高原ビールです。カナダの人気ブルワリー,Brassserie Dieu du Ciel! とのコラボレーション限定醸造ビールです。二つの醸造所の個性,インペリアルスタウトとセゾンという全く違う二つのスタイルの両方を一度に楽しめるところから,「一石二鳥」という銘柄名になっています。昨日のビールが衝撃的だっただけに期待したのですが,あまりのも濃厚で,あまり好みではありませんでした。強烈すぎます。アルコール度数も9.5%もあり,私には強すぎます。マニアにはたまらない美味しさなのだとは思いますが,私はまだまだ修行不足です。330ml563円。志賀高原にしては高いです。
☆☆☆(2012.1.18.)
No.1077 シングルテイク・セッションエール(ベアード)

 個人的に志賀高原の次に好きな醸造所,沼津のベアードです。セッションビールというのは,初期比重や最終的なアルコール度数がやや低めなエールやラガーのことだそうです。解説文には,「フロアーモルテッドバーレィ(マリスオッターとボヘミアンピルスナー)と,小麦,ライ麦の組合せが完璧なステージを提供し,生ホップ(ジャーマンテットネンガー,チェコザーツ,アメリカンサンティアム,アマリロ)のアクター達を輝かせている。ベルギー酵母が全てのフレーバーを一つにまとめる役割をし,全体として,きりっとして,スパイシーで,甘酸っぱい印象を与えている。」とありますが,ホップの苦みを抑えた分,少々物足りない印象でした。アルコール度数4.5%。360ml480円。
☆☆☆☆(2012.1.20.)
No.1078 金しゃちビール・プラチナエール(ワダカン)

 愛知県犬山市の地ビールです。南ドイツ伝統のホワイトビールの製法を日本流にアレンジしたオリジナルビールです。小麦麦芽のマイルドな口当たり,酵母が織り成す醸造香とカスケードホップ由来の柑橘系の上品なアロマ,爽やかな酸味,やわらかな香味が特徴のビールです。とてもフルーティーで,小麦や酵母の濁りの割にはすっきりした爽やかなビールでした。上品な味わいは,日本のヒューガルデンホワイトといったところでしょうか。インターナショナルビアコンペテイション2010ケグ部門(生樽の部)にて,銅賞受賞。アルコール度数5%。330ml525円。
☆☆☆☆(2012.1.21.)
No.1079 箕面ビール・ゆずホ和イト(エイ・ジェイ・アイ・ビア)

 大阪府箕面市の地ビールです。ホワイトエールのオレンジピールの代わりに地元の柚子を使った「和」の香り漂う限定醸造のホワイトエールです。柚子を使うというのは,いかにも日本的な発想ですが,これが意外にビールに合います。日本ならではのホワイトビールです。こういう所が地ビールの面白さだと思います。柚子の他にコリアンダーも使用しています。ベルジャン酵母とコリアンダーのスパイシーな風味と柚子の香りがバランスの良い深い味になりました。アルコール度数5%。330ml498円。
☆☆☆☆(2012.1.22.)
No.1080 ヴァイツェンボック(二軒茶屋餅角屋本店)

 ビールの本場ドイツでは,「ヴァイツェンボック」は冬から春にかけて醸造される季節限定のビールだそうです。「ヴァイツェンボック」は,小麦麦芽由来の白濁したヴァイツェンとカラメル麦芽を使用した濃厚でコクのあるボックビールの特徴を併せ持ち,通常のヴァイツェンと比べ,色,ボディ,コク,度数ともに強いビールです。伊勢角屋麦酒の「ヴァイツェンボック」は,口に含むとバナナ,グローブ系のフルーティーな香りがあり,麦芽の甘みとともに,強いコクと濃厚な味わいが楽しめます。アルコール度数6%。500ml900円。
☆☆☆(2012.1.23.)

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112.本日のビール(91)No.1071〜1080
☆の数は,個人的な味の好みです。ビールを評価するものではありません。最高☆5つ。